Tony Levin's
'Road Diary' Archive Vol.2
1997

1月7日 - ウッドストック

こんにちは、そして明けましておめでとう。更新が遅くなりました。 家で作曲するのに忙しく、短いバケーションにも出ていました。 今週はAndy Summersのアルバムと、Terry Bozzioのアルバムと、そしてあの恐ろしいNAMMショーのため、L.A.に発ちます!

NAMMショーを知らない人のために書いておくと、NAMMは非常に大きな音楽産業の見本市で、すべての楽器とアンプメーカーが出展しており、主に小売店のバイヤーたちや、多くのミュージシャン達も訪れます。 立ち寄ることができる人のために、これはすばらしく、でも心底くたびれるものです。でも何人かのミュージシャン、たとえば僕も、ブースに常駐して(僕のケースではTrace Elliot)お客さんに挨拶したり、そして…ともかくそこにいるんです。 まぁ動物園のちっちゃい猿みたいに! 週末ともなれば、そこいらじゅうが動物園みたい。混雑で動けない! Traceのあたりをうろついたり、Music Manの友人を訪ねたり、Stickのブースに行く以外は沢山見たいとは思わない。いずれにせよ、Jerry Marottaとフルート奏者のSteve Gornとで、Taos Drumsの友人たちのために何回かショーをやります。 このショーは楽しみだし、L.A.でのアルバムについてもすごく楽しみで、良い作品になればと思ってます。

このサイトのアクセス統計にアクセスして、ぼくの変わったページへの控えめなリンクを眺めてみたら…まったく見られていなかった。多分控えめすぎたんだろう。ともかく、時間があるひとはこのページとファンクフィンガーページにあるアンダーラインされているところをクリックしてみてほしい。(興味深い例は、 "Equipment"のところの下の、'Trace Elliot Amps'のあとのピリオドをクリックすると以前に僕がデザインしたアンプの青写真が見られます。何故他のものと同じに行に入れなかったかは見れば分かると思うけど、でもまぁ見て和んでもらえればいいなとはまだ思ってます!) NAMMでは写真を撮って、ここに載せたいです。

1月13日-サンタモニカ: Andy Summersのソロアルバムのリハーサル。これは何とjazzアルバム(僕にとって 驚くべきこと)で、Gregg Bissonetteがドラムで、僕はもっぱらNS Electric Uprightを 弾いている。Hertzは僕のHoliday innの予約をし損なって、雨の中、真夜中に飛行機で 着いてからとんでもなく長いこと車の中で待たされた挙句、窓の対角線上にでかい角材 が入っていてかろうじて光が入ってくるという、世界的「窓なし」部屋のシンボルとも言うべき 部屋に通された。ここは沢山cafeがあったり、Andyのスタジオの近くにはGoldの巨大なジムが あったりするけれども仕事をするにはいいところだ。最初の日の朝、スタジオを見つける前に Starbucks cafe(コーヒーは大したことないけれど、良い賭けだった)に座っていたら、 Andy Summersが現われた! 彼のスタジオの住所をまだ知らなかったけど、まったくすごくいい確率だった。

次の日、僕はすごい発見をした。僕の友人のToni ChildsがVenice((Dolphin Cafe - 1732 Abbot Kinney St, Venice CA.) で浜辺の近くにサイバーコーヒーハウスを 開いている。これは彼女のチャリティー活動の"Dream a Dolphine"と連携して 入院中の子供にインターネットに入り込んでネットのなかをドルフィンサーフ(?!!) してもらう活動をしているという。エスプレッソを飲みに立ち寄って、少し話をして 冷蔵庫に貼り付けるマグネットとTシャツ(すごくいい)を買い、彼女のサイト、 Dream a Dolphin (www.dreamadolphin.org). を覗いた。 彼女は素敵なプランを用意している。チェックするといい。



1月15日、アナハイム: NAMMショーへ出発する準備ができた。Ned Steinbergerが、Taos Drumをボディに使ったユニークな ベースを僕に作ってくれて、それがホテルに届いた。僕は包みを開けるのももどかしく(部屋中に散らばる梱包用の”ピーナッツ”は嫌いじゃないかい?!)セットアップして、ほんの2分間つまびいてみたところで”ドラムとベースの音を 小さくしてくれないか!”という苦情の電話が入った。土曜日にご存じJerry(Marotta, 多分彼もこれを弾くだろう)とのTaos Drumsコンサート でこれを弾かなくてはならないのにここじゃぁ練習できない! この楽器はTaos DrumBassと呼ぶことになるだろうけれども、Nedはこれ以外にも作るつもり があるかどうかはわからない。

うっかりしてコーヒーページへのリンクをなくしてしまってました。それで、再度 ここに沢山のエスプレッソに関連したものなどを満載したThe Coffee Corner へのリンクを復活します。それから、素晴しいエスプレッソの豆の情報を教えて下さった方々、 ありがとう。

1月16日、NAMM(Not About Making Music!) show:いつものようにここは 沢山の人と騒音であふれかえる動物園。メーカーは新しい楽器やアンプなどを展示している。 僕がよくいくエスプレッソ・スタンドがあるのだけれど、Trace Elliot とMusic Manのブース のあたりから人波をかきわけて行かなくてはならない。Trace Elliotアンプを販売している KAMAN社はブースにWeb siteのラインを開放しており、この週末にオンライン・チャットの 用意をしている。僕は日曜の正午(東部標準時間3時)からここに陣取ってチャットの お相手をすることになっているから、もし良かったらKAMAN (www.KamanMusic.com)のサイトを訪問してみてね。

来週はロスアンゼルスでドラマーのTerry BozioとギタリストのSteve Stevensとのちょっとワイルド なアルバムに参加する予定。

上の写真のドラムベースを作ったNet Steinbergerは、彼のBassのページを作りました。 NS Design (lincoln.midcoast.com/~nsdesign) から行けます。

日曜日にチャットでお会いしましょう。僕のタイピングスピードのいいテストになるかもね!

それじゃ。


進行中のアルバム プロジェクト

"Cave"アルバムは楽曲は完成し、アート部門(担当:トニー)が今パッケージアートに かかっているので、そろそろ製造部門(担当:トニー)に回されるだろうけど、 この人は通常...スゴク仕事が遅い!希望的観測としては、4月には準備でき るでしょう。(もちろん、このウェブサイトはこのアルバムについて知ること ができる唯一の場所でしょう。なぜなら、マーケティング部門(担当:トニー) は他の仕事でスゴク忙しい!)

Also......

来年ミラノで写真の個展をやらないかと誘われている。このためにこの秋にはほんのすこし 構成と焼き直しをするつもり。

昨年Steve Gorn(インディアン フルート)、Jerry Marotta(タオス ドラム)と行ったcaveでの ライブの録音は、現在まだミキシングが終わっていないが、これは特別大事なプロジェクトで、 Papa Bearから出されるだろう。映像にも収録した。来年春にはどちらも出したいと思っている。


NOTE:日曜日に、KAMANのchatエリアに入れなかったという人が何人かいたらしい。 ちょっと弁解させてもらえば、それにはソフトをダウンロードする必要があったことや、 急なことでお知らせする時間がなかった、ということがありました。


1月25日、Update - Andy Summersのソロアルバムの仕事が終わった。これは僕が参加した初のジャズアルバムだ。また、ドラマーのGreg Bissonetteとは初共演だった。彼は凄い。ほとんど NS Electric Uprightで弾いた。

それじゃ。


2月3日 - ウッドストック

このところ本当に良い音楽を演奏している。2、3週前に、Andy Summersのジャズアルバムをやった。まったくうまくいったように思えた。今ミキシング中。それからロサンゼルスの別のスタジオへ移動して、Terry BozzioとSteve Stevensとのレコーディング。全くジャズとは別物。Steveのアンプの前に僕のデシベルメーターを置いてみたら…針が振り切れた! ここでは何曲かエキサイティングな音楽をやり、何曲かは驚いたことにアコースティク作品も。うまくいけば、春にリリースされる。

予定されていたAndy SummersとStuart Copelandとのツァーはキャンセルされた(これがロックンロールだぜ!)クリムゾンは4月/5月にかけて作曲をすることになっているが、多分10月/11月までツァーはなし。それも最小限のものになりそう。ヘイ、つまりようやく庭いじりの時間ができたってことだ。

Funk Fingersを使うベース奏者が出てきたのを見て、とても喜んでいる。アルバムの中で聞けるのが待ちきれない。ロサンゼルスのギターセンターを訪れて、そこでFunk Fingersを売ろうかとも考えたのだけど、規模を小さいままに保って、僕とFunk Fingersを使いたい人とが直接つながっている状態にしたいと思った。それで、通信販売のままにすることにした。

家に帰って、仕事の遅れを取り戻し(古い話)、"Cave" アルバムのパッケージのまとめをする。Bill Bruffordが町にやってきていて、Ralph Townerとレコーディングをしている。彼が仕事を終えたらずっと前から彼とやりたかったプロジェクトを始めるつもり。

CaveアルバムのエンジニアのTchad Blakeが、彼のバイノーラル録音についての 自分のサイトを立ち上げた。チェックしてみてください。

Paula Coleのアルバムがラジオからよく流れてくるようになった。知り合いが有名になっていくのは素敵なことだ!


Feb 12, 1997 - Woodstock - Update

僕の家族が増えた:元気でかわいらしいWestieの子犬。 月曜日に、HackensackのはずれにあるスタジオでPeter Mulveyの一曲で演奏したときSherlockを連れて行った。幸運にもPeterと彼のバンドは気にしなかった(写真を参照!)さらに幸運なことに、Sherlockは家にいるときよりもずっとオシッコを我慢してくれた。スタジオ犬になるために生まれてきたようだ!


3月4日:やあ!皆さん。NAMMが終わり、Andy SummersとTerry Bozzio/Steve Stevensとの 仕事も済んで、このところすこし静かになった。Bill Brufordとセッションをやり、Papa Bear Recordsから出す 新作の"From the Caves of the Iron Mountain"のアートワークをやっている。あぁ、アートワークにはえらく時間が かかる。ベースを弾いている方がよっぽど簡単だよ!でも、素敵なパッケージになりそうだ。これは僕にとって 大事なことだし、時間を費やす価値があると思う。僕は自分でやりたいようにやれるということがどんなに素敵 なことか、声を大にして言いたい。レコード会社からコストがかかりすぎるとか何とか、一切言われずに やれるんだから。

僕を真に忙しくしているのは、ならずもの(rambunctious)の仔犬のSherlockだ!この2、3週間、Peter Muvley とのセッション、John Hall(彼の新しいソロアルバムのベースパートを少し弾いた)、そしてBill Bruford (彼のところのバスルームのモールディングを噛み壊してしまった!) との仕事に彼を連れて行ったが、ベースやスティックには奴を近付けないようにしとかないといけない!

今、スペルチェックをして、rambunctiousを正しく綴ってあるのがわかって安心した。Sherlockはキーボード を触ろうとしている!おすわりっ!

それじゃ。
3月10日アップデート:Chris Bottiとのショー(インターネット上で放送されたと思う) のため、Orlandoへ行った。ここで朝早くに僕のページデザイナーのDan Beachとついに直に会った。 まだ実際に会ったことがない知り合いの人達がたくさんいるというのはとても変だ。 彼は僕の眠そうにコーヒーを飲んでいる顔をデジタルカメラで撮った。
(訳注:chris Bottiのリンクは、オリジナルサイトにはありません)




3月31日

この一週間はBostonで、ここを中心に活動しているフォーク・シンガーのCatie Cutisのレコーディングに 参加していた。プロデューサーは、Roy Bittenで、80年代にPeter Gabriel のバックでしばらくピアノを弾いて いた。彼とはその後一緒に仕事をしたことはなかった。僕とCatieだけで基本的なところをレコーディングしてた のだけれど、すごくうまくいった。夏にはCDが出ると思う。

最初の2、3日は朝 Newbury通りをいいカフェを探してぶらついていた(ここにはたくさんあって、Starbucks は4軒も!)けど、結局 Caffe Royaleという店に落ち着いた。ここにはうまいespressoがあって、読み書きに とても具合がいい。

Sound Techniques スタジオにはいくつか部屋があって、週半ばに隣りのスタジオBから聞き慣れた曲が 聞こえてきた。それは、Peter GabrielのSledgehammerを、ボーカル・グループがアカペラでドラムや僕の ベースラインを再現しているものだった。彼らはTufts カレッジの、Tufts Beelzebubs ("The Bubs") というグループで、Web siteも持っていた!彼らが言うには、CDを自主制作していて、すぐにでも出したいということだった。

仔犬のSherlock をBostonに連れていくのは、スタジオ では問題ないとしても、ホテルの部屋では外に出たがって仕方ないのでちょっと考えてしまった。それで 僕のガールフレンドの Andiが一週間 New Yorkへ連れていくことになった。このページを彼の写真だらけに しないためには、彼のページを作るときがきたようだ!

今月の後半に作曲のためにCrimsonのメンバーと会うのを楽しみにしている。今年の残りはプランを検討して、 次回のアルバムに向かって進めればと思う。

またね

NOTE:4/1

今、Woodstockの地元のアーティスト(画家の方!)のJustin Loveと2曲録音したところ。 友人のKevin Hartmanのリモート・レコーディング・トラックを使って、Jerry Marottaのスタジオで 仕事をした。SherlockはJustinのビールをしつこく狙っていた!Jerryと僕は、この夏にThe Cave trio としてショーをやれたら、と話している。きっと面白いものになるだろう。 (Justinは彼の絵をページに載せている)


5月2日-ナッシュビル

Adrian and Ava Belew show us the studio King Crimsonが次のアルバムの曲つくりのためにここに集まった。 今までのところうまくいっているし、いつも興味深いのだけれど、 皆と一緒に新しい方向を探すことは常にリラックスしてやれる課題ではないし、時々はストレスが大きくなることもある。

Robert(Fripp)はいくつかの素材を書いてきていて、彼とAdrian(Belew)とTrey(Gunn)はいくつか新しい音楽的な相互反応の方式を編み出してきている。 僕たちは全てをテープに録って、時々はドラマーの実験的なクロスリズムと’前三人’のロバート、エイド、トレイの線型のアイデアを分割したものを混ぜたりしている。僕はと言えば、ロー・エンドの雑音を自由に出している。

僕たちは大きなリハーサル施設で仕事をしているんだけれど、他の部屋からは 全部カントリー・ミュージックが聞こえてくる。僕たちのポリリズムの脱構築音楽 (polyrythmic deconstruction)の試みを聞いたら彼らがどう考えるか不思議な気もしたけれど、幸い、皆自分達のことだけで一生懸命でよかった!

僕は自転車を借りて、風が吹く悪天候のとき以外は朝乗り回すつもり。リハーサルのないときのためには、コーヒーのおいしい店(the Owl's Nest)や大きな本屋(Elder's Book Shop)を見つけてある。ここ何年も、Crimsonのツアーや、レコーディング、旅した距離、日数、ホテル情報--昨年からはホテルの電話の差込み口にコンピューターが繋がるかどうか、という欄と、うまいエスプレッソが見つかるかどうかという欄を追加した。きっといつか世界中の"Crimson cafe's"リストを公開するだろう。 いずれにしても、旅行用"Cafe Crim"を持ってこなかったので、ちゃんとしたエスプレッソがここで飲めるのは嬉しいかぎりだ。

今のプランとしては、曲を書いて、秋にはレコーディングして、春まではツアーは無い予定。これがどれくらいこの通り保つか見ものだね!

2、3日したら、写真をアップデートするね。

それじゃ

Update - 5月5日 - Nashville

The band - out for a drink at Loco Lupe's リハーサルはうまくいっている。日曜に、バンドは午前中休みをとってAl Kooperの 家のヤード・セールに行ってきた。いくつかミキサーを買った。ギターは買わなかったけど。それから僕たちはAdrianの家とスタジオに行って、彼の今度出るCDと 彼のかわいい赤ん坊を見てきた。オフの仕上げは "Loco Lupe's" へ。 Robertはこれまでに見たこともない大きなマルガリータを飲んだ。 新しい曲がどれくらい使えるかはまだテープを聞いていないのでわからないけど、なかなか生産的な一週間だったと思う。でも、大体においてツアーの方が好きだね。

(もっと写真があります: ”King Crimson、僕のデジタルカメラをチェックす。”)







Also......

僕の写真が何枚かこの5月から8月までBoston大学にあるBoston Photographic Resource Center (602 Commonwealth Ave)で展示される予定。ここのサイトには展覧会に関する案内が載っていて、僕が撮ったBrufordの バックステージでのカラー写真も載っています。


May 15, 1997- Boston - Update

今週前半はボストンに行き、今度出る"Caves of the Iron Mountain."のCDパッケージを作っているところを見てきた。巨大な機械がすごい仕事をしていてびっくり。旅行者みたいに写真を撮りまくった!カバーはすごく上出来だけど、パッケージにするためにはまだ他のパーツも印刷されなくてはならない。CD制作で一番楽なパートが音楽だというのは面白いことだ。


June 8, 1997 - Woodstock

このところ、Cave アルバム(とビデオ)の仕事に没頭していてこのページを アップデートできなかったのだけど、これは本当にうんざりするような仕事だ。 (中に入れる小冊子が僕のミスで違う色に仕上がってきて、望んだ色と大きく 違ってはいないのだけれど、結局それは僕のガレージにある。pantoneの72じゃなくて167の正しい色の方は出来上がってきている。それにしても、誰が一万部の 使い物にならない小冊子を見たいだろう。燃やすにはコーティングがしてあるし、 トイレットペーパーにするには堅すぎる

先週Paula Coleのニューヨークでのショーに呼ばれて行ってきた。素晴らしかった。Crimsonは10月をリハーサルと作曲の予定にしている。Bozzio Stevens Levin トリオは9月に日本での小さなツアーを検討中(Black Light SyndromeというCDが発売中(*)下を見てね)。Peter Gabrielは新しいアルバムの仕上げの続行中。僕はCave CDのプロモーションをこの夏に考えていたけど、Jerry(Marotta)が 夏の間中Indigo Girlsとの仕事でアウト。そして今、小冊子の色間違いで身動きが とれず、発売(**)までにパッケージがちゃんと仕上がるように奮闘してるというわけ。 もう一度、ベースプレイヤーでいることの方がレコード会社をやってるよりはずっと楽しいことを学んだよ!

Taosドラムスにいる僕の友達が、Papa Bearのマークに似せたペインティングをした特製ドラムを作ってくれた。素敵だ。

じゃね

(*訳注:Black Light Syndromeの国内盤は7月5日に発売予定です。
**訳注:残念ながらCave cdは日本国内からの注文にはPapa Bear Recordは応えてくれません。
Pony Canyonから9月に発売されますから、それまで首を長くして待っていてください(;_;))


July 1, 1997 - Woodstock

イェイ!Cave CDとビデオが遂に完成した。ブックレットの色はちゃんと直ったし、パッケージは正しく印刷されてきちんと収まっているし、CDのアートワークはシルクスクリーンで綺麗に仕上がっている。ビデオのパッケージも正しく印刷できたし、 タイトルも出来上がって張り付けた。ポスターも印刷できて、全部送られてきたし (Markertekにいる僕の友達がいくらか手伝ってくれた。僕は彼の仕切棚を借りてる)アシスタントのLaurieはオーダーの受け付け準備が完了している。いやー、時間がかかちゃった!

Bozzio / Stevens / Levinトリオは9月に日本で公演する。ツアーの日程にはまだ決定していない部分があるし、この後でアメリカの日程も追加されてるけど、これはまだ予定。Black Light SyndromeのCDはまだ日本ではCDショップに売っていないと思う。ここにレコード会社へのリンクを張っておきます。彼らは多分知っているでしょう。でも、日程が分かったらここにアップデートしますね。

Crimsonのスケジュールは秋の終わりごろまで作曲とリハーサルをすることになっている。ロンドンでDGMレコードの主催でこの秋のリリースに向けての催しがある(9月13日)。僕もそのときはCaveCDをDGMからヨーロッパ向けに発売することになっているので行くつもり。Bill BrufordはRalph Towner、 Eddie Gomezが参加するアルバムのプレスリリースをそこでするだろう。他のリリースに関してはまだ知らないけれど、分かったらここに書きます。

それじゃ

Projects in the Pipeline.....

The Terry Bozzio-Tony Levin-Steve Stevens trioアルバムが出来上がった。 BLACK LIGHT SYNDROMEという名前で、Magna Carta Records のサイトに写真と案内が載っています。

*訳注:Black Light Syndrome国内盤は7月5日にロードランナーから発売されました。


update - July 10

2、3日ニューヨークにいて、Eddie Jobsonと今度出すU.K.の仕事をしてきた。(既に前にJohn Wettonがバンドで歌っていて、ベースも弾いているんだけれど、 彼らは僕にStickとアップライトをひいてくれといった)素材はまだ完成には遠いけれど、なかなかいい出来だった。これまでブルガリアの聖歌隊と一緒にプレイしたことなんかなかった!面白かったのは西20丁目にあるBack Pocket Studioで、これまでスタジオの中で見たなかでは一番いいRancillioのレストランタイプが置いてあった。長い二日間中僕は数え切れないほどのコーヒーを、僕自身のためと、パリから来たフランス人のアシスタントエンジニアのTristanのためにいれてた。偉大なエスプレッソに感謝!


Update - July 21

しばらくシアトルにいて、ピアニストのDavid Lanzとレコーディングしている。ここのスタジオはとても変わってて、 郊外のちょっと田舎の方にあって、岩の中に組み込まれたようになっていて、外からはガレージのように見える。でも、中はゆったりとしている。オーナーの名前をとってBob Lang Studiosという。 Seattleでは、コーヒーは手近なところにあって(一番近いのは近所にある地元の郵便局)おいしい。でも、僕にとっていちばん素晴らしかったことと言えば、Davidが教えてくれた"Espresso Vivace"で、ここはこれまで僕が聞いたなかで一番まじめにコーヒーと取り組んでいるところだ。オーナーのDavid Schomerに会って、彼プロフェッショナルナのエスプレッソ・メーキングの本とビデオを買った。(一部をexcerptsとして"coffee corner" にのせました)うちに帰って仕入れたテクニックを試してみるのが待ちきれない。つぎのクリムゾンのツアーで、メンバーはこれの恩恵に大いにあずかれることになるだろうね。


Update - August 13

しばらくアップデートしなくてごめんなさい。キャンプしにいってました(今時ときた日にはキャンプ地にまでピザのデリバリーしてくれるって知ってた?)。今僕は日本でのBozzio/Stevens/Levinツアーに向けて調子を上げてきているところ。 僕たちは大阪と福岡のBlue Noteクラブと名古屋のBottom Lineクラブでプレイします。できたら日本からオンラインでデジタルカメラで撮った映像をここに載せたいと思ってます。Caves CDは9月には日本でも発売になるので、少し宣伝もしたいと思っています。日本のあとは、ロンドンでDGM(Discipline Global Mobile record co.)でのCave CDのプロモーションイベントに出ます。9月13日は演奏し、インタビューに応えるといった形になると思う。そして、グループで演奏するよりもむしろソロでエレクトリックアップライトを演奏したいと思っています。これまでにやったことがないのでいいチャレンジになると思う。誰が演奏するのかわかって公になったならここにまたお知らせします。

訳注:Cave CDは、本日ポニーキャニオンから発売になりました。
また、残念なことに、日本公演はSteve Stevensの都合で中止になったとTonyからメールが届きました。(Aug.20現在)


Update - August 20

やれやれ、日本公演は中止になってしまった。既にチケットを購入して下さった読者の方には深くおわびいたします。今年遅くにはB.L.S.の公演が合衆国でできればと思っていますが今回のようなことがまたおきませんように!


SPECIAL NOTE: 今週土曜、8日のモントリオールドラムフェスタ’97に、Jerry Marotta, Steve Gornと僕は午後4時15分から45分間出演します。場所は、モントリオールのメゾニューヴ東、Salle Pierre-Mercureです。


Sept. 13, 1997 - LONDON

ロンドンのインターネットカフェから書いている。今ちょうどインターコンチネンタルホテルであったDGMのプレイバックイベントが終わったところ。 大成功だったと思う。僕のCDのリリースの準備が整ったと聞いたとき(From the Caves of the Iron Mountain)僕がニューヨークを発つ前だった、でも向こうではカバーは予定通りに印刷が終わってなかった。それで2、3百枚手持ちのCDから外して、それを持っていくことが出来たんだ!これを自分でやって、ロンドンに着いたときもそれを自分でCDに入れたんだ。良いニュース、本当に凄いニュースは、CDのメーキングビデオをCDに入れることができるということで(ここでは"Tales from the Widow Jane Mine"として別売されている)"エンハンスCD"になったので、殆どのコンピューターで20分ほどのCaveプロジェクトのビデオを見ることができる。全てのヨーロッパ発売のCDがこの形にある。悪いニュースは、挿入されるブックレットが前にこっちであった間違いと同じ色だったこと! もし聞いてくれたら僕の手元にある10,000枚をあげられたのに。なお良いのは正しい色で印刷しなおしてくれたらいいのに。

さておき、イベントでは: 最初にミュージシャンたちがインタビューを受けている間、一般客は正午にインターコンチネンタルホテルの大広間に集まってきた。部屋にはコーヒーとクッキーと、沢山のDGMの商品が買え、ニュー・リリースの作品も買える。2台のコンピューターがセットされていて、あたらしくなったDiscipline ウェブサイトを見ることができ、僕のエンハンスドCDも動いていた。Tony Geballeがメインルームでソロギターを演奏して、人々が集まっていた。

全員が着席すると(多分600人くらいいたと思う)Tonyの新しいCDから2曲がかけられた。それから紹介なしに僕がステージに現れ、約10分ほど伴奏なしでベースを演奏し(何を演奏したかって?その時の即興だよ)"Caves" について少し話しをして、それからまた2曲ほどCDが演奏された。(ロンドンのBass Centerは親切にもNSアップライトを僕のために探しまわって、結局調達してくれた。プラハから!このイベントのためだけに、時間内に運んでくれたんだ) 次はBill Bruffordの番で、彼は沢山のことについてウイットに富んだトークをした。彼の新作についても。(もうしわけないけど、CDのタイトルがわからない。DGMのサイトで調べれば分かるはず) Billの後で、John Wettonが新しいCDの一曲をソロで歌った。 それからRobert FrippがKing Crimsonの初期のライブパフォーマンスのラインナップのリリースについて話した。彼はまたリスナーのために今後のCrimsonの計画のヒントを与えた。Crimsonメンバーによるより小さな組み合わせでのツァーについても含まれていて、その最初になるタイトルはProjekt Oneといい、12月のはじめにロンドンのクラブで4回公演する計画だと話した(その組み合わせは、Robert、Trey、Bill、そして僕)その他の計画があることについても。

前にお知らせしたライブレコーディングの曲が演奏され、お客さんたちはナッシュビルでやった現在のCrimsonメンバーによる最後のリハーサルでのリハーサル・トラックに興奮していた。彼らは最初の部屋に戻り、テーブルに全てのミュージシャンたちがついて、どんなものにでもサインするということになっていた。この催しは1時間ほど続き、皆がこのイベントに満足してもらえたらよかったと思った。

2,3週の間、"Dream Theater," のグループからMike PortnoyとJohn Petrucciの二人とスタジオ入りする。僕たちは、すばらしいキーボード奏者、Jordan Rudesと合流して、やりがいがあったと思える結果を得たいと思っている。秋の他の計画では、11月にニューヨークでベース・クリニックがある(こういうのは僕の柄じゃないけれど、ちょっと面白そう)それから11月8日にはモントリオール・ドラム・フェスタがあって、ラインナップは"Caves" no Jerry Marotta、Steve Gorn、そして僕。

 


Update - Sept. 16

地元のNPR(National Public Radio)ステーションでインタビューを受けた:AlbanyのWAMCだ。僕は"Caves"について話して、そこから何曲かを演奏しなくちゃならなかった。それからCDから何曲かかけた。それからリスナーからの素敵な電話も受け、多くがベースプレイヤーからだった。一番銘記すべき出来事は、インタビュアーがうかつにもプロジェクトの名前を"music from an abandoned mind somewhere in the Catskill Mountains." (Catskill山のどこかに捨てられた心についての音楽)といい間違えたことで、それは僕のことだ!


Update - September 29

さて、"Millenium Project"と仮題されているプロジェクトのリズムトラックは終了。このプロジェクトはDream TheaterからMike Portnoy、John Petrucci、Dixie DregsのJohdan Rudes、そして僕だけど、ついていこうとしてるぜ!(坊や、こいつらの演奏は早い!)うまくいけば今年の末にCDのリリース準備が整えたい(Magna Cartaレコードから出るのだけれど、準備ができたらここにもリンクを張ります)僕たちはいくつかのリフがあまりに早いので、僕のベースパートを一小節ごとにパンチ・インしなくちゃならないという楽しい時間を過ごした(恥ずかしくない!)

技術的にはもっと簡単だけど、楽しめたのは、Jonell Mosserの次のCDで、John Hallがプロデュースしているものだった。彼女はナッシュビル郊外に住む素晴らしい歌手で、いつリリースされるのかは例によって知らない。けど分かったらお知らせします。
地元のNPRステーション、WAMCでのインタビューについていくつか素敵なフィードバックを貰えた。とくにインタビュアーがCaveプロジェクトのことを"music from an abandoned mind.."と呼んだことについて。


Oct 12, 1997 - バンクーバーからこんにちは

ここにはSealの素晴らしいアルバムの仕事をしに来ている。 他のミュージシャンは、ドラムのVinnie Calliuta、ギターのHeitor PereiraとMichael Landau、キーボードのDavid Sancious。楽しくないわけがない。 Sealの作曲とギターはスーパー。(おまけにスタジオには凄いSimonelliのエスプレッソマシンまであって、おまけのおまけにアシスタントエンジニアのPaulは以前スターバックスのカプチーノ作りをしていたときては、ポイントが上がりっぱなし)今週のベスト部門は、プロデューサーのStu Levineが僕のベースパートについて"もっと低音でやってくれ(Keep It Downstair) "と指示したこと(仮にこれ以上下がらないとしても)。 彼をこれからK.I.D. Levineと呼ぶことにする。 パワーブックがトラブって(いつものこと)朝の時間帯はモデムポートをなんとかしてネットに繋がるようにしようとした。もちろん成功して、少なくとも現在はこうやって更新ができている。でも、もうモデムとパワーブックはそろそろ寿命がきている感じ(我々もね!)


Oct 17, 1997 - Vancouver

A couple of bald guys Sealのアルバムの仕事は楽しく続き、エクセレントなミュージシャンたちと、エクセレントな音楽を作っている。今日は珍しくオフの日で、街の中をブラブラしていた。 インターネットカフェと健康食品と妥当なエスプレッソがあるの場所はホテルの近所に見つけてあった(いつものせっぱつまった状況と違い、今回はスタジオに素晴らしいコーヒーメーカーはある)

今度のニューヨークでのベースクリニックの構成についてちょっと考えているところ。いつもならこの手の仕事は断ることにしてる、というのは、他のプレイヤーが知りたがっているようなことを適切に伝えるのが、この場合に良い仕事をしたといえるんだろうと思うからだけど、僕はそんなこと考えたことも無い。それで僕自身の演奏を分析しようとしたけれど、結局これは今日僕が一番やりたいことじゃないと言えるだけ。多分フットボールゲームを見て休憩して過ごすことになるだろう。

このページに新しくリンクを追加したのは古い友人のSteve Gaddのサイト。同じくTaos Drumと僕の兄のCramsについてのページにも追加。Cramsは、ずっと以前に僕らがやっていた馬鹿なバンドで、偶然Steve Gaddも参加していた。知らない人は、ミュージシャンたちと話していた使わなかったバンド名についてのページを参照。これは必要なときにいかに正しいバンド名が見つからないかを知れて楽しいもの。

僕はこれまで何人が訪れたかが分かるカウンターというのが好きじゃなかった。でも、とんでもなく離れたところから僕のページを見に来てくれているのを知って嬉しくなった。ここ30日の訪問者数リストです。(これらの場所から見に来てくれている方、大歓迎します)277 Croatia, 152 Estonia, 95 S. Korea, 70 Turkey, 49 Slovak Republic, 52 Macedonia, 19 Slovenia, 17 Quatar, 15 Boznia-Herzegovina, 14 Ukraine, 12 Peru.


New York City - November 2

ビッグアップルでの本日の大きなイベントと言えば、ニューヨーク・マラソンでもなければ52番街6丁目でのディナーでもない。それは、52番街8丁目で行われたベース・合同クリニックで、ベース演奏でのあなたの想像以上の更なるアドバイスが得られたことだった!僕はナッシュビルのDave Pomeroyの後で、ベースをよりよくプレイするためにどうやっているかを説明するためにベストを尽くした(いくつかは僕がまだ勉強中のことがらだった!)。アップライト・ベースで即興演奏をやった。来年やることになっているBruford/Levinプロジェクトのためのベースなしの素材に合わせて演奏した。それから、喋ったことしゃべったこと!(興味を持たれた方のために、2、3日のうちにこのページに僕の覚え書きから少し引用して載せます。ただ、このメモがやたらに長いのがちょっと心配なんだけど)

いずれにせよ、僕はJohn PatitucciとBilly Sheehan(かのグループの漫談家)を含む他のベーシストからたくさんのことを学んだ。概して相当興味深かった。たびたびやろうという代物ではなかったけれど。お定まりの最後のジャムセッションは予想されたほど恐ろしいものにはならなかったけれど、これは脊髄叩きの’超低音’だと思い知らされた。

さて、いなかに帰って次の土曜にあるJerry MarottaとSteve Gornとの "Caves"CDのパフォーマンスのリハーサルをしなくっちゃ。


Update: Montreal - November 9

The audience モントリオールのドラムフェスタは素晴らしかった。僕たちは週末をドラムだけを聞きにやってきた聴衆を相手に演奏した。なんてこった、彼らはフルートを聞かされたんだ! 不幸にもCDの輸送が間に合わなかったので(ありがとうUPS)手持ちの数枚のCDにサインをし、更に沢山のプログラムにもサインをした!モントリオールはもちろん食事はおいしい(ワインとコーヒーも)スポーツバーではHolyfieldの試合を見て素敵な週末を過ごした。写真をご覧になっておわかりのように、NS ドラムベースでJerryと僕はデュオで演奏した!


Woodstock - November 24

暖かい七面鳥でお腹がいっぱいになって、頭は来週からのロンドンのことでいっぱい。きっと興味深い一週間になるだろう―Crimsonのメンバーと小さな会場で全く即興で演奏をやることになっている。ロンドンのジャズカフェで12月1日から4日まで。日曜は”リハーサル”ってことになっているけれど、僕たちは一緒にプレイすることはしないで、機器がきちんと動くかどうかを確認するにとどまると思う。完全に即興でぶっつけ本番の演奏をするために。びっくりするような出来になるのがとても楽しみ!(ラインナップは、Fripp,Bfuford,Gunn,そしてLevin)

Painting of Sherlock by Tony Levin この2週間、次にPapabearがリリースする予定の "Bruford Levin Upper Extremities"のカバーの絵を描いていた。出来栄えは...まだまだと言わざるをえない。でも、その代わり、うちの犬のSherlockの絵は描けた。

ロンドンでのギグの写真を撮ってここに載せるように頑張るつもりだけど、たった今僕の古いくせもののパワーブックが新しいデジタルカメラで撮ったフロッピーを読んでくれないことがわかって、またまたこいつはおどかしてくれた。どこかインターネットカフェでやれそうなコンピューターを見つけられたらと思う。

じゃ、また


Update Dec. 1: London

我々の"リハーサル" はうまくいった - 勿論、僕達はお互いに合せて演奏することもなかったし、セッティングだけだったので くたびれることもなかった。

Coffee Break Photo

リハーサルスタジオの "the Premesis" は素敵でファンキーな内装にしてあり、焦げ臭いコーヒーを出す。コーヒーを前にした4人のクラシックな写真(デジタルじゃない写真)を撮った。そして今夜は最初のギグ。楽しみだったのは、ここで何が起こるかわからないってこと。最大の驚きは、ロバートがMIDIギターを使ってレットレスベースの音でソロを取ったことと、ビルがキシロフォンを使って僕らをパレードランドの世界へ連れていったこと。

聴衆には大きな挑戦となったこの全て即興での演奏だけど、彼等には受け入れられたようだ。少なくともだれもアンコールをしなかった。詳細はまた明日。


Update Dec. 4th: London - 真夜中過ぎ

4回の公演が今終わった。すごくうまくいった。 特に最後のセットが気に入って、僕たちは何らかの良いエネルギーが得られたと思う。 今夜の最初の公演の前に面白いイベントがあって、Robert Frippがステージに歩み出て、マイクのところまで行った。ものすごく珍しい出来事。(しまった、ステージにカメラを持ってきてなかった)記憶を辿ってそのときの言葉を復唱すると、彼はこんな風に言った:"私がオーディエンスにKing Crimsonとしての文脈で話しかけるのは30年と半年ぶりのことだ。しかし今夜は私の足はステージを鞭縄のように横切らせ、皆さんに何事かを話そうとしている。諸君が聞こうとしているのは、King CrimsonのProjeKct Oneであり、すでにProjeKct Twoというものも..."(この時点でオーディエンスからカメラのフラッシュが炊かれ、Robertはセンテンスの途中で言葉を停めた。彼は数秒考えたのち、顔をしかめて、ステージを横切って彼のシートに戻り、そうして僕たちは演奏を始めた。彼がセンテンスを話し終わるには、また30年と半年を要するのだろうか?僕は知らない。


Woodstock, Dec. 26, 1997

クリスマスイブのウッドストックは、伝統的にグリーン村に集まってサンタが現れるのを見に行くことになっている - いつもびっくりするような現れ方をする - 今年はこれまでで一番のスペクタクルだった!僕はデジタルカメラで何枚か撮ったのだけれど、不鮮明に写っているのは彼がすごく速く動き回ったからなんだ!

僕にとって一年の終わりをロードの最中ではなく家で迎えられることはこの上ない喜びだ。今年は例年よりもツアーは少なかったけれど、いくつかの僕がまとめ役をしたプロジェクトがうまくいって、とても創造的だった。Bozzio Levin Stevens の "From the Caves of the Iron Mountains" を僕の会社であるPapa Bear Recordから出せたし、録音の済んだ "Bruford Levin Upper Extremities" は来年4月には出せると思う。"Liquid Tension Experiment,"も次に控えているし、クリムゾンの実験的公演(ロンドンでの" ProjeKt One" の即興演奏も多分何らかの形で世に出されるだろう)の約束もした。 My easel 僕が本当に楽しんだことといえば、この将来出すプロジェクトのアートワークをオイルペインティングで試したことだ。(少しずつだけれど、白黒の写真から始まって、それに油彩で少し着色することや、更に写真にヘビーに着色したり、油彩で風合いを変えてみたりしたし、今では写真を使わず、油絵を描くようになってきた)

僕が部分的に参加して今年リリースされたcdは:Jon Durantの Silent Extinction Beyond the Zero、Artie TraumのLetters from Joubee、Paula ColeのThis Fire、Ellis PaulのA Carnival of Voices、Chris Bottiの Midnight Without You、John HallのソロCDのRecovered(もうすぐ出る)、The UnherdのLooking for the Light、 KankawaのB3、Catie CurtisのCatie Curtis、Peter MulveyのDeep Blue、David LanzのCDはもうすぐ出るだろうし、来年はPeter GabrielやSealのアルバムもでることになっている。

僕のページを訪れて下さった方、本当にありがとう。ほかのミュージシャン達や(コーヒーについても)よいお知らせを作っていこうと思っています。また、次のツアーでは、どんどんアップデートしたり写真を載せたりできることを楽しみにしています。 そして、来年はここでチャットができるようにしたいですし、Papa Bearから出すCDの音楽やアートのサンプルを置きたいと思っています。

皆さんがすてきな休日を過ごせますように、そして健康で幸せで、ものすごく創造的な1998年を迎えられますように。


Odds & Sods.....

Crimson update: ProjeKt One の London でのインプロヴィゼイションは終わり、すでに ProjeKct Twoが後に控えている! Nashvilleで Robert、Trey そして Adrian が曲作りに集まったとき、その成果にとても喜んでいた。そこでできた曲はフルバンドのためというより、"ProjeKt Two"というタイトルでいつか将来リリースされる方に向いているものだったから。

誰かニューヨークに住んでいるコーヒーのファンはいませんか?僕は最近ニューヨーク在住になったのだけれど、驚くべきことに、ここではおいしいエスプレッソを見つけられないでいます。この街にはどこにでもチェーンの店がたくさん出来てきているけれど、僕が話しているのは、バリスタ(訳注:コーヒーを淹れる人)が一杯いっぱいに真剣で、少なく、強い、そして"crema'がたくさんのコーヒーを淹れ、小さな、ほんの数席しかない店のことです(都市では珍しいけれど!)こんな店が必ずあるに違いない。もしあなたがこんな店をご存じだったら、PBearRec@aol.comのアドレスまで教えてください(メールのタイトルは"coffee")

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