ケベック・サマーフェスティバルコンサート 

2006年7月15日


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    ケベック・サマーフェスティバル - それはいつも素晴しいの一言です。数多くのバンドがこの歴史的な古いケベックシティの街に集まり、クラブで、劇場で、そして野外で演奏を繰り広げるのです。

僕はここに2、3日前からリハーサルに来て、それからPlains of AbrahamでCalifornia Guitar Trioと大きなショーをやり、それからJon Andersonと、そしてそれからRick Wakemanと、オーケストラやコーラスと共に演奏しました。公演での僕のパートは、トリオと演奏し、それからRick、 Jon、トリオ、僕の歴史的な組み合わせでHeart of the Sunriseを演奏するというものでした。 先ずはケベックの写真から。





美しい町だと思いませんか。 上の写真では、Plains of Abrahamの端が見えています。

以前にも2,3回訪れたことがあって、古い町並みをたっぷり歩き回ったものです。ここはまさに行きたいと思ったところです。僕のお気に入りのレストランのひとつが、町の中心部のCapitole Theaterにあります。

先週のピッツバーグにあるPrimantiのサンドイッチの話から始まった、ジャンクフードのテーマの続きを聞きたいと言って下さった方たち、ごめんなさい。 ケベックのpoutine がファーストフード体験の話にはマッチするんじゃないかと思います。これについてちょっと説明すると、フライの上にチーズとグレーヴィソースのようなものがかかっているものなんですが… これだけじゃこの食べ物のユニークさを表しているとは言えませんね、ケベックの他の地域でのバラエティについても。
(それに、ついでに言えば、もしフランス語を話さない方だったら、これを注文するときは注意しなくちゃなりません。さもなければ、僕がローマでのコンサートで言葉を間違って発音したときのようなトラブルに陥る羽目になります。控えめに言っても、ものすごく変な顔をされます。poo-tinと発音するようにして、絶対pou-tainと聞こえるように話してはいけません!)

さて、Capitoleにはメニューにはpoutineはありませんでした。そして、そこではかなり大量のごちそうを食べました。 それに、この旅には他に珍しい要素がありました。沢山の僕の友人たちがJon AndersonとRick WakemanとCGTと僕のスペシャルコンサートを聞きつけて、リハーサルと公演を聞きに町にやってきていたんです。
これは、我々にとってウオッカ の飲み比べの完璧な機会です(僕たちはもう何十年もどれがベストの味かを研究しつづけているんですからね) それに、僕はロシアから数本僕たちのお気に入りと接戦を演じそうなのを持ってきていましたからね。

これが対戦前のボトルの写真です…

それから、これは自慢するわけじゃありませんが…これが対戦中の様子です…(この時点で、僕の部屋には14人ばかり居たんじゃないかな…)

さて、誤解しないで下さいよ、これは純粋な学術的研究なんだからね、わかったね! ところで、このウニクムの瓶に何故どうやってウォッカが入っていたのか、僕は知りません。

音楽の話に戻りましょう。僕たちはRobert LePageの劇場でリハーサルをしました。彼は最近のPeter Gabrielの大きなステージ公演でコラボレートしている素晴らしいディレクターです。
トリオはステージの上段にいて、Jon と Rickは随時入ってきます。この間階下ではフルオーケストラとコーラスが土曜日のコンサートの後半部分の準備をしています。Rick Wakemanの地底探検です。







Rickとは最後に会って以来しばらくぶりでしたが、すぐに以前の公演前の楽屋裏でのBoggleにかけた情熱を思い出しました。(これは言葉のゲームで、1990年のAnderson Bruford Wakeman Howe ツァーのときに、Rickと僕はこのゲームにどっぷりハマっていて、これのおかげで何回かは公演の開始時間が押したりしてたんです)ええ、今回もBoggleのセットは忘れずに持ってきたんですが、あぁしかし、Rickはオーケストラやコーラスや、トリオとのリハーサルやらJonとのデュエットの準備で忙しくて…公演前にはステージ裏でゲームの準備は万端だったんですが、でもしかし、Rickはスターで、どこでも忙しいのでした。 次に一緒になる時まで待つことにしました。

朝の公演前のサウンドチェックは雨に祟られました。豪雨の中では巨大なPlains of Abrahamもシートの中の水たまりに見えました。















日はすばやく暮れて、沢山の人たちが勇敢に雨に立ち向かいました。 僕たちのパフォーマンスには止んでくれました。















僕たちの出番の間に夜になり、Jonはソロを演奏しました。

それから、地底探検までの休憩の間に僕たち(トリオと僕)は会場の外のレコードテントにサイン会のために連れ出されました。

嗚呼。長くロード生活を送っていると、かならず訪れるSpinal Tapの瞬間があります。誰もそれを避けることはできません。

手短に言うと、そこには 誰一人来ませんでした。

(テーブルのところにかがんでいる女性はCDを買っているんじゃありません。彼女はレコード会社のために働いていて、僕たちをここへ連れてきた張本人です) (覚えてますか?Artie Fuffkinを。「前へ進んで、私を蹴って」)

さておき、さっさと僕たちはその場を去って、ファンタスティックな演出のRick Wakemanとオーケストラを聞きに会場に戻りました。

そして、オーディエンスたちが持っている赤いライトのマジカルなきらめきと共に、僕たちのケベック・サマーフェスティバルは終わりました。

これはすばらしい音楽体験でした。California Guitar Trioとの再会と、Jon Anderson とRick WakemanとのHeart of the Sunriseは1990年に演奏したのが最後でした。

そして、この素晴らしい町を訪れたことができたことも。



  

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