A BASS PLAYER'S WILD WEEK IN LA LA LAND

Recording Session with Steven Seagal - January 26, 1999

LA from the hotel  Keltner, Seagal, Levin, Landau. Yes, Steven is inadvertantly breaking the hands of both the drummer and bassist!  Rupert Hine 

つい二日前に電話があって、Steven Seagal(そう、あの俳優の)のレコードで演奏することになりました。僕が空いてるのは今夜だけだったので、夕方5時からスタジオで準備を始めたんです。蓋を開けてみると、彼はなかなか素晴らしいギタリストで、すごくナイスガイでしたよ。 彼はこのレコードで歌も歌う予定なんですが、僕は彼のボーカルを聞くチャンス がありませんでした。リズムセクションも素晴らしいメンバーで、ドラムはJim Keltner、ギターがMike Landauでした。Leon Russellが共作で作った曲に僕は参加したのですが、もっと他の曲にも参加できなかったのが本当に残念です。(録音時に撮影も行われてました。)

隣のスタジオでは、プロデューサーのRupert Hineがアルバムのミキシングをしていました -- 僕たちはStevie Nickのアルバムで一緒に仕事をしたことがあって、それに "Spin 1ne 2wo"というグループに一緒にいたこともありました。

Induction into Hollywood's 'Rock Walk of Fame' - January 27, 1999

 'Uh... how did you say I do this?' Sklar, in background: 'Geez, how many bass players does it take to stick your hands in some mud!'   Hey, I think I've got it  Bassists with dirty hands  I've always wanted to do this with Leland Sklar's beard! That's Billy Sheehan with us.  An amazing discovery: Bassist Leland Sklar, upside down, is DON KING!  Fripp Speaks 

デトロイトから友達のMarkが到着、一緒にHollywood Guitar Centerに向かう。(Markは今日一日 ずっと写真を撮ってくれました。)無事間にあって、他のベーシストたちと合流。「Hollywood's Rock Walk」に顕彰されました。まあ、この面子のすごいこと・・・ Tim Bogert、Stanley Clark、Bootsy Collins、Larry Graham、Billy Sheehan、そしてLeland Sklar。みんな、すごくいい雰囲気で楽しんで、何のために招待されたかって事なんか忘れてたんですが、今日の仕事は用意されたセメントの上にそれぞれ手形を押して、それが将来歩道に取り付けられる、ということなんです。記念写真も一杯、泥だらけの手も一杯で、みんな大喜びでした。 また、同時にJamie JamersonとJaco Pastoriusが追叙され、それぞれの遺族が出席していました。

ところで僕は、集まった観客に向かってスピーチを、って言われることを全く想像もしてませんでした。紹介とスピーチが順番に進んで、僕の番が来てしまったので、 こう言いました。「ある種の選別的ロックンロール精鋭主義の流れにおいて、かような敷石型手形記念碑の式典にて求められるであろう非音楽的機能を的確に遂行する ことは問題が多い。いずれにせよ、状況の楽観的観測が、ここにおいて求められる事項に対して、何ほどかは問題の少ないアプローチの為の根拠を与えうるだろう・・・」 本当はこんなこと言いませんでした。僕のスピーチはこんな感じでした。「ありがとうございます。このような偉大なベーシスト達と同席できて光栄です。」

(January 27, 1999)

NAMM Show/Los Angeles - January 28, 1999

NAMM Show/LA  California Guitar Trio  CGT in Concert  Waddy & Bobby  You gotta love MUSIC MAN - bring a car to a music trade show  Fans want a picture 
ここでの3日目は、NAMMショーの初日でした。 このショーの騒音と喧噪についてこのページで書いたのでしたが、どうやらこの発言を訂正しなくてはならないようです。ロスのコンベンションは、ここより狭いAnaheimほどは混雑してませんでしたし、もっと空間が大きいので音はそれほど大きすぎることもありませんでした。 いずれにせよ、僕は沢山の楽器と友人に会いました。
僕にとって一番のニュースは、Music Manの新しいベースは、少しピックアップが変更されていて(多分)低音がよりよく出るようになっています。これは以前から僕が要望していたことだったんですが、実現するとは思っていませんでした。 それに、この新しいベースには2個目のピエゾピックアップもあります。 これは是非手に入れなくちゃ! (僕の持っているベースの"Barbie Flesh"カラーのペイントは作られないことになったのかしら -- この色はこれまで使われたことがなくて、僕のはプロトタイプだったんですけど)
もっとポピュラーなアイテムとしては、このブースには派手な"Ernie Ball"フォルクスワーゲンが運び込まれていました。僕はこれの写真を撮らずにはいられませんでした。
歩き回っていると、友人のWaddy Wachtel, Bobby Martin, Joe Beesmer, Dave Amato それに、 the California Guitar Trioと出くわしました。 (後になって、僕が建物から出ていくときに遠くからベートーベンの第五交響曲、それもギターで奏でられているのが聞こえました。CGTの演奏に違いないと思い、その通りでした)
午前2時に日記を書くのが辛くなってきたので、今この時間、午後8時に書いています。これからL.A. clubでの"Stick Night"を見にいって、これについては明日レポートします。

(January 28, 1999)

More NAMM Show & STICK NIGHT - January 29, 1999

Dave Amato  Anton Fig  Jack Casady  At the Music Man display  Portrait of Tony from a fan  stick player  stick player  stick player  stick player  stick player  stick player  stick player 

4日目は、またNAMMショーに行っていました。でも、まず最初に昨夜Studio Cityにあるclub La Ve Leeで開かれた、Stick Nightについてお話します。 Chapman Stickを使って、Tom Griesgraber、Don Shiff (この二人は新しいNS Stickも弾いていました)、Steve Adelson、Third Door Down、 Vance Gloster, Bob Culbertson、それに、Greg Howardらが演奏するのを見ました。他にもEmmet Chapman(Stickの制作者)その人や、その他の人達も演奏しましたが、僕が把握できたのはこれだけでした。僕は、今やこのStick 演奏家たちがどれだけ多様なスタイルやテクニックを持っているかということを目の当たりにして打ちのめされました。まだ比較的新しい楽器であるとはいえ、ここには学ぶべきものがたくさんあります。それには他の人たちがどんな演奏をするのか見るのが最も良い方法だと思いました。 また、これほど広い分野の音楽家がこの楽器に関わっているかを見て、Emmetはどんなにか満足だろうということにも、僕は思いをめぐらしていました。

今日のNAMMショーはもっと大騒ぎでした -- 昨日より大勢の人たちがいて、週末に向けて更に期待がかかります。僕は更に大勢の友人に出くわしました。 Letterman bandのAnton Fig、REOのDave Amato (彼とはRichie Samborra のバンドで一緒にツァーをしました)に出くわし、それからJack Casadyに会わなくてはならず、Gibson ベースの彼のシグネチャーモデルを見ました。(でも、撮ったぼくらの写真はひどくピンボケです -- チェッ、なぜ僕のカメラは時々こんなになっちゃうんだろう?!!)
僕は勢いきって、Music Manのブースに、新しいピックアップがついたスティングレーのニューモデルをもっと弾いてみるために戻りました。キラー・ロー・エンド。 スタジオに持ち込むのが待ちきれない。それから友人と少しの時間、Trace Elliotのブースで明日のLiquid Tensionのショーに使うアンプのラインナップを見て過ごしました。
こう書くと、いかにも平穏に過ぎたように思えるかもしれませんが、実際はこのペースではいささか疲れてしまったので、Billy SheehanのNIACINショーはパスして、今夜はもうオフにしました。 (彼は明日の晩もやりますから、僕の演奏の前に見られるだろうと思います)
明日の予定:さらにNAMM、そして午前1時にSabian Drums 主催の"Drums Along Hollywood"コンサートのトリでLiquid Tensionのショー。(January 29, 1999)

More NAMM Show & SABIAN DRUMS SHOW - January 31, 1999

LA Audience  Rick  Steve Hunter  LTE Dressing Room  Rick's kitchen  LA in the rain 

ミュージシャンの方だったら、土曜にあった無秩序な状態を聞いてもさほど驚きもしないでしょう -- 他の方は普通、演奏するときはきちんと時間通りに公演は進むものだと思われるでしょうね。その日はセビアンドラムス主催の、ドラマーに焦点を当てたイベントで、Mike Portnoyを中心としてLiquid Tensionも出演することになっていました。 僕たちの出番は最後だったので(午前1時から)、午前11時に一番最初にサウンドチェックを始めました。時間が過ぎ、2時半になっても音響がうまくいかず、おまけにJohnとMikeが遅れて現れたこともあって、サウンドチェックが終わったときには既に公演が始まる時間にずれ込んでいました。 週末で、NAMMショーはすごく混んでいたし、雑音がすごかったんです。 それからこれまでのように友人たちと出会い、機材を見ていました。 夜中の1時のコンサートのために戻ってから…僕たちは待って待って待ち続けて、最終的には1時40分になったときにLiquid Tensionはステージに上りました。 ステージマネージャーは演奏時間は30分だと僕たちに言いました(1時間の予定だったんです)。ステージの上で曲の組み立てを短くして、最初の曲を弾き始めたとき、ギターアンプとペダルが壊れてしまいました。 公演の間じゅうJohn Petrucciは何とか機材をだましだまし演奏を続けなくてはなりませんでした。2時15分に終わるまで、彼は凄いことをやってのけたと思います。 公演は全て最悪だったわけではありませんが…僕たちは30分の演奏のために3時間かけて準備をして、おまけに機材は僕らを裏切ってくれたというわけ!

睡眠不足の日曜日は、僕には公演のない、通常のNAMMショーでした。 この地で雨が降ると、高速道路はすごく渋滞することがわかりました。 日曜でいつもより交通量が少ないにもかかわらずです。 ショーではまたMusic Manの新しいベースをもっと試してみたり、偶然Peter Gabrielのファーストアルバムとツァーで一緒だったギタリストのSteve Hunterと出会ったり、Music News NetworkのChristineにJohn Petrucciとの共同インタビューを受けていたりしました。 さて、この週の最も良かった点は:古い友人のRick Marottaが僕に aglia e olio con peperoncinoのパスタをごちそうしてくれたこと。これが人生というものさ!

明日の予定:Liquid Tensionはロスのthe Roxyで公演(30分ということはないと思うよ!)(January 31, 1999)

At The Roxy - February 1, 1999

Backstage at the Roxy  Jordan at the Roxy 

夕暮れのRoxy -- 僕はここで、Peter Gabrielと、 King Crimsonとして、それにTim Finnや、ほかおおぜいと演奏したことがあります。 今夜はLiquid Tension Experimentが名誉あるステージに上り、これまでで最高の演奏をしました(昨夜の惨憺たる出来映えよりは良くならざるを得なかったんですけど)。 サウンドチェックが終わってから、僕はRaibow Grill - 沢山のロックバンドが出入りしているところ - へ夕食をとりにぶらぶらと通りを横切って歩いていきました。 遠い昔に、Peter Gabrielとロードにでているときにここで感謝祭のディナーを食べたことを思い出しました。あれは全くへんてこな食事でした。バンドの殆どは英国人で感謝祭の習慣がないのに、アメリカ人はロードの最中でもできるだけ家にいるのと同じように感謝祭を楽しもうっていうんですから。
友人のJeffがたまたまレストランにやってきて、彼が映画雑誌に書いているDeja Vrooomの話をしていました。 LTEの公演についていえば、今回はこれで最後ということもあるし、土曜日の音響のまずさも手伝って、非常にうまくいきましたし、聴衆は素晴らしかった。僕が唯一失望したことは、デジタルカメラがうまく動かなかったことです。 たくさんの写真を撮ったのに(一枚なんかは、Mike Portnoyと僕のデュオの演奏のはずのところなのに彼の写真を撮ってた、なんてのも入ってる)写っていませんでした。多分僕がコキ使いすぎたんでしょう!最大の損失は熱狂的聴衆の写真でした。 一言で表現するならば、そこはロックしてました!

さて、この多忙で種々雑多な出来事があった一週間も終わろうとしています。 とても面白いSteven Seagalのアルバムに始まり、Hollywood RockWalkのイベント、クリムゾンの"Deja Vrooom"のリリースパーティ、NAMMショー、Liquid Tensionの公演、そして忘れてはいけないのが友人のRickが作ってくれたパスタ! 家に帰れるのがとても嬉しい - 2週間ほど休暇をとって、それからまたロスにSealのツァーのリハーサルで戻ってきます。

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