初日: Oct. 5,6. - クロアチアへ飛ぶ
午後7時発のフライトのため、2時半に家を出ました。
朝ワルシャワに着き、3時間の乗り継ぎ待ち。空港にはさほど見るものはありませんが、多くの種類のウォッカが免税で置いてあります。木製のボトルのものやプラスティックのボトルのもの、コーシャウォッカ、オークフレバーのウォッカ、さらには"ラスプーチン"という名前のものなど…
ちょっと試してみるには確実にまだ時間が早いし、買うことは出来るけれども、ツァー中、しかもロシアを含めてずっとそれを運ばなきゃいけない。ロシアの中でウォッカを持って歩くのは馬鹿らしいしね!
次のフライトまで2時間ほど、ゲートで搭乗券を貰えないかどうか尋ね続け、まだ開いてないとの答え。ようやくゲートが開いて、搭乗が始まり、人々は集まってきて列を作りはじめました。僕の番になって、勿論持っているのはチケットだけで搭乗券は無し。「搭乗券はありますか?」と彼らは尋ねました…「だから1時間ほどずっとお尋きしているんだけど」…彼らが電話で問い合わせ始めたので列を外れました。
僕は3本の楽器とスーツケースいっぱいのペダルが入ったバッグがまだ運ばれていないんじゃないかと疑いました。
ようやく他の乗客たちとバスに乗って飛行機へ向かいました。
空港の縁をトラクターに乗った老人が後ろにカートを一つだけつないで、荷物を載せてゆっくりと引っ張っていました。
我々のバスが彼をすごい勢いで追い越したとき、僕はそのカートの上には僕の楽器とバッグだけが載せられているのが見えました。飛行機まではすごく距離があり、老人は視界からまったく消えてしまい…絶対彼は離陸までに飛行機にたどり着けないと感じました。
でもザグレブに着いて、自分の荷物を見つけたときは本当にほっとしました。
(ワルシャワからザグレブへのフライトでは、トイレの中に、”禁煙”のサインの下に灰皿がありました。こんなのを見るのは久しぶりのことです。)
クロアチアでは、友人のGibonniのレコーディングがあります。彼はここではすごく有名です。彼の生地へレコーディングしにいくことが分かりました。その町はSplitという名前です(5人もNBAプレイヤーを輩出している!)
ザグレブからは4時間の道のりで、僕の予想より長くかかりました。でもお陰でクロアチアの景色を沢山見ることができました。ここには少しツァーに来たことがあるものの、殆ど見て歩いたことはありませんでした。今回は山や谷、それから美しい海岸線を通りました。
Splitは古代の街です。1700年前に設立されました。Gibonniは街の中心のローマ風建築物に囲まれたホテルに泊まらせてくれました。なんでも、シーザーの一族の一人がこの部屋に泊まったことがあるそうです。(彼ならインターネットにDSL接続できただろうか…僕は出来ませんでした!)
素敵な食事と楽しい人たち。22時間の道のり、インターネットにはつながらない。こうなればベッドに入りましょう!
二日目, Oct. 7 - クロアチアにて。Splitでレコーディング
街の小さなスタジオでレコーディング。素敵な人たちに素晴らしい音楽。
今朝は写真を撮るにはちょっと雨が強すぎでした。明日またトライしてみましょう。(ロビーの花の写真を撮りました。少なくともこれは濡れていません!)

(今度スイスのヌーシャテルである僕のバンドの公演の前に、写真展を開くことになっています。前回のPeter Gabrielツァーのときに撮りためた沢山の花のクローズアップ写真のコレクションがあるのですが、今回ホテルのロビーで花を見かけたときに、そのことが頭にあったので、写真を撮る気になったのでしょう)
三日目, Oct. 8 - Splitでレコーディング
更に雨、まだ写真は撮れません。
眠れず、つらい夜でした。歴史的なローマ時代の建築物の近くに滞在しています。午前1時頃誰かが音が響き渡る場所でサキソフォンを弾き始めました。
それで目が覚め、時差ぼけも加わって、朝までまんじりともしませんでした。あぁあ〜、おまけに彼はすごく下手っぴいでした!
四日目, Oct. 9 - Splitでレコーディング、ザグレブへ移動
今朝ついに雨がやみました。早朝にでかけ、旅行者でいっぱいになる前に通りの写真を撮りました。
Gibonniとのレコーディングはすごくうまくいきました。
音楽は最高(Manu Katcheがドラムでした)で、多分アルバムが発売されたときに、ここへツァーをしに帰ってくることになるでしょう!
ホテルをチェックアウトしてスタジオへ向かい、それからザグレブへ夜通しで移動です。
六日目: Oct. 9 予定変更でレコーディング継続 - Splitからスプリットされる
今日の予定ではレコーディングを終えてから、車で移動(4時間)してザグレブへ行き、翌朝ローマへ発つ飛行機に乗る準備をするというものでした(乗り継ぎでミラノ経由)。
ところが!誰かが気がついたんです。ここSplitはローマの方がザグレブより近いじゃないか。それでここからの方がローマに飛ぶには簡単だと。
幸運にも週に一回だけのローマへの直行便が今日の午後にあったんです。
それで、僕たちはスタジオでがむしゃらに働いて、計画より前に終わるよう頑張って、その便に間に合わせようとしました。そしたら今夜ローマに着いて、それからホテルを探そうと思いました。
そして、勿論、 Splitから僕が別れてきた(split)ことを証明するため、チケットの受け取りを貰っておこう。
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