Tony Levin's
'Road Diary' Archive

(続)

Aug 22, 1998 - Update

皆さん、お久しぶり。本当に長いことアップデートできなくてごめんなさい。 創作活動に没頭していて・・・といっても音楽の創作じゃなくて、本を書いて いるんです。12月には書き終えて出版できるはずなんだけど・・・タイトルは 「Beyond the Bass Clef - ベース演奏者の生と芸にまつわる教訓、逸話、 エッセイ」っていいます。(う〜む、もうちょっと短い方がいいかな) (訳注:Bass Clefとはへ音記号のこと)

もう何年も前からツアーに出る度に僕は、僕らのような20世紀版ボヘミアンが 遭遇するいろんな珍しい事なんかを日記に付けてきました。それから音楽や ベース演奏についてのいろんなエッセイを、何年も訳もなく書き貯めてきた ものがあります。日記の方には僕の漫画っぽいイラストも一杯入ってます。 というわけで、これらをまとめることと、ベース演奏のいろいろ・・・ スタジオでのプレイ、ライブプレイ、そして練習とかいった事に関して、 あと何章か書き足したりするのに夏中かかりっきりでした。Musician Magazineの 2月号にはこの本からの抜粋が掲載されることになって、本自体の出版の締め切りが 12月っていうことに決まりました。出版元はPapa Bear Recordsで・・・ インターネットや電話での通販はもちろん、どこか販売元が取り扱ってくれれば 店頭でも販売したい。それから本自体が完成次第・・・多分10月頃・・・ このページにも抜粋して載せて行きたいと思っています。

秋からは忙しくなりそう:
10月にはLiquid Tension Experimentの2枚目の アルバムを録音します。出来上がり次第リリースして、1月にはツアーも出来たら、 と思っています。このグループに関してこのページで読んだことの無い人のために 説明すると、メンバーは僕以外には、ドリーム・シアターのMike Portnoyと John Petrucci、それからディキシー・ドレッグスのJordan Rudessです。

10月末には、クリムゾンファンへ捧げる更なる変化球、ProjeKt Fourが ツアーを開始します。メンバーはFripp、Gunn、MastelottoそしてLevin。 現在のツアー日程は、
10月23、24日:コロラド州ボゥルダーのFox Theatre(この新鮮な空気が欲しかった んだ!)
10月28日:シアトル(おお!もしかしてEspresso Vivaceへ行ってイタリア以外の国で 飲める最高の?エスプレッソを味わうチャンスかも)
10月29日:ポートランド(Pazzo Restaurantはまだやってるだろうか?)
10月31日、11月1日:サンフランシスコのGreat American Music Hall(Salsa Bikesの 友人達と北部へツーリングに行けるかも)

このプロジェクトにクリムゾンファンが慣れた頃には、新たな刺激が待ち受けてます。 11月1日にProjeKt OneのCDが発売。現在、去年の12月のロンドン、Jazz Cafeでの 4日間の即興演奏から編集作業中で、このプロジェクトにはFripp、Gunn、Bruford、 Levinが参加しました。1枚もののCDになりますが、これとは別に Discipline Cellectors' Clubからは同じ一連の公演からのものが2枚組として 発売予定です。詳しくはDGMのウエブ・サイトを見て下さい。下にリンクがあります。

12月の初めには8日間だけのBruford Levin Upper Extremitiesのツアーをやります。 多分また、大半が東海岸になりそうで・・・僕らがそう望んだ訳じゃなくて、 Bill Brufordのバンド、Bruford Earthworksが12月の半ばに西海岸のツアーをやる、 っていういことからそうなってしまったんだ。同じ季(とき)に同じ郷(とち)を 歩むのは罪科(とが)となるらしい。(どうしようもないことなら、せめて詩的に 表現してみます)他の地方でBLUEの来るのを待っていて下さった皆さんにお詫びします。 本当に、出来ることなら行きたいですし、8日間っていう短いスケジュールも 何とかしたいんですが・・・

1月にはLiquid Tension Experimentとして短いツアーが出来そうです。 まだブッキングも出来てなくて、どの辺りの地方を回るかは言えませんが、 最終のショウは1月末のロサンゼルスでのNAMMショウでの公演にしたい、と考えてい ます。
いずれにせよ(NAMMには)行って音楽関係の小売り業者と僕の本の販売について 話をしなきゃならないからね。(この本がCDショップで実際に扱ってもらえれば Papa Bear としてもありがたいんだ。)

来年の予定はというと、Peter Gabrielに関してはアルバムが完成するのかどうか、 するとしたらいつなのか、ツアーはどうなるのか等、何の連絡もありません。 みんなと同様、僕もひたすら期待して待つのみです。Sealは春にツアーをするかも しれません。そして(これって今年の春も言ってなかったっけ?)もしかしたら僕を ツアーに誘ってくれるかもしれないので、楽しみにしてます。夏の初めには、 資金繰りが何とか出来ればPapa BearからB.L.U.E.の2枚組ライブCDが出るかも しれません。すでに手元にすごい演奏のテープが十分あるし・・・今年の12月の ツアーでさらに増えるはず。Crimsonは9月と10月にちょっとツアーに出ると思います (これは1999年の話ですよ。今年じゃなくて。)最後はシカゴでの一週間連続での コンサートになります。それから9月頃にはまた別の本を出版します。これはもう 殆ど書きあがっていて、「The Crimson Chronicles:写真と日記で綴るキング・ クリムゾンでの18年間」という仮題をつけています。更にもう一冊出版に向けて 努力してるのは、80年代に一度出した「Road Photos」という写真集があるんだけど、 ずっとこれを再出版したいと思っていたんですが、オリジナルの写真のプリントも ネガも失くなっちゃってたんです。でも高品質なスキャナで、元の本から使える 程度のコピーが取れる、しかもちょっと縮小した版で出せば大丈夫、って言って くれた人がいて、今年の秋の仕事が一段落したら、これを試してみようと思ってます。

今朝、Robert Frippから今度のProjeKt OneのCDの発売について話を聞いたときに、 思わず「どうやってそんなすごい仕事が短期間で出来るんだ。僕は本一冊出すのに 20年もかかったというのに」って尋ねると、こんな返事が返ってきました。 「単純だよ。悲痛と苦悩を味わうのさ!」


Sept 17, 1998 - Woodstock.

また長い間この日記を更新してませんでした。ロードに出ていなかったものですから(!)。ずっと家にいて、次に出す本の",Beyond the Bass Clef",を仕上げていました。出版日としては今のところ11月1日を目指しています。 でも、僕(執筆者)は原稿の仕上がりのデッドラインである9月15日をとうに過ぎてしまったことを認めざるを得ません。とはいえ、僕(出版者)はこのことに驚きはしません。だって、僕は執筆者がいかにギリギリのデッドラインで頑張っているって知っていますから!印刷の工程をこの冬の終わり近くまで余裕を持たせざるを得ないかと思っています。 残念ながら、配給社(Hal Leonard Books)とのコネクションがなくなってしまったので、書店に本を置けなくなってしまいましたが、Papa Bear Recordからの電話やWebでの直接販売を行うことで少ないながら販売をしていきたいと思っています。 抜粋をあと一、二週間したらこのサイトに載せたいと思っています。


King Crimsonの"Project Four"のリハーサルの為にナッシュビルに発つ前夜に、遂に、本を書き上げました。11月の早い時期には印刷を終えたいと思っています。タイトルは、 "Beyond the Bass Clef. The Life and Art of Bass Playing." で、抜粋をこのサイトに置きました。

本を書いているうちに、僕のディスコグラフィーを更新する必要を感じました。このサイトに乗っているものは古いので来週ぐらいには更新したいと思っています。

Project Fourの音楽については特にニュースはありませんが、少しはコメントと、写真を来週には撮れるでしょう。10月後半のツアーの日程は下記の通りです。 クリムゾンのプランはいつものとおり流動的で、いつもの如く’フル・モンティ’、ツアーにしろレコーディングにしろ何一つ確かなことはありません。

ナッシュビルから帰ったらLiquid Tension Experimentの次作のレコーディングです。とても楽しいだろうけれど、人間ができる限りの早いプレイに向けてもっと準備をしなくては。


Oct, 1998 - テネシー州のどこか(!)

クリムゾンとリハーサルするため、週末にここに着いてからの、好い事、悪い事、そして最低な事。

好い事:また仲間と集まるっていうのは本当に良いものだね!Projekt FourにはBill BrufordもAdrian Belew も参加してないけど、リハーサルをAdrianの家でやっているので、RobertやTreyやPatの他に彼(Adrian)にも顔を合わせはしたし、もちろんBillとは12月にまた会える。Pat Mastelottoなんて最後に会ってから2年振り!同じバンドの仲間にしちゃあ、長すぎるよね!僕らはバンドの将来の計画なんかも話し合ってるけど、6人編成クリムゾンが「全開丸出し」でツアーするのはまだ1年は先の事になるだろうね。すごく面白そうなのは、11月か12月に発売になるクリムゾンのDVDで、音楽も映像も一杯つまっています。(中には僕自身が家庭用のビデオ機や8ミリで取ったツアーの様子、たとえば日本のゲームセンターでクリムゾンのメンバーが並んでレーシングカーのゲームをやってるところなんて、信じられない物まで入ってます。)それからこのDVDにはインタラクティブな部分があって、そこではユーザーが歴代のクリムゾンのメンバーを自由に組み合わせて「21世紀の精神異常者」を演奏させられるんだ。ホントだよ!発売の時期や何処で手に入るかとかはまたお知らせします。当然DVDプレーヤーが必要なんだけど、それはみんな自分で何とかしてね!

悪い事っていうのは、僕らが滞在してるOprylandという場所のこと。これはナッシュビル市内じゃなくて、それ自体が一つの町でもない、なんていうかテーマパークとホテルの複合体のような物で、中西部の州からの観光客がカントリー・ミュージックのスター達を見にウジャウジャ集まってきて、カウボーイのブーツやウエスタン・シャツを買いまくってるような所なんだ。そんなんだから、朝、ホテルのカウンターはバスに乗って続々到着する観光客のチェックインですごい混雑、その中でキングクリムゾンの連中がファックスを使おうと必死になってる、っていう状態。これがすごく大変で・・・このホテルはビジネス向けに出来てなくて、僕はいまだに日曜に到着するはずだった宅急便を待っています。(本当はもう届いてるんだけど、僕の手元には結局やってこないんではっていう気がしてる!)この宅急便には僕の本の試し刷りが入っていて、それを急いで校正して印刷に回さなきゃならない・・・昨日、やっともう一度送り直して貰うための連絡がとれたので、これ以上仕事に支障のでないように、今度はAdrianの家に直接送って貰うようにした。それから、文句が多すぎる、っていわれそうだけど、この辺りの食事のひどいこと!最初の晩なんか、ハイウェイ沿いに走り回ったんだけど結局コンビニが一軒あっただけで、しかも、そこでみかけた「豚の皮の空揚げ」で気分が悪くなっちゃって、 瓶入りの水一本だけで我慢したんだ。

最後に最低な事:今回の、木曜日までのリハーサルに合わせて、先週の土曜日の飛行機で到着したんだけど、機材の入ったトランクが到着してなくて、それからも全然やってこない。「音速配達 」っていう運送屋(ネーミングがちょっとふざけすぎてるよね)にかける催促の電話も、だんだ ん言葉が荒くなってきて、それでやっと月曜にトランクの在処が分かったんだけど、これがな んとジョージア州!というようなわけで、リハーサルの初めの内はTreyのWarr guitarを借りてなんとか しのいでたんだけど、僕の機材が到着したのが結局月曜の夜。5日間のはずのリハーサルが正味3日になっ てしまった。

それからもう一つ「好い事」に戻ると、僕の本は今週、だいたい最終的な段階なんだ けど、すごく良い出来になってます。(僕って偏見ないはずだよね?)書き進むに従ってだんだん僕自身が良い書き手になってきたのが分かります。このページの上の方にも書いたと思うけど、興味のある人のためにこの本からの抜粋「In the Beginning」のページを作っておきます。 特にミュージシャンの人には面白いと思うんだけど。それからProjekt Fourのデジタ ル写真もとっているんだけど、例によって僕の骨董品パワーブックじゃそれを送るだけのパワーが無い。 こんどの週末にはこのページでお見せします。


Oct. 11, 1998 - Milbrook NY., Out of the frying pan...

ナッシュビルでのクリムゾンのリハーサルは面白かったです。でも、いつもの通り、ここで作った曲を後のツァーで演奏するかどうかはわかりません。 後学のために曲のテープを各々に送ってもらえるといいのですが。

そして今僕はニューヨーク州のはずれにあるスタジオにいます。紅葉が金色に輝いて空は晴れわたり空気は素晴らしく新鮮です。でも、これは乗馬する人にとってであって、僕ら(Liquid Tension Experiment)はと言えば、窓のないスタジオに監禁されて丸一日中作曲とレコーディングに明け暮れてます。 10日間で作曲とレコーディングをやってしまう…なんでこんなことを僕らは自分に課しているんだろう?? 僕は例によって他のプレイヤー達 (Jordan Rudess, Mike Portnoy, John Petrucci.)が一分間あたりに叩き出す音の数にほとほと感心してます! 前のレコーディングのときは、すごく忙しいパートに取り組むとき、他のメンバーは辛抱強く僕を待っていてくれました。 この日がくることがわかってたので、Stickの早弾きの練習をしてきた僕は、今回は以前ほど絶望的に置いて行かれることはありません。 ここは、4人の男に3つのベッドルームがあるだけといういささか居心地が悪い状態であることもあって、真夜中すぎまでリハーサルが続くことはあたりまえ! クリムゾンの時とは大違い。あそこでは6時にはディナーでおしまいで、後は皆が一人になってそれぞれやるべき沢山のことをやってました。 ここでは僕の愛すべきSaeco Profiを用意して、フレッシュなエスプレッソでコーヒーブレークをとることで凌いでいます。

僕の本はきのう印刷に出しました。最初の本の注文を受け取るまでに、本の印刷が終わってウッドストックにとどくかどうか危機的状態。 というのは、愚かにも10月の終わりに出るBass Player Magazineに本の広告を 出してしまったからなんです。最初は10月の中旬には本が手元に届いている予定だったんですから。 またすぐ別の抜粋を載せます。


Oct. 13,1998 - ニューヨーク州ミルブルック  "液体張力(Liquid Tension )が破水を招くの巻"

思いがけないスケジュールの変更がありました。今日、John Petrucciの奥さんが、急に陣痛が始まった(!)ていう電話連絡があって、彼がすぐにロング・アイランドの自宅へ戻ることになり、このカルテットの10日間のレコーディングの予定が全く分からなくなってしまったんです。それでも、まず彼におめでとうを言って送り出してから、今夜は一応残りの3人だけでジャムしてました。今後の予定は明日決めるつもり。僕は来週からP4のツアーにはいるから、ちょっと都合が悪いけど・・・さて、どうなることか。一つだけ確かなことは、今日僕らが仕上げるつもりだった曲は「When the Water Breaks (破水の時)」で決定!


Update: Oct. 14 - ニューヨーク州ミルブルック - キアラのこと

Johnの赤ちゃんは女の子で今朝生まれました。Kiaraっていう名で、元気だそうです。けれど、バンドの方はギタリスト抜きでレコーディングを続けてはみたものの、ちょっとアイデア不足になってきた!まるでミュージック・マイナス・ワンの録音をやってるみたい。来週にはスタジオに戻ってきてくれるらしいから、期待しよう。(訳注:下の方に写真が追加されてます)
ところで、昨夜遅くメンバーと、このスタジオのいいところについてディスカッションしていたとき(ここでの我々のレコーディングは二作目です)、各々が密かにいいなと思っていたことが実は同じだったことが判明:それは…トイレットペーパー! これが実にやわらかい!!オーナーのPaulはブランド名を明かさないだろうから、 僕たちはここでまたアルバムを作りたいと思ってます…快適にね。


Update Oct 16 - ニューヨーク州ミルブルック -- 休憩をとる

昨夜僕たちはJohnが戻るまでLiquid Tension のCDのレコーディングをお休みすることに決めました。ギターなしでやるっていうのは、全くローラーコースターに乗ってるような危なっかしいものです。でも、Johnがいなくなる前と後で沢山のマテリアルを録れたので、11月にまた集まれば数日で仕上がるでしょう。 僕たちが荷造りをしている最中にこのスタジオのオーナーのPaul Orofinoのところにコンピューターが届きました。彼は初めて触るそうです。 僕は去り際に彼がAOLにサインアップするのを見ました。… 彼がこのサイトの彼のスタジオについてのページにアクセスして、トイレットペーパーが僕たちのお気に入りだって書いてあるのを見たときの反応を見たかった!

"Beyond the Bass Clef" の校正刷りが今日届きました。 グラフィックデザイナーと編集者と僕とで調べたら、訂正個所が35もありました! まだ最終締め切りに間に合って今月末には出来上がるという望みを捨てていないんですけど…。 最初の章の"In the Beginning"のコピーがミュージシャンの間で回し読みされていると聞きました。まだ読んでいない方はこちらでちらっと読めますよ。


PROJEKT 4 ツァーダイアリー

Update Nov. 6 / Woodstock

やーれやれ、本が届きました。とても豪華な仕上がり - 印刷屋さんにお礼をいいます - 本が実際に仕上がってくるまで、ほんとにスリルいっぱいでした。 長年かけて書いてきたロードでの話や仕事の話が一杯に詰め込まれて、いよいよ出版できることになりました(この本で、僕のいくつかのことはの綴りのまちがいを対峙できました!)僕がIn the Beginningのページを載せてたのは、Webのあいだではかなり有名になったみたいです。1,2日したら別の章を載せますね。

P4ツァーはクリムゾンのこれからの素材を生み出すという点で成功でした。僕たちはこのラインナップをこれからもっと発展させていけそうです。ライブアルバムを出すかって? わからない。けど、これまでの歴史からいって、出るほうに賭けていいね。

ロサンゼルスで行われたJohn Lennonの新しい作品、 "I'm Losing You" のビデオ撮影はすごくワイルドでした。このときの Bun E. Carlos と Rick Nielsen の写真は P4 Tour ページにあります(このページのちょっと下にもあります)。もっと下のリンクのところに、Cheap Trick のサイトへのリンクを加えました。

Liquid Tensionグループは2,3週のうちに再度スタジオで先月から始めたレコーディングの仕上げにかかるでしょう。

B.L.U.E.ツァーは12月の初めに決まりました。僕たちがいかない街でのチケットを買う予定だった方にはおわびします。メンバーのラインナップは、CDと同様、Bill Brufordがドラムス、David Tornがギター、Chris Bottiがトランペット。現在決まっている日程は:

Dec. 2 - Phila (T.L.A.)
Dec. 3,4 - New York (Bottom Line, 各晩とも2 回公演)
Dec. 5,6 - Boston
Dec. 9 - Chicago (Park West)
他の詳しいことが決まったらまたお知らせします。

僕は今から寝ころんで本を読むつもりですけど、もしまた綴りの間違いを見つけたら、涙で髪を濡らすことになるでしょう(ちょっと待てよ、僕には髪はなかった....)


Nov 15, 1998 - Woodstock

僕はあまりたびたびパーティーには出ないのですが、今週は特別のパーティがあって、出席してきました。それは、Warren Bernhardtの誕生パーティーだったんです。彼は、僕のウッドストックでのご近所で、かつては二度も同じ、White ElephantとL'Imageというバンドのメンバーだった素晴らしいピアニストです。僕がはるか昔にウッドストックへ引っ越してきたのは、L'Imageに参加するためだったんです。僕がやってくる前にたくさんのミュージシャンがここを愛したように、僕もここが好きで、とどまることになりました。 このバンドはすごく素晴らしくて、数多くのリハーサルや演奏をやりましたが、レコードは作りませんでした。それで、悲しいことにこの頃の僕たちの演奏を聴く手だては今はもうありません。 さて、現在に戻って、パーティにはL'Imageのメンバーを含むたくさんのミュージシャンが出席していました。Warren、Mike Mainieri、Steve Gadd 、そして僕。 いえいえ、僕たちはジャムセッションはしませんでしたよ!

ここに僕の本がどっさりあるのはちょっとした眺めです。(友人のEdと僕は4,000ポンドの本をうちの納屋に運び入れました。こんな重いものを書き上げただなんて信じられない!) この本を書いている間、会う人ごとにもうすぐ書くよ、とか、殆ど出来上がったよ、とか殆ど終わりのないような気がしていました。これはバンドで仕事をしているときとは全く違ったことで、すごく満足できることです(例えば、パーティーでSteve Gaddに僕の本を渡しました。彼についての章を楽しんでくれるといいけど!) Warrenは3枚の素晴らしいCDを録音して、彼自身の会社で売っています。(僕のPapabearレコードに似てるけど、彼の会社の方が新しいと思う)彼はWebサイトを作成中で、今のところオーダーを888 679-1178で受け付けています。

僕の友人のRobbie Dupreeは2,3ヶ月前にウッドストックでやったライブのCDの制作が終わり(僕はBearsvilleのコンサートに行って、一曲参加しました)、彼の webサイトで買うことができます。

B.L.U.E.ツァーも始まります。Bostonでの公演が12月5日、6日にCambridge House of Blues(ここは僕たちが前回のツァーで最後にやったところです。 もうお馴染み!)それから、ウッドストックでの公演も追加しました12月1日にJoyous Lakeで。(皮肉にも、ここは遙か昔の'70年代にL'Imageの最初のギグをやったところ)

本の中から別のストーリーを載せました。ご覧になって見て下さい。 これはPeter Gabriel バンドを巡るたくさんの物語の中の一つ(ツァーでは本当に有り得べからざることがおきました)で、"The Alternative Travel Agent"といいます。


Nov. 22, 1998 - Millbrook NY. - - Liquid Tension 水漏れを直す。

僕たちは先月始めたアルバムのレコーディングを終わらせるためにスタジオに戻ってきました。John Petrucciの赤ちゃんはとても元気で、彼が僕たちにもたらしたレコーディングの中断は価値があったように思えます。というのは、今、僕の指はクリムゾンのツァーの後で確かに敏感になっています。これを書いている今、他のメンバーはまだスタジオにいて、一日中殆ど休まず曲を書いたり新しいLiquid Tension Experimentsの叙事詩を学んだりしています。 彼らの忍耐力は驚くべきことです。今週は僕は時々今度行われるB.L.U.E.ツァーの為の練習をしなくてはなりません。そちらの曲はこちらのとは異なってはいますが、 なおスティックプレイヤーであることが要求されます!

ここ、Mullbrook Soundスタジオには新しい特徴があります。オーナーのPaulは彼のたくさんのヴィンテージギターアンプを調整室に積み上げて、ギタープレイヤーがトラックのオーバーダビングの際にどれでも選択できるようにしました。 すごく整頓されてる...これはスタジオの一番の特徴として、トイレットペーパーにとってかわるかもしれない!おぅおぅおぅ...もうスタジオに戻らなくちゃ。

  


Nov 27, 1998 - Millbrook, NY

一日家族と食事するため(ゲップ)お休みを頂いて、Millbrook SoundのLiquid Tensionに戻りました。アルバムは最終の仕上げの段階に入りました- 最後の一曲を残すだけで、あとは調整とオーバーダビングに入れるでしょう。 1月のライブのことを考えてみると、ロサンゼルスのNAMMショーでは確実にやれると思います。

栄えある我らのサイトマネージャーのDanは、休日にもかかわらず僕の新しい写真をページに載せてくれました。Webサイトマネージャーの「休日」っていうのは、他の僕らのとは違ってるみたい!さて、どうやって彼に感謝の意をあらわそうか?もっと写真を送ろう!

Bill Brufordは今週末にロンドンから到着し、月曜にリハーサルをやって、火曜からツァー開始です。キング・クリムゾンのセグメントと再会してDavid TornとChris Bottiに会えるのはいいことです。前回のツァーでは音楽の上で良い成果をおさめたし、今回もアドベンチャーを続けられたらいいなと思ってます。もちろん、ツァーの日記もここに載せます。


UPPER EXTREMITIES TOUR


Dec. 20, 1998 - Woodstock NY

ツァーが終わり、ホリデーシーズンのために家に帰るのは素晴らしいことです。 BLUEツァーは楽しく、大成功でした。 僕たちは全公演を録音し、ライブCDのための良い素材が沢山録れました。 僕たちの次の挑戦は、また集まって更にツァーに出られる時間を探すことです。沢山のスケジュールに依存しますから、そうそう出来ることじゃありません。僕たちはロードレターのアーカイブを作りました。

クリスマスシーズンなので、"Beyond"本から別の抜粋を載せました。タイトルは、 "血塗られたクリスマス"で、これは、Peter Gabrielが公演の最中にうっかりと僕の頭をマイクスタンドでぶん殴ったときのお話です!

僕について言えば、来月の予定は決まっていません(ヘイ、僕はミュージシャンだよ!)Liquid Tensionは少しか沢山ツァーをやるでしょうし、ロサンゼルスのNAMMショーにも月末には現れるのは確かです。1月27日にはロサンゼルスでKing Crimsonが新しいCrimson DVDの発売イベントを開きます。僕はNAMMショーでは多分Trace Elliotのブースで、音楽の小売店の人に僕の本を売ってくれるように働きかけたいと思います(!)(この見本市で何が起きているかという写真をアップするには良い機会です - 毎日更新できたらいいですね)

Sealの今度のツァーのためのリハーサルの可能性もあります。 この状況は、すべてのレベルのミュージシャンにとって典型的なものです。山ほどの仕事があって、他の日程とぶつかってしまったり、あるいは他方では、まったく仕事がないか!そしてしばしば、頭の上にギグバッグを積んで飛行機に乗っているとしても、本当に仕事があるかどうかは分からないんです。(時々はその場所に行っても「計画が変わった」と言われるんです。堅実な生活を好む人は普通はフリーのミュージシャンにはならないね。

良い休日を


Dec 31, 1998 - Woodstock, NY

クリスマスは、いつも通りこの小さな町の楽しいイベントでした。 クリスマスイブにはこの町のほとんどの住人たちが連れ立って、毎年のサンタの色々なビックリの登場の仕方を楽しみに村の森に集まります。彼が色とりどりの風船にぶら下がって空中に浮かんでいた(クレーンの助けを得てだけど)のは壮観でした。

ホリデーシーズンの伝統といえば、"Wurgengel"の瓶を持っていました。これはとても強くて辛い飲み物で、ずっと前に手に入れたもので、寒さを吹き飛ばすには完璧な代物です。これはもうずっと前に作られなくなっていて、この最後の瓶を沢山の年のクリスマスのために大事にとってあったんです。この飲み物には面白い話があって、"Beyond"本の中に書いてあります。この部分の抜粋をページに仕立ててみました。タイトルは、Wurgengelという言葉を翻訳したもので:”Strangling Angel(天使を絞め殺す)”。

音楽のニュースでは、休日のあいだVonda Shepherdのレコーディングをしていました。とても良い曲で、以前に僕が参加してとても好きだったアルバム'unknown'(Tim FinnとRichard Thompson)のプロデューサー、Mitchel Froomとまた一緒に仕事ができたのは楽しかったです。

Richard Thompson.


Jan 13, 1999 - New York City

皆さん、明けましておめでとう。しばらくロードダイアリーにはご無沙汰でした。 というのも、これからの予定がはっきりしていなかったんです(ヘイ、これがロックビジネスというものさ!)が、興味深い進展がいくつかありました。

最初に、Liquid Tension グループ(Mike Portnoy, John Petrucci, Jordan Rudessそして僕)に関しては、ついに「一月公演」--といっても片手で余るほどなんですが -- の日程が決まりました。詳しくは下記を参照していただくとして、最初の公演は来週ニューヨークシティのBowery Ballroomで、1月21日(木)にあります。22日にはフィラデルフィアに戻り、T.L.A.(ここはBruford Levin グループとDream Theaterが両方先月公演をしたところです)で公演します。それからロサンゼルスの NAMMショーで演奏します。でも、これは「業界向け」公演で、NAMMのパスを持っている人(きっとこの惑星の3分の1ほどの人数でしょう)だけを対象にしたものなんです。いずれにせよ、このイベントは"Drums along the Biltmore"というイベントの一部で、同名(Biltmore Hotel)のホテルで1月30日から行われます。僕たちはその沢山のドラム中心の出し物の最後に出ます。僕たちがステージに上がるのは午前1時と聞いています。
2月1日には、普通のギグをロサンゼルスのRoxyでやります。 新しいアルバムが編集が終わったところで、僕たちは公演では最初のアルバムの曲と同様、こちらの曲も演奏することになるでしょう。 (僕はこのアルバムのためにすごく練習しなくてはなりませんでした。 このアルバムのどの曲を取り上げても、そこで弾いてる音数はPeter Gabrielのアルバム一枚で演奏するのを全部足しても足らないくらいだと思うよ!)

今月はさらにロスでいろんな事が待ちかまえています。 27日には、「Deja VROOOM」という題の、新しいKing Crimson DVDが正式発売になり、記者会見とコレクタークラブメンバーの集会があります。 これには幾つかの素晴らしいことが詰め込まれていると聞いています。 クリムゾンの1985年、日本でのライブのオリジナルフィルムが拡張されて、インタラクティブに見ることができるようになりました。Robert(Fripp)は117ページのクリムゾンのバイオグラフィーを書きました。21世紀の精神異常者のライブの音源では、DVDユーザーは、これまでのクリムゾンの歴史の全てのミュージシャンを選んで、好きなように編集して一緒に演奏させることができるんです!(僕もこの目で見てみなければ信じられない!)この発表のイベントはBonaventureホテルで、27日の晩にあります。

その同じ日の昼、僕は...どう表現したらいいのかわからないんですけど...ハリウッド ギターセンターのRock Walkの歩道にセメントにとった僕の手形(!)がおかれることになりました。 率直な話、僕はこの話があったときしぶしぶ引き受けたんですけど、Billy Sheehanもそのときに手形を取ると聞いて、少なくともそういう良い連れが一緒なら、と納得したんです。 できたらファンクフィンガーをつけて手形を取らせてくれたらなぁと思ってます。

そして、忘れちゃいけないのが、NAMMショー--4日間の不協和音--全ての楽器、エフェクター、そしてアンプメーカーが巨大なコンベンションセンターに集まって、彼らの新しい装置をデモンストレーションし、無数のミュージシャンがそれら全てを試しに演奏し、可能な限りの沢山の音を鳴らす! ・・・やぁごめんごめん、ちょっと嫌みな言い方になってるね・・・ 実際のところは、かなり楽しい代物なので、 毎日デジタル写真を撮って、皆さんに、ここがどんな様子なのかページに載せてお見せしたいと思ってます(でも、あの大音量は表現できないけど!)。 僕はTrace Elliotのブースにいて、できるかぎりうろうろして(アンプのデモンストレーションをしないことは確か)皆さんにご挨拶したいと思ってます。 これが唯一、僕にアンプを供給して下さっている彼らの会社への感謝の意をあらわす方法だと思ってます。今年は、彼らのブースはGibsonの一部に入ることになるでしょうから、多分沢山のEpiphoneベースも見ることができるでしょう。(僕は60年代の物を気に入ってます。どーんと尻の座った音がするから。)

ダイアリーの締めくくりには、まさにぴったりの言葉になったね。 皆さんの中で、新年の誓いの中にダイエットを入れた人には、どーんと尻の座った人がいませんように!


Jan 16, 1999

King Crimson のDVD, “Deja VROOOM" について、親切にも読者の方から間違いを指摘されました。(なんで僕のホームムービーがDVDに使われていることを忘れてたんだろう!以下は僕に下さった情報からの正しいスクープです。(Steveありがとう):

deja VROOOMがフィーチャーしているコンサートは、”ダブルトリオ”のラインナップで、1995年後期のものであり、1985年ではありません。このディスクの大きな特徴は、その音響にあります。 マルチチャンネルドルビーデジタルとDTSサウンドトラックが含まれ、これはいわゆる古典的なステレオとは違います。非常によく出来ており、楽器は部屋をとりまくように配置されています。(ドルビーデジタルとDTSは6チャンネル構成で、5つのフルレンジチャンネルとサブウーファーです。このディスクはロックしています!)

いくつかの曲では”マルチアングル”構成で、2つかあるいはそれ以上の視点からビデオを見ることができます。その一曲は、VROOOM VROOOMで、全バンドメンバーを別々にフィーチャーし、かつ音響もそれに応じてミキシングが変わります。ですから、あなたを見るアングルであれば、あなたの楽器がセンターチャンネルから聞こえるのです。

このディスクでは、あなたのSuper8のホームムービーもいくつかフィーチャーしています。 "21st Century Schizoid Band"のセグメントでは、DVDユーザーはリズムセクション、ボーカリスト、楽器をそれぞれ1969,1971, 1974, または1996から選ぶことができます。それから、合成バージョンで、スチル写真とともに曲が演奏されます。12のセパレートバージョンが用意されていますから、DVDユーザーは12通りのミックスを楽しむことができます。これはまったく画期的です。


Jan 21, 1999 - NYC.
Liquid Tensionツアーの開始と来週のロスでのイベントの予定(クリムゾンの DVD発表、ハリウッドのRockWalkのイベント、Stick ナイト、そしてNAMMショー)

今夜、Bowery BallroomでLiquid Tension Experimentの最初(全く初めて)の コンサートをやりました。僕ら(Mike Portnoy, John Petrucci, Jordan Rudess) はたった2日間リハーサルしただけで、曲はすごく複雑、ということは演奏ミスは 避けられない(少なくとも僕は)という事です。ま、それでもいいショーでした。 初めて熱狂的なDream Theaterファンと対面したんだけど、彼らの支えがあって、 僕も、そして他のみんなも、このすっごい数の音符を何とか一晩乗り切ることが 出来ました。前回のアルバムの曲を練習するだけじゃなくて、今回の、まだ 未発表のアルバムからも曲をやっています。明日(22日金曜日)はフィラデル フィアのT.L.A.で演奏します。今夜の最初のショーみたいにうまく行くよう 祈ってます。

来週はロサンジェルスです。27日水曜日には2つのイベントが待っています。 最初は正午にHollywood Guitar Center(訳注:サンセット通りにある大規模な ギターショップ)の前の歩道の、「Rock Walk」というコーナーで、僕の手形を 残すことになっています。(他にも何人かベーシストが参加します。)出来れば ファンクフィンガーをつけたままで、と期待してます。そうしたら僕のだって すぐ分かるユニークなものになるでしょう?

同じ日の夜には、プレスと「Collector's Club」のメンバーを招待して、新しい クリムゾンのDVD、「Deja Vrooom」の発表パーティーがあります。この新作には、 Robert Frippの手による詳細なバンドの歴史が付いてきます。ツアー中に僕がとった ホーム・ムービーも沢山使われています。それから、コンサートの映像はいろんな 角度から見ることが出来るらしいし、さらに、これに入っている「21世紀の精神異常者」 は見る人が自由に歴代クリムゾンのメンバーを組み合わせて演奏させられるんです。 僕は自分ではDVDプレーヤーを持っていないので、こういう仕掛けを見られるのは このイベントだけで、すごく楽しみにしています。

ここまでのイベントは写真をとってきて、このページですぐに紹介します。

28日、木曜にはロス近郊のクラブで「Stick Night」があって、沢山のスティック 奏者が出演します。僕は出演はしないけれど、顔を出そうと思っています。 Studio Cityにある「La Ve Lee」というクラブです。

NAMMショーは音楽関連の小売り業界向けのショーで、大勢のミュージシャンや沢山 の楽器メーカーが、4日間巨大な建物の中で一同に会する、というものです。 僕はTrace Elliotのブース(今年はGibsonのコーナーにあります)に居て、 お客に挨拶したりして何とか僕の本を楽器店で扱って貰えるよう頑張ってみます。 それからLiquid TensionはSabian Drumsのゲストとして30日の土曜日にコンサートをします。それからロスでは引き続き2月1日にRoxyで一般向けのコンサートもやります。 この日のショーは、将来CD化する事を考えて録音しておく予定です。今後もこの グループとしてライブでやるのは、ちょっと難しいと思うから。

明日、フィラデルフィアのショーの後、また写真とアップデートを載せます。

では、ごきげんよう。


January 26 アップデート - ロサンゼルス (実はもう午前2時なので27日です)
LA LA LANDにおけるベースプレイヤーのワイルドな一週間

ここ、ロスでの一日目。たった2日前に僕は電話を受けました。Steven Seagal(そう、俳優のだよ)のレコードに参加してくれないかというのです。 ここで身体が空いているのは今日だけだったので、午後5時にスタジオでセッティングしている僕を見つけました。Seagalは実は素晴らしいギタリストであることがわかり、それに、とてもいい人でした。 彼はレコードでは歌も入れるようですが、残念ながら僕は聞けませんでした。 リズムセクションも素晴らしくて、 ドラムスをJim Keltnerが、ギターはMike Landau。曲はLeon Russelが共同作曲しています。僕にとってとても残念なのは、このアルバムにこれ以上参加できないということです(セッションは撮影もされました)。

隣のスタジオでは、プロデューサーのRupert Hineがアルバムのミキシングをしていました -- 僕たちはStevie Nickのアルバムで一緒に仕事をしたことがあって、それに "Spin 1ne 2wo"というグループに一緒にいたこともありました。

いよいよ明日:Hoolywood RockWalkが数名のベースプレイヤーを迎え入れます。 どんな風に手形を押すことになるのか僕はよく分からないんですが、 他の、Bootsie Collins、Leland Sklar、Billie Sheehanといった蒼々たるベースプレイヤーに会えることでワクワクしてます -- 彼らはとても才能があるし、髪の毛も沢山ある! それから、明日の晩はクリムゾンのDVDがリリースされます。

今週末:NAMMショーが始まり、スティックナイトがあって、またまたNAMMでもって、Liquid Tension のサビアン・ドラムス・コンサートがあって、まだまだNAMM、それからLiquid TensionのRoxyでの公演。 Liquid Tensionの以前の写真は特集ページにあるサムネールにまとめて移動しました。 サムネールをクリックすると大きい写真が見られるって知ってましたか? もちろんご存じですよね。 ええ、僕も知ってます(今週Danが教えてくれたから;僕はこの一年というもの、ずっと目を細くして写真を見つめてましたよ!)


Jan 27, 1999 - Los Angeles - 2AM

クレージーな今週の2日目は・・・まあ、読んで判断して下さい。デトロイトから友達のMarkが到着、一緒にHollywood Guitar Centerに向かう。(Markは今日一日 ずっと写真を撮ってくれました。)無事間にあって、他のベーシストたちと合流。「Hollywood's Rock Walk」に顕彰されました。まあ、この面子のすごいこと・・・ Tim Bogert、Stanley Clark、Bootsy Collins、Larry Graham、Billy Sheehan、そしてLeland Sklar。みんな、すごくいい雰囲気で楽しんで、何のために招待されたかって事なんか忘れてたんですが、今日の仕事は用意されたセメントの上にそれぞれ手形を押して、それが将来歩道に取り付けられる、ということなんです。記念写真も一杯、泥だらけの手も一杯で、みんな大喜びでした。 また、同時にJamie JamersonとJaco Pastoriusが追叙され、それぞれの遺族が出席していました。

ところで僕は、集まった観客に向かってスピーチを、って言われることを全く想像もしてませんでした。紹介とスピーチが順番に進んで、僕の番が来てしまったので、 こう言いました。「ある種の選別的ロックンロール精鋭主義の流れにおいて、かような敷石型手形記念碑の式典にて求められるであろう非音楽的機能を的確に遂行する ことは問題が多い。いずれにせよ、状況の楽観的観測が、ここにおいて求められる事項に対して、何ほどかは問題の少ないアプローチの為の根拠を与えうるだろう・・・」 本当はこんなこと言いませんでした。僕のスピーチはこんな感じでした。「ありがとうございます。このような偉大なベーシスト達と同席できて光栄です。」

昼食の後車でちょっと走って(といってもロスでは30分掛かってしまう)ホテルへ戻り、それから今度はキング・クリムゾンのDVD発表イベント出席のため、(渋 滞の中1時間掛かって)ダウンタウンへ。会場のホテルで6時からバンドのメンバーと夕食の約束をしてたんですが、遅れて着いてしまって、彼らとはぐれてしまったん です。洞穴のようなホテルのロビーをレストランを探してさまよって、やっとこさ最上階にひとつある、ということを聞き出しました。エレベーターは素晴らしい速さ で僕を運んでくれたのですが、中から下のロビーを眺めていると、なんと喫茶コーナーでバンドが食事をしています。そして僕がぐんぐん上っていくのを見上げて手を 振ってるんです。僕はエレベータのガラス張りの壁のそばに立って、惨めに手を振りました。僕が成層圏から戻った時にはもう彼らはとうに食事を終えてしまってい たのでした。

イベント会場は豪華な準備が出来ており、マスコミやCollectors' Clubのメンバーの方の為に、デザートとコーヒーまで用意されていました。 バンドの写真を撮っ たのですが、(一同が揃うのは何年振りでしょう。)僕は準備万全の乗りで撮影に挑みました。昼間ずっとその道のプロ、Bootsy Collinsを見てましたからね。それか らマスコミの人ともに、大スクリーンと6チャンネルスピーカーを使ってのDVDの試写を見ました。全部は観れなかったけれど、でもコンサートのシーンは、今の (90年代)クリムゾンの演奏の中で最高の音がしていました。6チャンネルを使ってそれぞれのプレーヤーの音が分離されているので、(しかもユーザーがカメラのアン グルを切り替える度に、映っているプレーヤーの音が中心に来る!)リスナーは実際に(そしてようやく、)どっちのドラマーがどの音を出しているのか、ギターの パートはそれぞれどうなっているのか、とかを聞き分けられるのです。もう一つ驚いたことは、ミスした部分までもがはっきりと聞こえる、ということです・・・特に ロバート(フリップ)がマスコミにも指摘したように、ベーシストのミスがね!(でもまあ、気にしてませんん。ロバートには言ってないんだけど、昼間のRock Walkで、司会者が僕を紹介するときに「ピーター・ガブリエルとのツアー中に、レビンはキングクリムゾンのトニー・フリップに注目され・・・」なんて言ってたか ら。)

いつ頃からかは分からないけれど、今日は完全に声がつぶれてしまいました。飛行機での移動、それから会話また会話、でこうなったのでしょう。だから明日からの NAMMショーは(一日中、何百人もの人に挨拶したり話をしたりで過ごすのだから)そうとうきつい物になりそうです。こんな看板でも作ろうかな・・・「話が出来ませ ん。でも、こんにちは。ガブリエルが何時ツアーするかは知りません。以上。」


ダイアリー日本語版へ戻る