STICKMEN

南アメリカツァー
2011年3月


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     March 5, ブエノスアイレスへ飛ぶ

南アメリカへ旅することは、いつでもエキサイティングな体験です。 今回はいつもに増してそうなんです。というのは、グループにMarkus Reuterが参加して初めての公演だし、沢山の新しい曲を携えて来たからです。

ブエノスアイレスのスタジオを3日間取って、公演をする前に曲の微調整とリハーサルをしました。これは特別なにか問題があったからではなくて、1990年代にKing Crimsonでやっていた伝統をなぞったものです。 あの頃、ぼくたちはブエノスアイレスに行って、一ヶ月間滞在する宿舎を整えて、リハーサルや少しづつ大きくなって行く会場での公演をやったものです。そこでのぞくぞくするような音楽シーンが、いかに新しい曲に対するセンスを研ぎすましてくれたかは、とても素晴らしく、今でも鮮明に覚えています。

今回Stick MenのレパートリーにKing CrimsonのVrooom Vrooomを加えるのがふさわしいだろうと思います。この曲はブエノスアイレスで初演されましたからね。
僕らはその他にもこれまで演ってこなかったCrimsonナンバーの中から選んで、セットに加えようとしているところです。.

     March 6,7,8 ブエノスアイレス

いつもなら夜をまたぐ長いフライトの後は、初日はオフの日を設けて体力回復と調整をするのが普通ですが、今回はそういう幸運には恵まれませんでした。夜ニューヨークを発って、Robert Frazza(サウンドエンジニア)と僕はブエノスアイレスに午前半ばに着き、MarkusとPatに空港で落ち合いました。そこでは昨年の南アメリカツァーでツァーマネージャーをしてくれた親愛なるMaxが待っていてくれました。
殺人的な交通渋滞を抜けて大体午後1時頃にホテルに到着し、それから荷物を置いてスタジオに用意された機材のセットを見に行き、Vrooom Vrooomや僕らの新曲をマスターすることにしました。

音楽に没頭しすぎてリハーサルでの写真を撮り忘れてしまいました。

スタジオがぼくらに素晴らしいピザを作ってくれたのを除いては!



そして夜には、全ての南アメリカ公演のプロモーターであるGustavoが、とても素晴らしい夕食に連れて行ってくれました。



このピンボケの写真には、Markus、Robert、Max、そしてPatが写っています。
そして、この写真が示しているにもかかわらず、ぼくらはこの3日間こんなに食べていなかったんです!!


     March 9, Tucuman

快適なフライト。数日前の長い国際線とは大違いで、アルゼンチンのTucumanに着きました。ここには僕らの誰も来たことがありません。

美しい劇場が待っていました。 ロックグループが誰でもこんな劇場で演奏できるわけじゃあありません。またここはきらびやかで、高くて、すばらしい歓待です。



もちろん、この高さがあるためにこの空間にはいくらか音響的に課題があって、Robertはたぶんバンドほどにはここを賞賛しないでしょうね。なにしろ強い残響と跳ね回る低音域に対処しなくちゃならないので。







さて、これから我らが2011年の最初、そして、Markusがバンドに入って初のステージに立とうとしているところです。



はじめの2、3の公演ではステージ上のメンバーの写真を撮る暇はないでしょう。考えてみたら、このStick Menでは演奏に忙しくて、とてもそんな時間はとれそうにありませんから。

でも少なくともステージに向かうときとお辞儀をしている時ぐらいはいつでもお客さんたちの写真は撮ろうと努力してるんです。











お辞儀に向かうとき、さっとメンバーを撮りました…

そしてその直後、バックステージで、初回の公演に乾杯です。
(Markucが初めてFenet Brancaを手にしています…なんて瞬間!)



Fernet Brancaについてちょっと書くと、これは僕が大好きなイタリアの飲み物で、イタリア国外では実に珍しいのですが、アルゼンチンでは別。ここではむしろイタリア国内でよりもポピュラーなんです。それで、バックステージにこの瓶を見つけたとき、びっくりしたし、とても幸せでした。Markusがこれをどう思うか見るのが楽しみ!)

Tucumanのお客さんたちは素晴らしかったです。ここにはこれまでCrimsonかPeter Gabrielとしか来た事がないし、彼らが僕らを知っているか、ましてやよく聴いてくれているとは知らなかったので、本当に僕らを驚かせてくれた素晴らしい歓迎を受けました。
また今度アルゼンチンにツァーするときには是非ここに戻ってくるように頑張りたいと思います。


     March 10, Cordoba

このツァーでロードにまつわる諸問題に直面するにはそれほど時間がかかりませんでした。 Tucumanには飛行機で入りましたが、アルゼンチンでの残りはヴァンで移動することになっていました。そして、僕らにまわって来た大きなヴァンが故障してしまったのです。それで、今朝8時に直面していたのは、ぼくらと機材を乗せるにはあまりに小さいヴァンで8時間ドライブするということでした。

2人が結局Cordobaまで飛行機に乗るということで、問題を解決したのでした。

さらに、昨夜の公演後のお客さんとのサイン会とミーティングをしていたら午前3時を回り、僕ら誰もが寝なくちゃならないのに7時には起きて、8時間半のドライブをして会場にサウンドチェックのため直行し…疑いも無く僕らはロードに出ている実感があるというものです!!

でもまた美しい劇場にお客さんたちの暖かい歓迎を受け、努力の甲斐がありました。















     March 11, Rosario

現在好調にツァー進行中! もっと大型のヴァンが手に入り、Rosarioへのハイウェーを疾走し、僕たちを待つまたまた美しい劇場を発見しました!















ワオ、なんて素敵な場所とすごく素敵なお客さんたち。来年もまたここへ帰ってきたいものです。



でも僕たちは再び走り始め、明日はブエノスアイレスへ初めての2回公演に向かいます。


     March 12, ブエノスアイレス

またここに帰って来られて嬉しいです。 これはホテルの部屋から見える景色です…いかにここが特別な町かを知る最初の1ページになるでしょう。



ちょっと待って、あの左に見える看板に書いてあるのは…



…ん〜むむむむ…こりゃプロモーターのGustavoから僕へのヒントでは?!

ということで、このあたりがダイアリーの2ページ目を始めるのにうってつけかもしれません。

  

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