May 5, Dortmund
ついに、最初の大掛かりな演出のある公演です。
サウンドチェックにかなり時間がかかって、皆疲れちゃったようでした。
公演のときにはエネルギーが出てくるのは確かです。
昨日はここにRealWorldからPaul Jansenが全員のマックを直せるように来ていますが、彼はツァーでは一番の常連です!
"男性の楽屋"では乾杯がありましたが、写真でご覧のように、昨夏のツァー終盤の、モントリオールでの乾杯の様子とすごくそっくり。
そのときの写真を掘り出してきて、並べてみようと思っています。
バックステージでは公演に向けてすごく活発に動いています。
巨大ステージは今回のツァーからは自動的に動くようになりますが、今夜はそれが当たり前のことという訳にはいきません。公演がスムーズに運ぶためには本当に沢山の大事なことが必要なんです。
その一つには、僕達は特に必要なわけじゃないけれのに、お仕着せになっているのがステージ衣装です。公演のために衣装を着るとともに、僕達が好きなところと出来たらあまり背負い込みたくないところの記憶がよみがえってきます。
重ね着の衣装は別として、僕達はそれぞれ無線交信のための発信機と受信機をつけるためにベルトが必要です。発信機は楽器用のがひとつ、これはシンプルなもので、これからコードが延びています。(でも、僕のケープのようなローブは横にあいた穴からケーブルを通す必要がありますが)それから、マイクロフォン。頭につけた曲がったハンガーみたいなのについていますが、頭の後ろからコードが降りてきて、ベルトの発信機につながります。そして、最後がモニター用の受信機ですが、耳の形に合わせて作ったレシーバーからベルトのパックに、これまた背中を通ってつながります。
僕はいつも日本のワイヤーを首の後ろにテープで止めていますから、ベースのストラップにひっかかったり公演の途中で外れたりしないようになっています。ただし、テープを僕が忘れなければですが。
そうそう、発信機をモニターの受信機に近づけて持ってはいけません。さもないと・・・そう、推察どおり、耳のレシーバーがブンブンいっちゃいます。
それで、お分かりと思いますが、用品一式とラジオのワイヤーを外すときはほっとします。
今夜のセットリストにSan Jacintoを見つけました。良いニュースです。お客さんはこの曲を本当に楽しめることでしょう。この曲は昨年のツァーではほとんど演奏しませんでした。
Peterは直前に喉をうるおすためのお茶をすすってから出て行ったとき、すごい興奮がうずまいていました。ぼくたちも彼に続いてアリーナに出たときは、ものすごく熱狂的な人々の叫び声が大音量で満ちていました。
Peterは一人でステージに上がり、"Here Comes the Flood"をドイツ語で始めました。このとき会場全体の照明はついたままでした。
僕はまだ新しいカメラに慣れようとしているところですし(それで、Peterの写真の何枚かは露出が変)演出も新しくなっているのでいつもの公演ほど沢山は写真を撮れません。(僕は前のIschglの公演でこれまでの記録を破りました。このときはどこにも沢山光があたっていましたからね!)
公演には力が満ちていました。
なぜか、新しいセットリストは公演に力強さを与えたようです。
新曲の"White Ashes"は驚くほどうまくいき、"Games without frontiers" と "San Jacinto" では新しいステージングで演奏しました。
比較的新しい"Burn You Up" は素晴らしい追加で、お客さんにとっても我々にとってもすごくダンサブルでした。
騒動がなかったわけじゃありません!(この言葉好き!)
"Downside Up"のときに、吊り上げが高くなるタイミングが遅れてしまって、PeterとMelanieは曲が最後のあたりの彼らが降りるはずのころに上がっていってしまいました(上下さかさで)。
いつも彼らが上がるときに撮っているようなスナップは撮れませんでした。
公演最後のお辞儀はアリーナの4方向に向けてやりましたから、バンドの良いお辞儀写真を撮るチャンスは沢山ありました。
でも、相変わらずお辞儀と写真を撮ることは同時にやれないようです。
まだ沢山の公演でその機会はあるでしょうけどね!!
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