Gig report at '98 DGM Special convention and B.L.U.E Live at Tokyo.

このレポートは4人のメンバーの方からの98年3月に赤坂のTBSホール で行われたDGMスペシャルコンベンション、HMVでのサイン会のレポートと、 づん、ことJunの98年4月に赤坂ブリッツで行われたB.L.U.E.とProjeKt 2のライブの際に行われた、TonyとTLCメンバーのミーティングのレポートをまとめたものです。 ミーティングの様子などは、別ページに写真がまとめてありますので、 こちらも合わせてご覧になると雰囲気がよく分かると思います。

<にっしゃんのレポート>

駅から出て目の前がTBSホール。入場する為に並んでいるさくらいさんを発見。 Tonyが某所でお茶してるとの情報を頂き、早速行く。
Tony発見! Treyと一緒にいる。

"Excuse Me!"
"Would you write your autograph on my Chapman Stick?"
と言いたい所あがってしまって
"Would you like..."
となってしまい、Tonyに失礼な事をしてしまった(気にしていないと思うが)。 んで僕のStickの裏のブリッジの下辺りにサインをしてもらう。その隣りに Treyのもしてもらう。2大Stick奏者のサインをしてもらい感激。Tonyが僕の Stickをまじまじと見て、
"コレハ ナンデスカ?(日本語)"
とミュートの為のダンパーを指さす。
"Shock absorber"
"何処に売ってる?"
"東急ハンズ"
"うーーん、欲しい"
"今余りが無いので...、This one,I Give you?"
"No,nonono!、僕のはもっとワイドだから"
"あ! Grandstick!"
と会話をしました。また、KeiさんJunさんのメッセージをカンペ片手に伝える。 "ふんふん"って感じで丁寧に聞いてくれる。いい人だ!。握手もしてもらう。
手はでかい。しんちゃんはTonyにThrakのジャケットにサインをもらってる。 "Tony Levin トニーレビソ"とカタカナで書かれていた。 "君たちはTony Levin Clubのメンバーか?!?! んじゃ写真撮ってあげよう!"
という事で、僕としんちゃんがStickとFunk Fingersを持っている所をTonyが デジカメで撮る。Webに載せてくれると嬉しいなぁ。
会場に入る。古いホール。確認出来た来てたメンバーは他に片さん、Ryoさ ん、秀兄貴、おくむらさん、KIWI君(Chopsticks)。
全員登場(Robert Fripp, Tony Levin, Trey Gunn, Adrian Belew, Bill Bruford, California Guitar Trio)。Robertがユーモアを交えた挨拶。おおしゃ べってるやんけ!
CGT: 新譜の曲を演奏。ギターのフレットの間隔が1弦側と6弦側で違っている。 テープ流れる。やっぱりCGTの音楽はちょっと苦手。
PROJEkCT TWO: Robertがしゃべる。終始笑顔。機嫌が良さそう。テープ流れる。 落ち着かないBillがステージから客席に降りてきて、空いてる席に座る。周り の観客微動たりともしない。皆何かおかしいぞ。普通見るなり、触るなりする んちゃうの?
Bruford Levin Upper Extrimities: 再びBillがステージに戻り、Tonyと並ぶ。 Funk Fingersを指にはめたTLCメンバーが手を振ると"Funk Fingers!"とTonyが 喜ぶ。Tonyがステージ上からこちらの写真をデジカメで撮る。"Etude"がかか る。
Bill: 半年ほど前に出たジャズアルバムの説明。テープ流れる。流れている最 中もBillはステージ上をうろうろしている。
Robert: イーノとのコラボーレーションから使い始めたフリッパトロニクスか らサウンドスケープの話。テープ流れる。それにしてもRobertは変な格好をし ている、まるで司祭みたいだ。
King Crimson: 84年のライブをCD化。タクを操っている人がDavid Singleton と紹介を受け、びっくり。"Three of a perfect pair(Live)"が流れる。
Adrian: いきなり話も無しで、ギター一本で"Men In Helicopter"を歌い出す。
めちゃめちゃ好きな曲だけに泣く。レコーディングスタジオが家にあって、仕 事をいやでもしなければならないと言ってた。続いて"Dinosaur"。やっぱり Adrianはギターがうまい。再び号泣。
Robertが締めの挨拶。Adrianのギターを聞いて"僕も弾きたくなったよ"とボケ る。全員がステージ一列に並び挨拶。TLCメンバーはFunk FingersやT-shirts を振る。Tonyがデジカメでこちらを撮る。TreyはFunk Fingersを真似てVサイ ンで手を振る。
会場を出て、もう一度Crimsonメンバーと接触出来る事を期待しつつ某所 でお茶をする。エスプレッソを初めて飲んだ。苦かった。クリムゾンのメンバー はバンに乗り去っていく。Ryoさんが皆の集合写真を撮る。Keiさんにしんちゃ んの携帯を使って報告。皆で電話を交代してる時にCGTのメンバーがこちらに 来たので、話をする。森谷さんと日本語で新しいギターについて話す。また今 回はCGTのライブは無しで、次回CGTだけで来ると言っていた。失礼ながらミス ドの手帳にCGT全員のサインを頂く。
僕、しんちゃん、さくらいさん、おくむらさん、KIWI君で渋谷へ。HMV下見&東急ハンズで振動吸収材を探す。とりあえず床の滑り止めを買ってしんちゃんに渡す。

<秀ちゃん>

イベント会場ではおくむらさん、さくらいさん、しんちゃん、にっしゃん、 RYOちゃん、僕の順で客席真ん中中央に一列に陣取り、もう少し前方に片さん。 で、イベントの中でBLUEの紹介の番になったとき、 トニーとビルが壇上前方にでてきたので、待ってましたとばかり、 FFを振るメンバー。
僕はじゅんさんけいさんに頂いたパパベアTシャツを掲げたら、 トニーはまずそれが目に入ったみたいで、ものすごーく嬉しそうな顔 (かつちょっと照れたようなかわいい顔)をして、目配せしてくれました。 う、う、嬉しい(^^)
そしてそれに続くFFの列をみてさらに大喜び。
トニーがマイクに向かったのでお行儀の良いメンバーたちはFFを下ろしましたが、 トニーの第一声は「FF持ってる人は?」だったので、 さらにFFを振り回すメンバー(^^)
トニーは大喜びで僕らの集団をデジカメで写真に収めてました。
この写真がRoad Diaryに載ると良いなぁ・・・
イベントの最後にもみんなでFFとTシャツ攻撃 このときはブリューもにこにこして指さしてくれましたね。 これもトニーは(わざわざデジカメを取りに戻って)パチリ。 TLCの力を大いにアピールしてきました。

そうそう、おくたさんも指摘されていましたが、 イベント中メンバーはステージ後ろのテーブルに座っており、 そのテーブルにはボルビックのボトルが一本と 紙コップが重ねられて置かれていたのですが、 トニーは紙コップをわざわざメンバー一人一人に配り、水をついで回ってあげていました。 なくなったらつぎ足してましたよ。やはり気の利く人優しい人なんだ。



<おくたさん>

CGTが使っていたギターはフレットが斜めで、低音側の弦ほどスケールが長くなっている。 ブリッジもナットも斜め(前から見ると、逆ハの字型)。でも、ボディは結構厚みがあるように見えたけどな? 厚いボディのギターは演奏技術上よろしくないと、以前フリップは 言っていたような気がしますが・・・



HMVでのサイン会レポート

<yamaさん>

行ってきたデー。新宿高島屋HMV。
HIKOちゃんと待ち合わせて、12時の集合時間に店内の狭いイベント・スペースに並び ました。すぐ後ろにRYOちゃんがいて、オクタさんも来て、はるばる静岡からおーがさんも。
そんで、でかいモニタースクリーンを背景にしたちっちゃいステージの前に整列座り。 「体育じゃねーぞ!」 怒るHIKO。
しかも開演は13時からで、質疑応答用のアンケートを書かされたり、注意事項を延々 と聞かされたり、「THE NOISE」のサワリを見せられたりして待たされるー。
1時を少し回ってメンバー登場。席順は右からエイドリアン、ビル、トニー、ロバー ト、トレイ。
トニーは、ブラック・ライト・シンドロームのジャケットに写ってるのと同じ革ジャ ンに白いヘンリーネックのシャツ、下はジーパンで、白い靴下に、グレイっぽい革の 運動靴。最前列にパパベア・Tシャツ着て座ってたyamaを指さして微笑みかけてくれ ました。ウフフ。やっぱりデジカメ持参でした。あんまり撮ってなかったけど。
で、メンバー一人一人自分の名前紹介。エイドリアン、顔むくんだなー。16年前のビ デオを見た直後だったんで、落差激しすぎ(泣)。フリップ翁はヘンなチャンチャン コみたいの着て、相変わらずのヒールぶりでした。ブルッフォード(自分でもブルと 発音していたよー)はいつもの犬みたいなカンジ?トレイはなんか若々しい。クリス ・ボッティとデヴィッド・トーンは来なかったざんす。
トニーは自分のあいさつの番になると「ワタシはトニー・レヴィンです」と日本語で やったので、観客はヤンヤの歓声。200人くらいは来てました。その前に挨拶した隣 のビルは「やられた!」ってカンジで絶叫してた。そんでもって、次のフリップがや はり日本語で「イマ、ナンジ?」と大ボケをかましておりました。
そんで、さっきのアンケートをメンバーが一枚づつランダムに抜き出して、それぞれ の質問に答えるコーナー。トニーには「スティックの構造的発展の可能性は?」など と難しい質問で、トニーは「いい質問だ。まあ、楽器自体はそんなに難しい作りのも のじゃないんだけど、演奏の能力は問われるものだから……。あと、僕はやってない けどMIDIにつないで演奏とかってのもあるよね」となんか、答えになってるんだなっ てないんだかの解答でしたー。
他の質問で面白かったのはやっぱフリップかな。「クリムゾンに昔のメンバーや、別 のメンバーを加える予定は?」との質問に、たった一言、"Six is quite enough!"( 6人でまったく不自由なし!)と、ニコリともせずに答えました。
で、質問が一巡したところで(もっとやれよ!と思ったけど、今日、このあと渋谷の HMVでもサイン会があったんですね)、ステージにテーブルが用意されてサイン会に 突入。サインはポニーの用意したLP大、4ページのDGMのカタログで、見開きにこれ までのジャケットがカラーでズラリ。で、メンバーが各々自作のジャケの上に金色の マジックでサインしてくれるという趣向。HIKOさんは黒い表紙の部分にもらってた。
トレイ、フリップ(サインのときは結構にこやか)ときて、いよいよトニー。僕のT シャツを見て、隣のビルに、「ほらみろ日本にも俺のファンはいるんだよなー」とい ったニュアンスのことを言って笑っている。
で、ryoちゃん、僕、HIKOちゃんと3人並んでたんで「僕ら3人、トニー・レヴィン ・クラブのメンバーですよ」といったら、とっても喜んでくれて、握手は禁止ってこ とになってたんだけど(手が商売道具だからライヴにさしさわるというのがポニー担 当者の言い分。なんだかなー)、トニーの方から手を出してくれて握手しました。
やったぜ!トニ!トニ!トニ!ワレ、トニー包囲網作戦ニ成功セリ!
とにかくソフトな物腰のホント、いいカンジの人だった。思ったより、トニーは頭が 小さいですねー。HIKOちゃんも「全体に華奢な人だ」と言ってたし。
で、終わったところで、hiko、yama、ryo、おーがさんでメシ喰いに行きました。チャンチャン。オクタさんはキレイな女性とどこかに消えてしまいました。しんちゃんは来てたのかなー。
ではではー。しかし、待ち1時間で、本編15分ってイベントだったなー。酔いが残っ てたこともあって、白日夢みたいな1日でした。



<づんの、「花の東京にトニーおじさんに会いに行っただ」記(極長文注意)>

「ポン」シートベルト着用のサインが点いた。
いよいよ羽田に到着だ。飛行中はずっと上下に内蔵を引っ張られる揺れをわずか に感じていたのだけれど、その揺れが一層強くなってきた。 私は離陸は好きだが着陸は嫌いだ。 いつも背中にチカラが入ってしまう。 狭いのが嫌いなのでいつも通路側に席を取るせいで、外の様子がよく見えない。 平日の昼間なので出張途中の中年サラリーマンが多い外側の席を通して外を眺め ると一面の灰白色。曇りか、雨か。か〜すみ〜か〜く〜も〜か〜・・・いかん、 緊張している。昨日、といっても午前5時までおみやげの準備などで床に就け ず、ベッドに入っても結局一睡もできなかったのだ・・・。 飛行機は案じたよりも柔らかい衝撃で地面についた。 四月九日、全日空はストの最中、国内線は全線運行を確保している。 これは管理職が操縦しているのか? さ、いざゆっかん〜。 「すごくデリケートな楽器なんです」 と、搭乗前に出発カウンターのおねぇさんににっこりと機内持ち込みを頼み込ん だスティックを左肩から下げて、トニーへのおみやげを詰め込んだ紙袋を右手 に、いつものショルダーバッグを右肩に下げる。 スティックは前日つり道具屋で仕入れた釣り竿入れに入れてある。 リールの部分を収納するための膨らみがサスペンダーの位置に一致して非常に具 合がよい。Daiwaの製品。グランド用に全体に幅が広いものもあった。 右のショルダーバッグを通り過ぎるたびにばこんばこんとシートにぶつけながら 出口へ急ぐ。 さ、急がなくては待っている人がいる。 到着ロビーへ出てモノレール改札口へ急ぐと携帯電話が鳴る。 「もしもし、あ、よしだです。今浜松町なんです。」 ん?ここの改札って話だったが、仕事が押したのかな? 浜松町で落ち合うことにしてモノレールに飛び乗る。 13時ちょうど発。 モノレールはあいかわらずよく揺れる。 浜松町でよっし〜氏と落ち合う。彼は今日は私にせがまれて道案内を余儀なくさ れたのだ。このせいで土日出社になってしまった。 なんという理不尽、なんという横暴。 それでも彼は偉いことに、会社には 「クリムゾンのメンバーに会いにいきますから午後休みます」 とストレートに申告したそうだ。 「え?クリムゾンの追っかけすんの?いってらっしゃ〜い」 と送り出された。なんという良い会社。(後に彼の上司とも会うことになる) 「実は山手線逆に乗っちゃったんですよ。生まれて初めてですよ、こんなこ と!」 ええ〜〜〜〜〜!?それで遅れたのか。 私だってそんなことやったことないぞ。 「やっぱり緊張してるんですよね〜、上の空なんですよね〜」とよっし〜。 と、会話しながら山手線のホームへ急ぐ。 これから赤坂へ新橋経由銀座線で行く。 電車が来て乗り込んだ。 「あー、それがつり竿のカバーですかぁ、じゃすとふぃっとですね」 「グランドでも普通のベースのソフトケースに入るんだね」 などと話をしているうちに品川につく。 ん? 田町もすぎてたっけ?????? ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜やってしもうた!!山手線逆走。 「一日二回もやるなんて〜〜〜!」 どうせワシら東京原人じゃなし、ドンマイドンマイ。 舞い上がっても仕方がない非常事態なのだ今日は。 さっさと戻って新橋から溜池山王駅まで急ぐ。 5番出口が異様に遠い。南北線のホームを端から端まで歩く。 南北線ってなんじゃ?私はこんな地下鉄知らない。 5番出口を出たらキャピトル東急は目の前だった。 今日、トニーはサウンドチェックを念入りにすることになったので、5時にロ ビーでという約束を5時20分に変更するメールを朝よこしてきていた 。MLにはその旨流したが、皆確認されたかどうか。 遅れることで会える人が増えるのならいいのだが。 ロビーには既にHIKO氏、信清氏が待っていた。 「今さっきトニーが外へ出ていきましたよ」 「遅かったじゃん」 事情を説明して笑われる。 チェックインを済ませ、ともかく腹が減ったので皆で飯を喰うことにする。 一階下のレストランに入り、プチ・マルシェなる昼飯メニューを頼むことにし た。 3500円高いか安いか。 メインディッシュは肉と魚のどちらかを選ぶことができる。 私はイサキの方を頼んだ。二人はラムチョップ。 タイムが枝ごと乗っかっていて喰ったら臭さすぎ。ぺっぺ。 HIKO氏とは一年以上ぶりなのだが相変わらずの様子。 中根氏から電話。今からこちらに向かうとのこと。 hige氏からも電話。遅れそう。 タバコを吸おうとすると、すかさず店のひとが火をつけにくる。煩わしい。 私は綺麗な女性でもタバコに火をつけてもらうのはきらいだ。おしりをふいても らっているような気がする。よけいなお世話だ。 食事が済んで、ロビーで同じくベースのソフトケースにスティックを入れた中根 氏と落ち合い、部屋へ向かう。彼のソフトケースにはMade in China のシールが 貼ったままで皆にからかわれる。 部屋には今日トニーにサインしてもらうべく持ち寄ったスティックが集まってい て異様な雰囲気である。おまけに信清氏はサイレント・バイオリンを持ってきて いる。 各自カバーを外したら、当然のごとくスティック談義となる。 私のスティックはヘビーゲージが張ってある。ブリッジ部分はテーパー加工が施 してあり、HIKOさん珍しそうに眺める。 「これ、今の弦はもうこうなってないですよ」そうか。中根さんは弦の太さとテ ンションの関係を尋ねる。太くなると同じ音程を得るにはテンションが大きくな るという私の意見になぜか不審を抱いているように見える。違うかなぁ・・・。 ヘビーゲージと、そうじゃない弦とどっちがいいかという話になるけど、好みの 問題ということでちょん。私以外の弦を触ると、どうもヘビーゲージは弾きにく いように思える。 そこへhige氏到着。彼のスティックは一番使いこんである。真っ黒。Ryoちゃんも 到着。 続々集まってきて、何がなにやらわからないくらいになって既に5時近し。 あらら、さぁロビーへ降りよう。もう皆集まっているかも。 荷物を持つのは何だからってことで皆抜き身でスティックをぶら下げてロビーへ 降りた。 そこには既に数名のメンバーが集まっていた・・・。 真っ先に気が付いたのはyamaさん。 彼は仕事があったのだけど、何とかやりくり付けて駆けつけてきた。 それから、同じフロアのティーラウンジにいた大久保さんが駆け寄ってくる。 奥さんはやはり仕事で来られなかったらしい。 彼も仕事すっとばして来たそうだ。 大久保さんは私が初対面のUsseyさん、おくたさんとそのお連れの女性と一緒にお 茶を飲んで待っておられた様子。おくたさんは純正のソフトケースにスティック を入れておられた。凄いなぁ、初めてみたなぁ純正部品。 それにしても、もうちょっと早く降りてくるんだったなぁ。 この異様な集団に近づいてくる金髪青い目の若い異様にいい男がいる。 中根さんに盛んに話しかけている。 誰?あれ? くるりと中根さん振り返り、 「サウンドチェックがまだ済まないし、トニーは今食事で来られるかどうか分か らないって言ってますよ!」 ええ〜〜〜〜〜!? 「ちょっと待って下さいよ」くるりと彼の方へ。 慌てて私も彼のところへ。 私たち彼と約束してて、5時20分に彼がここへくることになっているんです よ。 「ああ、それならくるのかもしれない。待っててね」と金髪いい男。 誰だこれ? テクか? 一旦彼は去りかけるが、戻ってきて中根さんを捕まえて 「Sushi! Sushi!Benkei!」 と叫んでいる。 中根さん、親切に彼の為にあたりで尋ねてみようかと歩きかけるが、彼はその後 を一生懸命追いかけている。 Ryoちゃんが私に、 「あれ、クリス・ボッチみたいですよ」 ええ??!!彼がそうなのか? 「中根さんがそうだって言ってましたよ」 へぇ〜〜〜〜〜〜・・・ Ryoちゃん、彼にトランペットの絵つきのサインをB.L.U.E.CDにしてもらう。 後で聞くと、ボッチは中根さんに旨い寿司屋を紹介してくれと一生懸命たのんで いたらしい。 そうこうしているうちに、トーンが現れた。えらい太っている。おお!! ブルフォードも来た。あれ?どっか消えた。 きたきたきたきたきたきたきたきた。 トニーが入ってきた。 周囲の皆が息を飲むのがわかる。 すごくにこやかな顔で入ってきた。 回りが動かない。 誰が行くのだ。 私しかいないじゃないか。 最初に挨拶しなくてはならないのだ。 「How do you do? I'm Junichi.」 がっちりと握手。 ひぇー、でかいけど柔らかい手だ。 完全に包み込まれてしまった。 「Nice to meet you. 」 まず、メンバーを紹介。 一人一人名前を紹介していくが徐々に頭が真っ白になっていく。 失礼なことに、ニックネームはすぐに浮かぶのだが名前が出てこない。 順番に紹介していって、最後には息も絶え絶えになって、中根さんには自己紹介 してもらう羽目になる。あーすまんことです。 メンバーの皆にサインをしてもらうようにお願いし、各自のスティック、CD、 バイオリンなどにサインをしてもらう。 yamaさんは自分が記事を担当したミュージックライフの特集、CD百選にWorld Diaryを推薦したところを示して、彼にその本をプレゼントする。 彼は終始にこやかで、柔らかい物腰。うーん、ナイスガイ。 私は写真を撮ろうとうろうろしたり、サインをお願いするお手伝いをしたり、こ こへ来られなかった関西のメンバーの皆さんや、いろいろお世話になっているメ ンバーの方のためにサインを色紙にお願いしたりしているのだが、基本的にはう ろうろうろうろうろうろうろうろする。 ちょっとすきを見つけてメンバーとのツーショットを撮る。よっし〜が私、彼と 手の大きさ比べをしてみたいんですけど、って言う。お願いしょう! ほぼ同じ大きさでトニーもびっくり。そこを撮る。 それからまたうろうろうろうろうろうろうろ。 私は一体何をやっているのだ? そうこうしているうちに一通りサインや写真は終わった様子。 トニーが今度は自分のカメラでメンバーを写す。 その時、どこからかブルフォードが現れてトニーと並んではしゃいでみせる。 背がトニーより大きい。 一番大きいんじゃないかな。 トニーに尋ねるとまだ時間はたっぷりあるよ、とのこと。 私は、 今回こんなに我々のために貴重なブレイクタイムを割いて下さって本当に感謝し ます。今回、Keiはほんとうにここへ来たかったのですが、残念ながら果たせませ んでした。彼女からも心からよろしくとのことでした。次回のチャンスを待って います。是非またすぐに来て下さい。 と伝える。 彼もKeiのことに話が及ぶと柔らかかった目がすっと真剣になり、彼の心からの Keiに対する気持ちが痛いほど伝わってきた。 あー、この人は本当にいい人なのだ。 さて、私の話も終わり、さぁ皆さん何か質問はありませんか? Usseyさんがベース教則本はまだですか? 「うーん、まだ書けていない。僕は仕事が遅いんだ。なかなか本を書くのは難し いね。」 あなたはまた忙しすぎですよと私がチャチャを入れてしまう。 Road Photosの第二弾はださないんですか? 「それは考えていない。展覧会はやっているんだけれど、本にするつもりは今の ところないんだよ。それよりCDのアートや、フリップの写真にペイントしたり して、自分で描くことに今興味があるね」 大久保さんが、前回B.L.Sが来日中止になったのが残念でした。またボジオと仕事 することはないんですか?B.L.S.IIの予定は? 「ボジオとの仕事は、B.L.S.での予定はいまのところないね。皆忙しすぎる人ば かりだから、このメンバーでやることはすごく難しいと思うよ。それより、 Bossioとの仕事と言えば、僕と彼とジェフ・ベックで仕事をすることになって る。ほぼ確実だと思うよ」 ええええ〜〜〜〜〜!!??そりゃすごい!大久保さん震えている。 皆興奮。 Any questions?と問いかけるがもうそろそろ皆も息切れしている様子。 頭の片隅の冷静な私がそろそろ全体写真を撮れと言っている。 その前に我々のプレゼントを渡さなくては。 紙袋の中に入れた彼へのプレゼントを少し説明する。 日本のCDです。ポータブルCDプレイヤーの一番新しい製品です。 これはマギーに、これはアンディに、そしてこれはあなたへ。 それから、このあいだあなたにミュート用のマテリアルを差し上げた彼からもう 一枚別の黒い彼と同じものをことづかってきました。 「ああ、あのミュートのは白いものだったね。あれは今夜も付けているから見て てね。どうもありがとう。本当にどうもありがとう。」 とトニー。 トニー、私たちはそろそろ会場へ行かなくてはならないので、外の広いところへ いって写真を全員で撮りませんか? トニーはOKといって、自分もカメラを取り出す。 ソニーのフロッピーを入れるタイプのかなり大振りのもの。 メンバーは外へ出ていくが、トニーは自分のカメラに入っているデータの要らな いものを消すためにロビーに残っている。 カメラの液晶画面を私たちに見せながら、これは最初の名古屋での聴衆だよ、な どと言いながらいらない画像を選んで消している。 フロッピーのせいか、結構時間がかかる。 準備が済んで、彼も外へ出ていく。 ホテルの正面のロータリーへ出て、皆で並んで撮ろうとするが撮ってくれる人が いない。 私が撮ろうとすると、皆から「Junさん!駄目だよ!Junさん写ってなくてどうす るんだよ!」と声がかかる。 あ、そうか。じゃぁ、ドアボーイさんにお願いしょう。 快く引き受けてくれた彼に私のデジタルカメラを渡し、液晶にうつる姿を見なが ら前へまえへどんどん連れていく。 写真は迫らなきゃ駄目だぜぇ。 2回写して貰って、それからトニーのデジタルカメラと普通のカメラ(といって もCanonのIXY。APSだ!!)を使って、おくたさんのお連れの女性(ああ、お名前 を聞き忘れた)にお願いして撮ってもらう。 ドアボーイさんは仕事に戻らねばならなかったのだ。 ホテルのロビーに戻り、トニーはまた会場で会おうと言ってにこやかに去って いった。 このへんで解散。 Ryoちゃんはこのへんであらわれたブルフォードにサインをしてもらったらしい。 私は・・・色紙にメンバーのためのサインをしてもらっただけだったけれど、ト ニーと話ができた。本当にこの機会を作ってくれた彼に感謝の一言だ。 部屋に一度皆の楽器や荷物を置きにいく。さぁ、今度は公演だ・・・でも、 もう何だかクタクタ。 皆で赤坂BLITZへ。 いやぁ、いい人だなぁ。いい人すぎ。と彼のいい人ぶりに皆感心しながら山王の 坂を下りていく。空は今にも雨が降り出しそうな模様。TBS会館の前で中根さ んがここでDGMコンベンションやってんですよね、と。角にStarbucksが見え た。ふーん、ここでにっしゃん達はサインを貰ったのか。結構な人通りだよ なぁ。そこからTBSの敷地を通ってBLITZへ。TBSの建物が見えた。フジテレ ビにしろTBSにしろ、メタルな建物だなぁ。好かん。このあたりは昔はペンペ ン草が生えた空き地で古い建物も結構多かったような気がするなぁ。転形劇場を よく見にいった。 おや、もう人が入っている。Aの組はもう500番台が入っている。しまった。 急いで中へ。当然ベースの前へ急ぐ。思ったより人の入りは悪い。最前列も結構 空いている。中の広さはテニスコート一面とフィールドが入るかどうかといった ところ。 二階席もオレンジ色のイスが沢山ある。120席はあるだろう。しまった なぁ・・・。 会場にはサウンドスケープが相変わらず流れている。 これから約一時間立って待たなくてはならない。 会場にはChopsticksのメンバーやRyoちゃんのお知り合いのバンドのAspicの面々 もいて、ご挨拶する。テープ聞きましたか?と尋ねられて、にっしゃんからまだ 回ってきてないということを思い出す。 舞台に目を移すと、目の前にはNSアップライト。その向こうにはTRACE ELLIOT のアンプ群。よっし〜がそれぞれの使用目的を教えてくれる。舞台最前列中央に はVドラム、上手(かみて)にはフリップのギターとエフェクタラック。見慣れ たセットだ。 見慣れた?こんなに近くで目の前で見るのは初めてなのに、見慣れたとは。本当 に最近は映像の情報が凄くて、何度も目の前で見たような気になってしまうもの なのだなぁ。 床のエフェクタのスイッチは前の客に阻まれて見ることができない。舞台中央奥 にはブルッフォードのTAMAのドラムセット。6時40分を回ったあたりでアカリ 用のスモークが少し焚かれたらしく、空気が悪くなる。 客電が消され、舞台の証明が暗めにつく。トレイ、エイドリアン、フリップの3 人が登場。 トレイはいかにも田舎の農場にいるようなお兄さんといった感じ。エイドリアン はちょっと太ったか?フリップは相変わらずフリップ以外の何者でもない。 演奏は終始フリップとトレイの目配せ、嬉しそうなフリップの笑顔が続く。 Vドラムの生音がパフパフ聞こえた後、タイムラグがあってPAからアサインさ れた音が聞こえる。ちょっと乗りかけたかなと思うとエイドリアンのリズムが抜 けて調子が狂う。 フリップとトレイのテクニックは凄い。 凄いのだけれど、これを立って聞かなくてはならんのは辛いなぁ。 時々クリムゾンフレーズが出てくるが、あまり感動はない。 音の波に慣れた頃、周囲の人が腕時計を見る回数が多くなってくる。 HIKOさん外へ出ていく。 特段の盛り上がりもないのだが、ジャンプして乗っている観客がいる。 ふ〜〜む。 後ろを見ると、二階席は90%埋まっているが満席ではない。空いてるじゃない か。 67%の満足度で彼らの演奏が終了。間際にHIKOさんも会場に復帰。 会場からの声援に3人並んで答える。フリップ相変わらず額に手をかざして会場 をスキャンしている。規定通り。 客電点いて、15分の休憩。二階席の客が半数に減る。ありゃ招待客でしょうと yamaさん。馬鹿もん、ちゃんと後半を聞け。 舞台では楽器の交換が行われる。フリップのエフェクタスイッチ群がフルサイズ のコンパネ一枚に設置されていて、それが運び出されていくのを見て少しびっく り。 フリップのエフェクタという題で美術館に置くと面白いかもしれない。 アナウンスがあり、客電が消えた。 先ずブルフォードが入ってきた。一人で演奏を始める。 力強いドラム。これでなくっちゃ! 次にトニー登場。トーストベースにFF。Tony's pageで見たよりももっと赤みが 薄い茶色。アンバーという表現が納得できた。トニーの演奏が加わって曲が World DiaryのEtude in the key of Guilfordだとわかる。 目の前でFFのプレイが見られる。うーーん、ミュートがうまいんだなぁ。 デビッド・トーンが入ってきた。ギターは何というんだっけ、Steinburgerに似た 形をしている。びょんびょ〜〜〜ん、あぁ、ギターだけどギターじゃないや。 最後にクリス・ボッチ登場。ミュート・トランペットの先にマイクを付けて、彼 だけトランスミッターをつけている。トニーは時折FFを使ってボトルネック奏 法。うひゃひゃ。 艶めかしいボッチの視線が前列の客を襲う。一人一人の目をのぞき込みながら舞 台の端から端まできちんと回っている。リズム、ベース、ペット、そして非ギ ター的ギターの絡み合いが盛り上がって一曲終了。 ブルフォードの挨拶が始まった。 「コンバンワ」 いえ〜〜〜〜〜いっ!! 「ゲンキデスカッ?」 いえいえ〜〜〜〜〜いっ 「My name is Bill Bruford(ブルフォード)」 「Welcome to amusing(?) of a Upper Extremities!」 「We started with a music with a piece, titled Etude Revisited. Original etude is VERY famous CD called Wor〜〜lドォ Diaryィィィ〜Worl ドォ Diary... We gonna contine with the piece, the speak of snakes, and the apollos, and seduction...and this is called Original Sin.」 (正確にはよく分からないがこう聞こえた) トニーはスティックに持ち替えている。一フレットには白のミュート材が挟まっ ている。見よ、あれがにっしゃんのミュートだ。 グリッサンドも決まっている。リズムの乗りも最高だ。右手と左手の連携も完璧 だ。これがトニーの仕事だ。 時々ほんのわずかブルッフォードの変拍子突入でリズムのキープが怪しくなるけ ど、 ボッチのリードと完璧に連動してすぐに乗ってくる。これはグルーブだ。 時々トニーは真っ直ぐ立って、両足を足踏みするようにしている。お得意の仕草 だ。 曲が終わって、トニーがボーカルマイクのブームを自分のところひきよせる。何 かしゃべるのかしらん。わくわく。 びっくり、歌い始める。 FFでのベースが加わってわかった。「Cerulean Sea」だ。 彼はずっと 「う〜〜〜〜〜〜い〜〜〜〜〜ぉおぅ〜〜〜〜〜う〜〜〜〜い〜〜〜」 と通奏音を歌っている。 それにしてもデビット・トーンのギターは殆どギターというよりそのピックアッ プを使ってカセットテープを拾わせる。ループ回す。と、アナログ入力装置に変 わり果てている。CDの雰囲気はそのために十分に再現されている。たいしたも んだ。 ブルフォードのリズムはまたまた変拍子を叩いている。 最後にボーカルとFFだけになって終わり。 いえいいえいいえいいいえいいえいえいえいええい!!! 次の曲が始まる。デビッドとボッチの甘い掛け合い。 やおらトニーはモニタースピーカーをえいやえいやとずらし始めた。 会場から少し忍び笑いが漏れる。 NSアップライトを舞台中央、ブルフォードの前へもっていく。 NSのず太い独特の低音。ブルフォードがスティックをブラシに持ち換える。 甘くノスタルジックな曲だ。「Deeper Blue」 ボッチのトランペットはミュートを外してある。 曲は全体に倍ぐらいに長くなっていて、曲としての完成度も高くなっている。 次の曲になってトニーはNSをまた定位置に戻し、もう一度モニタの位置をえい やと動かしている。 ブルフォードが電子ドラムの特徴のあるフレーズを叩き出す。 「A Palace of Pearls」 ロジンを弓にゆっくりと2回こすりつける。よしよし彼のボウイングが見られ る。 良い曲だ。柔らかく優しく低音をボウイングで支えている。ロジンの粉が舞い散 る。 ライブだぜ。 「Cracking the Midnight Glass」曲半ば・・・力強いボウイングが始まった。 弓は順手で持っている。両端の弦を激しく行き来する。見る見る弓の毛が切れて いく。殆ど弓が弦に触るくらい寝かせて弾いている。強い激しい低音だ。 良く聞くと、重音を弾いている。エフェクタのせいか?いや、左手指を見るとや はり重音を奏でている。すんげぇ〜〜〜〜〜〜。あの勢いであれだけ弾きこなす とは!! やぁっぱりダダモンじゃないわ。 曲が終わって、トニーのコメント 「バンドを紹介シマス」ををっ!!日本語。 会場からはトォニィ〜〜〜〜〜のかけ声。 「Guiter...David Torn」 「and Trumpet, Chris Botti!」 「you know the drummer, Bill Bruford!」 「and I'm Tony Levin, thank you!」 いえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぇいいいい!!! 「Our album is Bruford Levin Upper Extremities , a new cd, ツギガ、サイゴノ、キョクデェス」 ぶ〜〜〜〜〜〜〜ぶ〜〜〜〜〜〜ぶ〜〜〜〜〜〜ブーイングの嵐。 「From David Torn's album, this is Three minutes of pure entertainment.」 曲はデビッドのループとハウリング、その他多彩なおもちゃを多用した曲だ。 ついに終わってしまった。 一同舞台中央に立ち並んで挨拶。 FF振り回して声援を送る。 少しあっさり目に上手へひっこむ。 ほんのわずかのあと アンコール曲が始まる。 一曲目は「Fin de Siecle」 スティックを使って、メロディ側も珍しく使っている。うーーん、これまでベー ス側だけだったのにぃ、たいしたもんだなぁ。 アンコール二曲目。おお、二曲やるんだ! 最後の曲はデビッド・トーンのカセットテープレコーダーのようなものからの音 をギターに拾わせて、ループを作り、(コーランのようなものだったなぁ)そこ へトニーが入る「Cobalt Canyons」最後もスティックだった! 素早くフレットを駆け上がっていく指さばきはほれぼれするぐらいのもの。 いや〜〜〜〜〜〜〜〜、あっぱれあっぱれ!! この曲も終わり、最後の舞台挨拶。 ボッティがこっちを指さしてトニーもこちらへ笑顔を向けて、指さす。 聞いたかい?よかったろ?って感じ。う〜〜〜ん、もう言うことありません。 全てが終わって、皆へとへと。私はあんまり疲れを感じていない。 いやぁ、よかったねぇ、と言いつつ、他の客が出るのを待ってロッカーの方へ向 かう。ソコハカトナク、×××の香り。ん?ん?ん? 会場の出口近くでスタッフが清掃に入りますから速やかに出て下さいと声を枯ら している。大久保さんが奥さんの恵子さんと一緒にいるところに出会い、挨拶を する。 お幸せそう。 CGTのモリヤさんがいた。あ、モリヤさんだ!と思わず声を出すとふりかえっ てにっこりと会釈。こちらも会釈。なにやってんだか。 外へ出ると大粒の雨。 ホテルには皆のスティックが置いてあるので一旦皆で戻らねばならない。 地下鉄でホテルまで行きましょうということでBLITZの階段を下りたところで直帰 組と分かれる。駅でメンバーの伊藤さんにばったり会う。私は初対面。彼は Chopstickのメンバーでもある。あまり話もできなかったけれど、またお会いしま しょう! 大久保さんご夫妻はホームで反対方向の電車に。 ここでライブに来ていた、「よっし〜の直属の上司」と出会い、一緒に二次会に 行くことになる。 ホテルに着いて、各自の荷物を出し、二次会へ向かうことにする。部屋に帰ると サイン入りのスティックが沢山並んでいて記念写真を撮る。 ホテルから出ようとすると、丁度バンドが帰ってきたところだった。私はトニー に近づいていって、今日のライブは最高だった!本当に感動しました!と言う と、 「今日の出来は最高だったよ。前の公演では操作盤のスタッフが日本語を話せな くて意志疎通ができないでさんざんだったけど、今日は何もかもうまくいって、 本当にいい出来だったよ」と真剣に話してくれるトニー。 二人で並んだ写真を撮っていなかったことを思い出してデジカメを出すと、焦っ ているせいかこれが動かない。 「メモリーがいっぱいになっちゃったの?僕のももういっぱいだよ」とトニー 仕方なく、居合わせたよっし〜のカメラで撮って貰う(後にこれが最高の出来 だったとわかる。よっし〜ありがとぉ〜〜〜〜) また最後に別れの挨拶をして、また会いましょうと約束し、トニーとはこれが最 後の会話。 「Keikoによろしく伝えて下さい」 ああ、ナイスガイ。 二次会に行かないメンバーとここで分かれる。 二次会は赤坂の焼き鳥屋。メンバーは higeさん、Ryoちゃん、中根さん、yamaさん、MASAさん、Usseyさん、よっし〜、 彼の上司、HIKOさん、私。途中楽器作りやら、昔の古い録音機器やら電子計算機 (コンピューターとは言えないくらい古い)の話やらでどえらく濃い話になる。 yamaさん途中で水かけろぉ〜〜と叫ぶ。11時にUsseyさん電車の都合でお帰り。 彼とはもうちょっと話をしたかったなぁ。お土産までもらっちゃって、悪かった なぁ。11時半になって皆の電車の都合もあるので(もう危ないからタクシーに なったのかしらん)解散。店の階段を下りながら、Ryoちゃんは今日彼女が貰った サインについてお話。 中根さん、yamaさん、RyoちゃんMASAさんと分かれて、残りは深夜の西麻布方面へ 深酒しに消えていったのであった。あ、私?勿論一緒にさ。 エピローグ 結局一睡もしないまま6時過ぎにホテルを発ち、羽田からの機中爆睡。 着陸も知らない有様。遠い彼方から「お客様、お客様」という声が聞こえ、段々 はっきりしてくる意識の中で、「お客様」の発音が歯を喰いしめながらのもので あることがわかってくる。 はっ!! 顔はにっこり。でも顎はくいしばって裏の意識はコノヤロ、早くおきやがれ!の スチュワーデスさんに別れを告げて飛び降り、(もう客は殆どいなかった)空港 に止めてある車に乗って医院へ仕事に向かった私でありました。



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