King Crimson リハーサル
2004年 9月

  

  
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一週間のリハーサルのダイアリーのアーカイブです

  

Sept 1, Woodstock

クリム週間 - 0日目
0日目というのは正しくないかもしれません。まぁとにかく、King Crimsonのリハーサルはナッシュビルで数日後に始まり、僕は明日、車で行くことにしました。 今日をクリム週間の日記の最初の日にしようと思ったのは、僕の車がちょうど修理から戻ってきたからですが、エアコンは直りませんでした。僕は南へ長いことドライブするのと関係があるんじゃないかと疑ってるんですが!(どんな服装で行くかにも確かに関係があるでしょう。今より暑くなるようなら水着とタンクトップを着ようかと思っているところです)

それで、明朝早くに信頼するボルボに楽器を積み込んで(まぁ数年前は信頼がおけましたが、今はむしろ長いこと親しい友人のようです。時には頼りになり、時にはそうじゃない。でも離れることはないっていう。)楽器を積んだら出発しますが、目的地まで二日かかると踏んでいます。(Mapquestは車で15時間と言ってますが、Mapquestより自分のボルボを信頼してるんです)

道中では日記を書く時間がたっぷりあるだろうけど、道沿いのモーテルからはなかなかアップロードするチャンスはないんじゃないかなぁ。それでも試してみたら、時には期待以上の設備が出現してびっくりするかもしれません。
もちろんドライブ中はクリムゾンの宿題で、なじみの無い曲を聴くことに没頭するつもりです。伝統的にこのことは僕のムードを盛り上げる効果があるんです!(うろ覚えなんですが、80年代初頭にイタリアのテロリストが誘拐したアメリカ兵士にKing Crimsonの曲を繰り返し聴かせて拷問したことがあったとか。バンドはそれを聴いて変な話だと思いました。僕も拷問に感じなければいいんだけど。)

クリムゾンの計画はリハーサルだけになっています。レコーディングやライブ演奏の予定は全く聞いていません。それでもこの週の間になにか新しいプランができるでしょうし、何が適切かについては意見を言っていくつもりです。

新しい写真集のCrimson Chroniclesはちょうど来週僕が戻るころに印刷所から届く見込みです。すごくワクワクしています。何年もこのプロジェクトを続けてきましたし、皆さんの手に届くことが僕にとってなによりの喜びです。この本については沢山のサンプルを載せたウェブページを作っています。リハーサルの間にアップして、予約もとり始めたいと思っています。

だから、この一週間は本のことやらクリムゾンのリハのことやらT-Levの長い長いドライブにどうかご注目を。チャンネルはそのままでね!

Sept 2, Abingdon, VA

クリム週間 - 1日目
一日目、ナッシュビルへ長いドライブ。まだ道のりの三分の二しか走っていません。 明日は6時間分残っています。
出発しようと思っていた時刻から二時間ほどは申し分のない天候でした。新しい本に関して、まだドタバタが残っていて、クレジットを削除して、印刷前にスライドできるかどうか確認したかったのでした。時既に遅し、今日プレスに回ってしまいました。しょうがない、出発することにしよう。気温は華氏72度(摂氏22度ちょっと)ドライブにはパーフェクトな天候です。

ほんの5時間ほど走った頃、最初のWaffle Houseの看板を通り過ぎました。もう北部にはいないんだということが確実な看板です。(覚えておかなくちゃならないのは、もしある朝にグリッツ(訳注:ひき割りトウモロコシ。米国南部では煮てオートミール風にして朝食にする)が食べたくなったとしたら…朝4時に出発してWaffle Houseで9時に朝食を食べ、そして戻ってくるのが…まぁそれはさておき、お目にかかれてよかったです)(今度この店に入ったら、そこのジュークボックスに入っている曲名をここに載せたいと思います。もちろんその曲の中のほとんどがカントリーミュージックで、それもWaffle Houseのことを歌ったものなんです)(King Crimson とプログレッシブロックを演奏しに南に向かってる人間がWaffle Houseに座ってるとは思わないだろうね)

ペンシルベニアの中央部あたりで気温は華氏83度(摂氏28.3度)になり、僕は二つのことを学びました:窓を開けてドライブしているときは曲を覚えるのはすごく難しいということ(車のエアコンは効かないのです)そして、二つ目は、僕がいない間にできたクリムゾンのConstruction of Lightは、すごく覚えにくいってこと!休憩するためたびたびモーツァルトに切り替えてました。

10時間、650マイルのドライブのあと、モーテルに乗り入れました。その周りに集まっているのは、ウェンディーズ、ハーディーズ、ピザハット、パパジョーンズピザ、ケンタッキーフライドチキン、そしてマクドナルド。食欲が全くわきません。
つづきはまたすぐにね。

Sept 3, Nashville

クリム週間 - 2日目
今日はさほどのドライブじゃなく、たった300マイルでナッシュビルに到着し、明日のリハーサルのためには十分な休息の時間ができました。

Waffule Houseの誘惑に勝てず(ジュークボックスについては昨日のダイアリーで書きました) レーズントーストとスクランブルエッグ&チーズを食べている間にジュークボックスにある曲名を書き留めました。いい?

Special Lady at the Waffle House

Waffle House Home

I'm Cooking at the Waffle House

844,739 Ways to Eat a Hamburger at Waffle House
There are Raisins in my Toast

そして... Last Night I Saw Elvis at the Waffle House

Waffle House Family

Waffle House Thank You

I'm Going Back to the Waffle House

Waffle House for You and Me

Waffle House Hamburgers (I Love You)




(もうひとつ、この曲をお知らせしたくて仕方ないのが:Ten Rounds with Jose Cuervo)

明日には、題はLark's Toungues in Aspicほか…なんという違い!


Sept 5, Nashville

クリム週間 - 3,4日目
僕の新しい本に関して進展がありました。最近何度も話をしてきたCrimson Chroniclesという写真集です。今これは印刷所にありますが、もうすぐ印刷が上がり、Papa Bearレコードに送ってくることになっています。9月15日が正式な発売日です。

しかしながら、ハリケーンFrancesが影響を及ぼしています。印刷や、輸送に関してではありません。我が勇敢で有能なるウェブマスターDan BeachがPapa Bearオンラインのオンライン注文を管理していますが、彼はフロリダのオーランドに住んでいます。 数日前に、今後ハリケーンの被害が予想されるため、予め今のうちにオンラインオーダーのページをアップしておいて、嵐が襲ってきて彼との連絡が取れなくなるかもしれないことに備えておこうということになりました。

いつもなら用意できる前に注文を取るようなことは好きじゃないんですが、今回は例外的にそうするのが良いと判断しました。というわけで、沢山のサンプルが満載の本のページと、もしお好みならプレオーダーのページへのリンクを作りました。(もちろんクレジットカードによる決済は、本を送るときまでいたしません)

印刷所からウッドストックに本が届いたときには正式にアナウンスします。 今回の発刊に当たってはすごく興奮していると認めなくちゃなりません。この本に関しては長年作業を続けていましたから。この中にはすごく特別な写真が収められていて、バンドに関して大変な識見が得られることうけあいです。

現在のKing Crimsonに話を戻しましょう。今リハーサルの真っ最中で、バンドで作曲も行っています。ムードはとても良くて、3月に一週間古い曲をやった時のような感じです。今回、すこしジャムセッションと混ぜてやってみたり、今後の僕たちの音楽の新しい方向となるような実験的なこともやってみたりしています。
とはいうものの、まだツァーやスタジオでのアルバムについての計画はありません。今週のリハーサルの経過の中でどうなっていくか見ていくことになるでしょう。
今までのところいい感じの音楽で、激論はありません。でもこれからはもっと最近の曲を通してやることになっていて、他のメンバーのパートだったところが僕担当になります。 (すごく複雑な曲にはなじみつつありますが、Trey Gunnのパートを全部僕が演奏するのは全く不可能。僕なりにカバーしてみて、いくらかでも収まりがいいようになるようにベストを尽くしてみます。)

続きはまたすぐにね。

Sept 7, Nashville

クリム週間 - 5,6日目
さて、新しい写真集に関して大きな反響を頂いています(下にある昨日のダイアリーでお知らせしました)。予約をいただいた方にはいつ発送できるかこのページでお知らせします。

リハーサルは新しい曲の作曲と演奏が大部分を占めるようになってきています。どんな感じかと聞かれたならば、古い曲のリハーサルをやっているよりもっと楽しいといったところです。 いくつかのアイディアを試してみて、まだ随分ぎこちないところもありますが、その他は途方も無く強大なエネルギーレベルまで到達しています。かなりいい感じ。この音楽が作品に結びついていけばいいと思っています。

昨夜の「第一回クリムゾン労働者の日ディナー」で、クリムゾン・ガレージセールのアイディアが浮上しました!(Adrianと僕はいくつか処分したいと思っている楽器やその他のものがあるんですが、大した楽器じゃない場合、自分が出品者としてeBayに出したいとは思いませんね。なぜならセッションやツァーに使ったものかもしれないと思われるから。ガレージセールならその点は解決するし、周りにいっぱい転がっている古いツァーでの品物も一掃されるでしょうからね!)まぁこのアイディアがどうなっていくか、じき分かるでしょう。

リハーサルは明日終了の予定です。まだ次回いつどうやって集まるかに関しては未定です。
夜リハーサルが終わったらすぐに家に向かって長いドライブに発つつもりですが、明日どれくらいハードかによります。道沿いにインターネットに友好的なモーテルを探してここの写真をアップするつもりです。写真はあまり撮りませんでした。その理由は主に、3月のリハーサルの時に撮った写真とおなじように見えたから。

Sept 8, Nashville

クリム週間 - 7日目
リハーサルと作曲の期間の中には、先に進む前に我々の演奏を聞く時間が稀にあります。(20分間のテイクの後では苦痛とも言えます!)まぁ今回は、この過程を改善するように努めてきて、最終日は今週の成果を熱心に聴いて、楽譜を書いたり曲に名前を付けたりしていました。

またいつもに反して、リハーサルが終わる前にこの更新をアップロードしようとしています。というのは、片付けが終わったら雨のハイウェーへ出て行って、北へドライブする二日間はちゃんとしたインターネット接続が期待できないからです。

とても素晴らしくバラエティーに富んだ音楽でした。メロウな雰囲気のものや、すごく獰猛なものもありました。また後ほどどれくらい変更や追加をするか、書き直しが必要かを掘り下げることになるでしょう。

OK、午後5時になって、片付けが終わりました。クールな一週間でした。いつものクリムゾン同様、常に挑戦であり、胸が踊るようであり、そして…、ちょっとの間この音楽から離れて4/4拍子の世界に帰るのが嬉しいような気もします!

  

  
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