ALL of Tony's diary in Japanese 2001 Part I
Jan. 1, 2001 -- April 27, 2001
大変重いページです。ロードには相当時間がかかることをご了承下さい。

1月1日 ローマにて

世紀越えのプラン
新しいミレニアムをローマで始める・・・なんて素晴らしいアイデア。この週の後半にローマでスタジオ録音の仕事が入っているので、ここは二、三日早めに妻のAndiを連れていかない訳にはいかないでしょう。 日曜の朝に着いて、一日この美しい町を探索して過ごし、この特別な大晦日を永遠の街で迎える。 エレガントなレストランにも事前に席を予約しておきました。ま、冬のことだしクリスマスの休日も終わったことだから、いつもよりは観光客も少ないはずですけどね。 ローマにいる友人に冗談でローマ法王が町にいるようだったらちょっと会えないかなぁと尋ねてみたところ、忙しすぎるよ、でも、君の訪問には別に反対はしないんじゃない?って答えでした!

ところがどうやら、法王のさらに上司にあたる誰かさんは、別の計画をお持ちだったようで。

実際は
ブリザードが金曜の夜にやってきて、ニューヨーク市は一面雪で覆われてしまい、空港は閉鎖、すべて欠航になってしまいました。僕たちのフライトは一日順延。大晦日はそういうわけで、ニューヨークとローマの間のどこか大西洋の上の飛行機で迎えることになってしまい、僕が想像していたのとは少々違った意味でスペシャルな除夜になっちゃいました。 新年を迎える瞬間を祝う機会が3回もありました。ローマでと、大西洋のど真ん中でと、それからニューヨークで。それでも、飛行機はシャンペンを用意してくれてなくて、実際のところ大したディナーも出ず、機内はローマへ向かう神学校の学生で一杯。彼らは僕が出会った中じゃ一番お行儀が良い集団でした。

ローマに着いてみると、考えていたとは全く違う騒がしさ。今年は聖年にあたるので、今週はいつもより二、三百万人ほど多い巡礼者が特別の宗教的な催しに来ているようでした(あぁ、あの学生たちに尋ねてみるんだった)。 皆さんは僕がこれまで長年色々なところへ旅しているから僕が旅慣れていると思ってらっしゃるかもしれませんけど、それは間違いというものだよ!

よいニュース:たった二時間試してみたあとで、ローマのホテルからオンラインでこの日記と写真を送ることができました(いやぁ、もしかして三時間だったかも)(うーん、もしあなたがホテルのデスクで僕のコンピューターがダイアルトーンを認識できるようにしている時間を含めろと言うなら四時間かも。モデムのストリングコマンドを勉強しなくちゃならなかったんです!)(ご心配なく、ディナーの時間はありました!)

それから...皆さん、明けましておめでとう。

PHOTOS

新年のローマ旅行

それから最新の
パパベアベレー帽!



Jan. 8 / Nashville

今日はKevin MaxのソロCDの追加の曲のレコーディングから始まりました。(去年の夏に何曲かやはりここナッシュビルでレコーディングしたのでした)前回と同じように、このセッションで撮った沢山の写真を載せた別のダイアリーページを作るつもりです。(今夜はその時間がありません。あんまり長時間スタジオで過ごしすぎちゃったから!)

以前に僕が Mars Music から受けたインタビューの話をしましたが、そこのWebサイトに載りました。どんなインタビューの内容か僕は確認してないんですが、興味のある方はご覧になってみてください。

お知らせ:1月の終わりに、NAMMトレードショーに行って、主にMusic Manのショーで演奏し、ここの新しいベースもチェックするつもりです。このサイトでもイベントについてどんな風かお知らせします。

それからまた1月の終わりには、西海岸でCalifornia Guiar Trioのツァーにちょっと参加します。スペシャルゲストはPat Mastelotto(King Crimsonのドラマー)です。 音楽的には楽しいものになるでしょうし、僕とPatにとってもちょうどいいイベントになります。というのは、Papa Bear Recordから一、二ヶ月後に出す予定のPatの新しいCDの計画(Crimsonのプレイヤーたちのリハーサルからの素晴らしいテクノミックス)について詳しいことを詰めていくには十分な時間が、例の長いヴァンでの生活でできるでしょうから!

ツァーの日程はこのページの下に書いておきました。

Jan. 9 / Nashville

KMax セッション は順調に進んでます。 殆ど深夜まで続くスケジュールになってます。レコーディングのときにはときどきまぁヘンテコというか面白いことが起こるもので、毎日そんなに遅くまでやろうというつもりじゃなくても、午前中はいろんなことはなかなか進まず、午後になって、それももう夕食が済んだあたりにいくらかやりくりがついて、真夜中になってやっと新しい曲の録音が始まるなんてことになるものなんです!

いずれにせよ、ここには何曲かのプロデュースをしているAdrian Belewがいます。彼と会えるのはとても嬉しいことです。彼はいつも僕をすごく笑わせてくれますからね。彼から最近のクリムゾンツァーがバンドにとってどうだったかってことを聞くのはすごく興味のあることです。Pat Mastelottoと今月末にツァー(California Guitar Trioと)をすることになってますので、その時にはたぶん彼からクリムゾンのスクープをもっと聞くことができると思います。

Jan. 13 / Stamford Conn.

KMax セッション が終わり(このセッションでもう少し撮った写真をセッションページに追加しました)、 今ここコネチカットのスタンフォードで、Michael Whalenの曲の仕事を二日ほどしています。 スタジオには僕と、ドラマーのDanny GottleibとBashiri Johnsonがいます。

それから僕は来週アナハイムであるNAMMショーへの旅のために荷作りの最中(精神的準備も?)。 NAMMショーになじみのない方に少しだけ説明すると:すべての楽器メーカーがアナハイムのコンベンションセンターに ブースを構えてるんです。楽器商のバイヤーたちからその年の注文をもらうために製品を陳列したり実演したりするためにね。 それだけじゃなくて、楽器やアンプを演奏できるようにセットして、その辺のフロアをうろついているミュージシャンがいつでも 弾けるようにしてあるもんだから、その騒音の凄さときたら、すごい数のベースプレイヤーがサムスラッピングをやったり、 ドラマーはドラムを叩くし、あらゆる種類のアンプが鳴り響いてるし、ショーの長い4日間を乗り切るのは大変な苦行なんです。 じゃぁどうして行くんだって?プレイヤーの何人かにとっては新しい楽器をチェックするのにいい機会だってこと、それからその他の 人たち、例えば僕にとっては、製品を使わせてくれている懇意の会社(僕の場合、Music Man とTrace Elliot)に多少のお返しを することができるってことがあります。僕はErnie Ball/Music Man(彼らは去年全員エルビスの扮装をしていたんですが、今年は何に なるかは誰も知りません)の展示場でほとんどを過ごすでしょうし、金曜日はJohn PetrucciとErnie Ball ジャムで演奏する予定に なっています。土曜日はTaylor ギターブースでArtie Traumと共演の予定です。ヒュ〜!さてさて、このサイトにもいい写真を載せるつもりです!

Jan 17 / アメリカ大陸上空

いやあ、シャーロックにベレー帽、似合ってますよね!

今、僕はカリフォルニア州アナハイムで開催されるNAMMショーへと向かっています。 楽しめそうなことは間違いなしだし、演奏の予定も相当入ってます。(John Petrucciとの曲も。)というわけで、絶対退屈することは無いはずです。

金曜の晩にはErnie BallとMusic Manの共催で、一種のオールスター・ジャム大会が 予定されていて、僕も招待されています。出演者全員の名前ははっきり覚えてないけ ど、Dixie DregsとSteve Morseも演奏するし、確かAlbert LeeやSteve Lukather、そ の他大勢が出るはずです。(そうそう、僕のいい加減な記憶に頼るより、Music Man のサイトでこのイベントの紹介を見て下さい。)

このショーはSan Juan CapistranoのCoach Houseで開催されるんですが、皮肉にもこ の会場は2週間ほどしたら僕がCGTと出演する予定の場所なんです。同じ場所でもステー ジの込み具合はえらく違っているでしょうね!

オーケー。もうタイプを打つのはここまでにして、そろそろJohn Petrucciの新曲デ モを聞かなくちゃ。この一曲だけで、僕が一年で弾く音符の数が全部詰まってような 曲です。(今夜ホテルに着いたら、すぐに練習を始めた方がよさそう!) 明日、もっといろいろと書きます。

Jan 18 / アナハイム / NAMM第一日

さて何から始めましょう?こういう規模のイベントになると、全体の様子を全てカバーするなんて、ウエブサイトであっても他のメディアであっても、とても無理なんじゃないかと思ってしまいます。とにかく自分の見た範囲の事だけを伝えるのが精一杯という感じ。

勿論、今週はまたNNAMM ページっていうのを立ち上げてはいますが、今夜はそれをきちんと仕上げる時間も有りません。僕が拠点にしているErnie Ball / Music Manのブースは今回60年代ヒッピー文化をテーマにデコレーションがされていて、(去年はエルビス調でした)最初僕は、みんな僕を歓迎する為にやってくれているのか、と思ったんですが(何と言っても僕はWoodstock在住ですからね)、ここまでやるというのは、もっと別の理由があるようです。セールススタッフは全員かつらをかぶり、ベルボトムのジーンズにヒッピーサングラスといういで立ち。周囲は懐かしの60年代グッズで固められていて、花柄模様に塗られたフォルクスワーゲンのバスや、巨大なピースサインまでおいてあるという…。しかもMusic Manのブースだけでこの調子なんですから!あちこち、うろついてみようと思ってたんですが、今んところはうまくいってません…しかもちょっと歩き回るとそこらじゅうでサインを求められて困っています。でもいろんな友人達と顔を合わせることは出来ました。StickのブースではStick奏者の何人かに会ったし、Trace Elliotアンプのブースでは来週からのツアーで使うアンプを選ばせてもらったりしました。夕方には「Stick Night」(もう一回ある予定)に相当数の演奏者が出演していました。沢山のStickプレーヤーが、どんな風に新しい奏法を開拓しているかを見るのがとても楽しみだし、毎回、もっと自分の楽器の可能性を学ばなきゃ、という気持ちにさせられます。
オーケー、ホントは一晩中でも書いていたいんだけど、明日のショーの為に練習しなきゃならない曲があるからこの辺で…。

Jan 19 / アナハイム / NAMM第二日

ふぅ〜!こういうイベントが2、3日で終わるっていうのはありがたいですね。もう人と楽器とコンサートが充満してて・・・しかもろくなコーヒーが飲めない!(Line 6社 - ベースやギター用のPOD《訳註:ダイレクト録音用のアンプシミュレータ》で有名ですが、ここのブースにはエスプレッソのマシンが置いてあって、当然いつも人だかりがしているんですが、今日はその機械が故障してしまってました。来年はMusic Manを説得して、ブースにエスプレッソマシンを置いてもらうことにしましょう。もしかしたら僕にバーテンをやらせてくれるかもしれない。)
今夜はErnie Ball / Music Man のショーで、Steve Morse bandやVinnie Moore、Albert Lee、Steve Lukather、そしてあのDixie Dregs、それからJohn Petrucci(僕の共演相手)などが出演しました。すっごく楽しく、しかもすっごい音符の数です!なにより驚かされたのは、何組かのバンドが演奏した後、僕が紹介されたのでステージに上がってベースを接続し、それから振り向いてみるとJohn Petrucciではなくて、もう一人のベーシストDave LaRue、さらにまだベーシストが一人・・・彼はMusic Man主催のコンテストで勝ち抜いて、今日のショーに参加しに来たそうなんですが、これからベース・ジャムをやる予定になってるようで、僕だけがよく分かってなかったようです。ま、いいか。まさに「打ち合わせ無し一発勝負」の極み!Daveが僕の方をみて、「Dで!」と叫んで、すぐに演奏が始まったのでした。
その後、Johnとの共演曲。これも(いつもの僕のプレイよりうんと速かったですが)ファンク・フィンガーを使って何とか乗り切ることが出来ました。ところが、余りに音符の数が多すぎたのか、ファンク・フィンガーの片方が壊れてしまったんです。幸運にも次のショーまでの間に接着剤を探し出し、マジックテープを付け直して、二度目のショーも無事に終えることが出来ましたが。
これから数日、もっとNAMMショーの情報や新製品の写真など(少なくともベース関連の物)をお届けしたいと思ってます。


Jan 20 / Anaheim / NAMM 三日目

今日も一日中展示会のフロアをうろついて、沢山の人に会い、いろんなものを観て、聴いて、そして楽器を弾いていました。(親友のArtie Traumとの演奏も。)ちょっと精力を使い果たしていて、今日の様子を詳しく欠けないんですが、NAMM特集ページの方はどんどん追加更新しています。ごちゃごちゃと写真を詰め込んで、もう2ページ目に入りました!新しい企画としてドームのある風景というのも始めてます!

深夜までサイトの更新をしてて、寝不足状態になってきました。来週、CGTとのツアーのバンの中でたっぷり眠らせて貰うことにしましょう。(嬉しいことに、運転しろとは言われませんので。)


Jan 21 / Anaheim / NAMM Day Four

今日もまた何人かの友人達と出会いました・・・ホントに凄い数のミュージシャンが集まって来てます。まず、Peter Gabrielの最初のアルバムとツアーでギターを弾いていたSteve Hunterに出くわして、「Salsbury Hill」での素晴らしいピッキングパートについて語り合いました。そのすぐ後、今度はアルバム「Double Fantasy」で何曲かギターを弾いたEarl Slickに会い、Johnの死という衝撃をそれぞれどんな風に受け止めたかって話になりました。NAMMページ(訳注:日本語版を作成しました)に掲載する写真も沢山撮って、それから楽器やアンプなんかが片づけられ始める少し前に、会場を後にしました。さあ、次はロングビーチで、California Guitar Trioと、ドラムのPat Mastelottoとのリハーサルが待ってます。(もちろん、夜にはこの新しいウェブページの細かな手直しもやらなきゃ。)


Photos from the NAMM Show




More Photos and
Tony's Diary
Jan 23 / カリフォルニア・ロングビーチ

NAMMダイアリーは、別のページ にしまっちゃって、追加のパラグラフとこのイベントの写真を収めた二つのページへのリンクを張りました。
ただいま生活はNAMMのかなたへ!

僕たちはCalifornia Guitar Trioのリハーサルを開始しました(ゲストにはPat Mastelottoと僕)。 僕たちは皆ここロングビーチの友人宅に滞在しています。30分ほど前にリハは、ある巨大な100組のバンドでもやれるリハーサル専用会場で終了しました。今日は午後5時半までは順調にいっていましたが、その時間になると他のバンドが到着しはじめ、演奏を始めました。やかましい!突然僕たちはお互いの音が(アコースティックギターとドラムとベース)同じリハーサルルームにいるのに聞こえにくくなってしまいました。ドアを開けたら耳を傷める危険があるくらい!
夜になるにつれて、他のバンドは更にやかましくなってきました。午後8時半(このリハーサルの状況をMPEGムービーに撮りました)には、これで今日は止めることに決定し、明日の早い時間にリハをやることにしました。
(もう一晩は薪小屋風"Heart of the Sunrise."のためにね)

Jan 27 / San Jose, CA

ツァーが始まりました。昨夜のVentura Theaterでのショーはいい出来でした(音響的に難しい会場でしたが)。 僕はまたいつもの通り、このメインページがパンクしないように、別仕立てのツァーダイアリーのページを始めました。 Pat Mastelottoとまた一緒に演奏できるのはすごく楽しいです(それから、僕とBillがいない間のクリムゾンツァーのスクープも仕入れました)。それから、YesのHeart of the Sunrise.の初めての演奏をうまくやりとげました。お客さんの中でどのくらいの人がこの曲に気がついたかちょっと分からなかったので、今夜のショーの後でCDにサインするとき、尋ねてみようと思います。


Jan 27 / Cotati, CA

今やっているCGTツァーの完全なダイアリーを別ページに書いています。
(最近の更新のときには、その晩のお客さんの写真をこのページの壁紙にしています)(そう、ヴァンの中の時間が長いおかげだよ!)

僕たちはPetalumaに着いたところです(サウンドチェック前の30分はスーパーボウルを見なくちゃ)。今夜のギグはCotatiでのInn of the Beginningというところで演奏します。 昨夜のSan Joseのショーは本当にいい出来でした。(お客さんたちは僕が期待した通り、"Heart of the Sunrise" に合わせて歌ってくれました)僕たちはドラムを入れたアンサンブルに馴染もうとしてるところですが、これまでのアコースティックな響きだけのものよりもクラブの音響にずっと合わせやすい感じです。
面白かったのはクラブの看板に書いてある僕たちの名前のミススペリングでしたが、これは僕らのセットが終わるやいなや、ディスコに変更されるそうです。後のサインやおしゃべりが難しそう!
それから、CGT &Mastelotto&Levinの隣りに貼ってあるthe Rembrandtsのポスターを外してもらいました。このグループはPatがCrimsonに参加する前に演奏していたんですが、彼にTV 番組のFriends.のテーマを彼らが演奏したときいたのかどうか尋ねたんですが、Patはその曲のレコーディングのときはWoodstockでKing CrimsonとThraakの作曲をしてたんだって教えてくれました!まぁこうして経歴ってものは本人の知らないうちに作られるものなんだね!
続きはまたすぐに


そうそう、新しいセージ色のパパベアTシャツがPBストアから発売になったことをお知らせし忘れていました。写真が載ってますが、うまく色を写すことができなかったみたいです。この色は"ストーンウォッシュ・グリーン"という名前なんですが、僕は大好きです。(まぁ好きだからこの色で作ったんだけどね!)


Jan 29 / San Francisco

間違えたまちがえた..... う〜む、今夜、お客さんからSacramentoでの公演について尋ねられて初めて、公演がキャンセルになったときにこのページの日程から外してなかったことに気がつきました。 間違えた情報をお伝えしてごめんなさい。31日のSacramentoでのギグはありません(やっと下の日程からも消しました!)

Cotatiで昨夜は公演しました。 いつも通り、ここのお客さんは最高でした。このクラブはツァーで回る中で僕が一番好きな場所の一つです。ここに来てくれるお客さんたちは、いい公演になることを約束してくれるようなものを持っているようです。 去年の6月にここで公演したときは、40度を越えるひどい暑さの中でした。 この寒い日に、クラブの裏にある楽屋とは名ばかりの、暖房もない掘っ建て小屋で着替えていると、あのとき暑さで苦しんだ記憶がすごく曖昧になってきます。
ショーにはRobert Frippのお姉さんのPatricia Frippが来てくれました。彼女は時々CGTのショーに来てくれて(Crimsonのときもそうです)売店を手伝ってくれます。今回も彼女は僕たちの公演の前にステージからお客さんに話をしました。

今日はSan Franciscoで公演です。 僕は入院している友人のお見舞いをしてから、去年の5月にトリオと僕でライブレコーディングをやった("Monday Night") その場所へ戻ります。(会場のGreat American Music Hallはこの国でもっとも素晴らしい劇場タイプの会場で、ここで演奏することはいつも歓びです)
明日はSanta Cruzへ向かう途中に、Apple Computerに寄ろうと計画しています。きっと面白いでしょう!


今やっているCGTツァーの完全なダイアリーを別ページに書いています。


Jan 30 / Santa Cruz

Apple Computer訪問は楽しいものでした。 彼らは何一つ新しい秘密の製品を見せてはくれませんでしたけど、そこでは沢山の素敵な人々がいて、オーディオ/ビデオのツールが動いているのを見せてもらいました。それからそこの社内のストアに来るヒマな社員相手に小さなショーをやりました。
California Guitar Trioに関して僕が好きなことが一つあるんですが、彼らはRobert Frippが80年代にやろうとしていたことを確実に実現しているんです。つまり、インテリジェントで機動性のある小さなユニットだということです! 皮肉にも、Crimson自体は勿論インテリジェントは残しているものの、Robert自身のアドバイスの元、大きく、機動性を失ってきています。でもこのトリオはフレキシブルだということの有用性を示す良い例だと思います。Appleでは昼食の後(そうそう、あそこのカフェテリアはほんとに素晴らしいです。おいしいエスプレッソを飲んでいるんだってこと以上に一体何を言えばいいでしょう)それはさておき、昼食の後、ちょっと演奏してもらえないかってリクエストが来たんです。もちろん!アコースティックギターをトラックから出してきて(アコースティックベースも)言われた部屋へ行って、演奏を始めました。 マイクなし、PAなし、ファズなし...これこそがミュージック!
今Appleで働いているキーボーディストのRoger Powellと出くわしました。彼らはラッキーだよ!
そのすぐ後に、僕たちはSanta CruzのPalookavilleへサウンドチェックとギグをするために向かいました。ここは去年の6月に僕のバンドで演奏したすてきなクラブです。 今日はヴァンに長く乗ることになってますので、その間にページをアップデートします。



Jan 31 / Long Beach
今日はオフの日 、サンディエゴとロサンゼルスの公演まで一休みです。 このウェブサイトについてちょっとお話しをするいい機会ですね。 このところ、昨年のWaters of Eden ツァーや Bozzio Levin Stevensのレコーディングのページやなんかの古いダイアリーに ついてのメールでのお問い合わせが寄せられています。 僕たちはそういうすべてのアーカイブを掘り出して、一つのページにまとめ、それがふさわしいかどうか分からないんですが、 "Stuff."という名前をつけました。そこへのリンクはこの上の方にあります。このサイトの全てに行けるようになっています。もしこれまでこのStuffページをご覧になったことが無いようでしたら、そこにはびっくりするほどバラエティに富んだサウンドやビデオクリップのようなアーカイブがありますから、一度ご覧になってみてください。

Feb 2 / San Diego

オフは終了、ツァー再開。 San Diegoのクラブ、 "Brick by Brick" ではP.A.の故障がありましたけど、解決できました(そのとき、P.A.が直るまでの間、ステージを離れてお客さんの中へ入っていって、アンプラグドで演奏を続けるべきじゃないかと考えてました。そうしたら、きっといい写真が撮れたでしょうね!)
"Spotted Peccary" というレコードレーベルにいる友人がショーにやってきてくれました。古い友人のDon Singleton に会いたかったんですが、彼は遠い昔、80年代にDialCom というウェブサービスを始めたんですが(訳注:80年代にウェブサービス?きっとパソコン通信のことなんでしょうね、トニーさん。80年代にはまだCERNはHTTPを開発してなかったんじゃなかろうかと)僕は39番目のメンバーだったと記憶してるんです。当時は電話の受話器に音響カップラーをくっつけてモデムで通信してました。まったく古くさい話ですよね。
僕たちが今夜泊まることになっているビーチモーテルで起こるであろう事を書くつもりでいます。今は僕が手持ちのツールやらトリックやらを使って、いかに電話を使ってオンラインするかってことだけ言っておきます。 (だってとにかく、音響カップラーが実は最適だったなんてことになりかねないんだから!)

Feb 5 / San Juan Capistrano

ロサンゼルスでの昨夜のショーは最高でした。 多分このツァーの中で最高の出来。会場の音響の良さと、クラブの協力があったればこそです(ここはもっぱらダンスクラブで、僕たちのショーが終わるとすぐにダンスのセットに変わるんですが、彼らは僕たちがショーの後お客さんたちにサインをしたりお話をし終わるまで音楽を小さく絞ってくれていたんです)
San Juan Capistrano にあるThe Coach House は古くからあるロッククラブで、あるものすべてロッククラブに定番のものばかり(壁には出演者全員の写真がずらり!)僕はここで数週間前に演奏したばかりなので、期待通りでした。
ここでの最後のショーでは、僕たち全員このツァーが終わるのが惜しくてたまりませんでした。音楽はとてもいい出来で、一緒に回った人たちのコンビネーションも最高でした。望むべくは、トリオがもう一度僕たちと一緒に回る機会を見つけてくれればいいと思っていますし、僕たちの音楽を(PatのCrimsonとのスケジュールとの絡みで)レコーディングする方策を見つけてくれたらいいんですが。
いつも通り、ツァーの写真とダイアリーを二つのページに満載にしました。今後数週間はCGT ツァーダイアリーへのリンクをここに置いておくつもりですが、それが過ぎたらアーカイヴのページで見つかるようにします。(これで思い出したけど、これまでいつもそういうことをしてこなかったなぁ。Kevin Maxとのセッションのページはどこ行ったっけ?分かんないや!このサイトにサーチエンジンをつけたほうがいいみたい!)(訳注:ご安心を、Kevin Maxセッションページ日本語版は上のStuffをリンクするとご覧になれます(^^;)

さて、僕たちはまたそれぞれ帰宅したり新しいプロジェクトに向かったりする時がきました。 僕はいくつかのレコーディングが待っていますし、僕の新しいソロCDの作曲も始めるつもりです。それからいつもの希望としてはPeter Gabrielが彼のCDの仕事を...うーん、しばらくしたら終えて、ツァーが始まるでしょう。誰も知らないけど、多分2001年のうちに。

Feb 12 / New York

CGT ツァーも終わり、今は家に帰っています。 小さなプロジェクトが山ほど待っていますが、今週は家にいて、サイトの整理をするにはうってつけのようです!
以前に上の"Site Stuff" リンクからこのウェブサイトのアーカイブに行けることをお話しました。あれからいくつか隠れていたページを見つけ、(最近追加しました)このページを一度ご覧になることをお勧めします。
いくつかすごくユニークなものを目にすることでしょう:
遙か昔にさかのぼるジョン・F・ケネディとジョン・レノンのオーディオクリップでは、 そのときどちらも僕はベースを弾いていたんです(ほんとだよ!)(JFK:"...この音楽における偉業の重要な点は、我々全てにとっての満足と、誇りの源になっているということです". JL: "僕たちが別々に歩みはじめてからすごく長い時間が過ぎて、ぼくの両足は痛み、おならをひり出したんだ...")(ほんとだってば!)
"The Great French Fry Race" - 僕の本からの抜粋で、遠い昔のできごとについて書いてあり、ここにはLarry Fastがの写真も載ってます。
間違った色で出来上がってきたCDのブックレットの処理法を以前に募集したときのウェブサイトの訪問者の反応
それから、沢山のツァーダイアリー、セッションダイアリーと写真、聴衆の写真、ふざけた写真、Bruford/Levinデュオの音の抜粋、Bozzio、Marotta、僕のチェロの演奏(!)のMPEG、Quebecのお客さんたちが歌うBohemian Rhapsodyの一部、その他。

これからの予定:Stickセミナーがイタリア・ミラノで3月28 - 30日に(きっとあそこではエスプレッソはおいしいでしょ?)Seattleの郊外の山の中でレコーディング、Tony Levin Bandとして日本ツァー(日程は下にあります)、California Guitar Trioとペンシルベニア州のNearFestに出演、Crimsonの写真に手で着色を施した高品位のプリントの、最初のシリーズ(もうすぐ)、希望的観測としては、ずっと抱えているKing Crimsonのフォトブック(そんなにすぐじゃなさそう!)


Feb 22 / Woodstock

ここでは相変わらず何事も起こっていません、あるいは少なくともウェブページでお知らせするほどのことはありません。(時には一番忙しい時にだけ書くべき面白いことが起こるとも言えます)
今週の初めにAtlantaへ小旅行をして、Peter Gabrielと合って新しいキーボードプレイヤーとジャムセッションをしました。さてお立ち会い。ところが彼ときたら、新しいアルバムとかツァーのこととかについて何も具体的な形にしていないんです。僕は今年こそ何かアクションを起こしてほしいと願ってるんですけどね。
今日は友人のArtie Traum と、ここウッドストックで彼の今度のCDのレコーディングをしました。 明日はシアトルへ向かい、当地のグループのレコーディングに行く予定(天候が許せばですが…今夜はもっと雪が降りそう!)。シアトル郊外の本当に山の中でやるんです。写真を撮って、ここをアップデートしなくちゃと思ってます。

Feb 24 / Index, WA

Indexはシアトルの郊外の山の中にある小さな町です(本当にすごく小さな町)。ここには素敵なスタジオがあって、 ここで2,3日Kerry Lauder バンドの次のレコードのためにベースパートを演奏します。

ここまでの空路で、アメリカン・エアラインのシートに装備された電源コンセントを試す機会がありました。 なにしろ長い空路ではもってこいの代物に見えましたからね。電話で予約したときに、これが装備されている列が空いているのがわかり、 シートを予約して、せっせとバカでかいDC/AC電源コンバーターを機内に持ち込んだんです。 なんていいアイディア。いつか彼らはこのコンセントから実際に電流を流してくれることでしょうけど、 この日はまだコンセントだけで電流はきてませんでした。おまけに僕はバックアップバッテリーを持ってきてなかったんです。
でも、窓から見える美しい山並みの光景は、コンピューターのない時間を補ってあまりあるものだったんです!

Feb 25 / Index

Indexの町では、景色を眺めるかレコーディングする以外に何もすることがありませんし、僕らはレコーディングにかなりの時間を割いています!
ここでの一番の参加者は、バイオリニストのMaryの娘のIsabellaです。まだ生まれてからほんの数ヶ月なのに、 ここではすべてのセッションであらゆるバンドメンバーからかしづかれています。 彼女の写真を沢山撮っているうちに、ある一曲のために彼女のおむつを貸してもらってベース弦の下にはさみこむことにしました! (この" スーパーワンダーおむつベース" はPeter Gabrielのアルバム、Soに入っている" Don't Give Up" で使って以来です。 なんてこった、娘のMaggieのおむつをベース弦の下にはさんだときからもう15年経ってるんだ。彼女は今16歳になってます)

Feb 28, New York

僕がまだシアトルにいて、地震にあったんじゃないかと安否を尋ねて下さった方々に感謝します( あるいは、もしかして僕の低音の演奏が地震を引き起こしたんじゃないかと言った方!) レコードの僕のパートは月曜日に終わり、シアトル空港へ向かう途中でEspresso Vivaceでお決まりのラテを飲み(シアトルに行くときは欠かさないんです) でも長居はしないでエスプレッソの発送を頼み、ちょうど今日、ニューヨークシティで受け取って震源地から3000マイル離れたところで安全に飲んでいたところです。 (でも同時にあの偉大なコーヒーの本場から3000マイル離れてるってことだよね!)

March 13, Quebec

大自然の中でレコーディングっていうテーマが続いてて、(最近はシアトル郊外の山の中でセッションしました)僕は今Montrealの北の雪深い山の中で、Kevin ParentというここQuebecでは有名な才能にあふれたシンガーの次のレコードの仕事をしています。
詳しくは次のダイアリーに書くとして、今回は先週末にNew Yorkでやった、ちょっと珍しいプロジェクトについて話そうと思います。Government Muleというバンドは、ギタリストの Warren Haynes とドラマーの Matt Abts が作ったんですが、彼らのベーシスト、Allen Woodyが痛ましくも昨年の8月に亡くなってしまったんです。しばらく経ってから、彼らはベーシストに捧げるトリビュートアルバムを作ることを決心しました。彼が好きだった20人(!)のベーシストを使って、一人一曲で20曲。彼らの出演以来を受け入れた人達の名前をちょっと聞いて下さい:Les Claypool、Chris Squire、 Phil Lesh、Rocco Prestia、Jack Casidy、Alphonso Johnson、Mike Gordon of Phish、そして、 Bootsy Collins 。それから僕もです。 僕たちはNew Yorkのダウンタウンにある、ちょっと変わったスタジオでレコーディングしました。劇場をスタジオに仕立てた場所で、ステージの回り中と階段式シートの列にろうそくが立ててあるんです。
僕らが練習して録音した曲は楽しくて簡単なものでした(一度ベースのサウンドをおさらいしました) そこにはAmpeg SVTアンプが用意してあったんです。このアンプは以前に使ったことがあり、好きなものでしたが、えらく壊れちゃってることを知らされました。実際のところ、レコーディングに入って数分後にはアンプは自分勝手に唄いだし、止まらなくなっちゃったんです。すぐ後で、この時のテックのBrianがアンプの山に入っていくのを撮りました。彼は、アンプの山に埋もれている元気なB-15アンプを使ってもらえないかという顔で僕を見てました。

さて、今はここQuebecで、Kevin Parentのレコーディングの初日は楽器のセットアップがすごく大変。驚いたことに、ここには別のSVTアンプがMontrealから借り出されて来ていました。驚くまでもなく、これまた動きません!でもご心配なく、Kevinが自分のベースアンプを試しに貸してくれました。でも皮肉なことに、僕はNew YorkのあのB-15 Ampegが懐かしく思えていたんです。
続きはまたすぐにね。

March 19, Quebec

ここQuebecのスタジオでの仕事は、まったく多忙を極めています。5日間降り続けた雪もようやく止み、あたりの景色の素晴らしさを楽しむことができるようになりました。 いつものように別ページを作って、Kevin Parent セッションの写真を載せてあります。
このセッションに参加しているのは:キーボード奏者でプロデューサーのJohn Webster、彼はVancouverの人で、数々の素晴らしいロックのアルバムに驚くほど沢山参加してきています。ドラマーのAlain BergeはMontrealからの参加で、初めの週に演奏しました。彼はYoussor N'Dourの長いツァーから戻ってきたところでした。今週着いたのはJim Keltnerで、何曲かのドラムを担当しています。
僕は今週ほんのちょっとしかダイアリーを書けなかったんですが、何しろすごくハードに演奏にかかりっきりだったんです。あと何日かの間には、もう少し書こうと思っています。

March 22, Quebec

今日は立春…あぁ、でもここQuebecではまだ雪が降っています。 スキーヤーには天国ですが、僕たちは一日中スタジオに缶詰で(僕にとってはいつでもですが)スキーはオプションには含まれていません。
素晴らしいドラマーのJim Keltnerが到着して、アルバムのうち半分の曲で演奏をしています。 Jimと演奏する喜びはさておき、僕は彼のそばにいるのが好きなんです。彼の経験と暖かいスピリットがミュージシャンにインスピレーションを与えてくれるから。

この2、3週間は、Government MuleのWarren HaynesとMatt Abts、それから、Youssou N'DourのバンドのAlain Bergeと一緒に仕事をしてきて、そして今、Cuba でRy Cooderとのレコーディングの仕事から戻ってきたJim Keltnerと一緒です。 このことは、僕にミュージシャンのコミュニティーというものがいかに特別なものかということを思い出させてくれますし、世界中から集まった演奏家たちが一緒になって、相互に尊敬しあい、素晴らしい音楽を作ろうという共通したスピリットで結ばれていることがどれほど特別なことかということも考えさせられます。 何ヶ月か前に、あるジャズミュージシャンが彼の嫌いなプレイヤーをこき下ろしたことを、新聞や雑誌が大きく取り上げたことがありました。こういう風に出版界がミュージシャンのコミュニティーの中の内輪もめや衝突の写真を掲載して、いかにも刺激的に取り上げていたのを見て、僕はすごく悲しくなりました。 確かに沢山そういう事例はあります、勿論。でも、僕の経験では、プレイヤーのコミュニティーでは誰もがお互いの演奏を聞くのが好きで、一緒に演奏したいと思い、それぞれの演奏の多様さに大きな尊敬の念をもっているのが、ずっと当たり前の世界なんです。 僕は出会いを重ねるたびに、他のプレイヤー達が、たとえどんなに熟練した人でも、他の人の才能を受け入れて更に豊かになっていくのを見て、感銘を受けているんです。 こういうことが、僕が暮らしている音楽の世界のありさまで、世間の人たちがそれをもっと知ってくれたら素敵だなと思います。ライブを見にきてくれたお客さんたちは、きっと感じ取ってくれているって僕は思ってますけどね。

近日開催: イタリアのミラノで開かれるスティック・セミナーに出演します。予定を掲載しますね。
  時: 3月 28 - 31日
  所:ミラノのVia Villoresi 24 にある"Massive Arts"音楽学校にて。, Via Villoresi 24, Milan
  ゲスト講師: Bob Culbertson, Greg Howard, Jim Lampi. (初心者と熟練奏者向け)
   31日(土):Tony Levin 2pm - 6pm, スティックについて講演。
  Concerts: 28日:Greg Howard e Bob Culbertson al Ripa 90, ViaRipamonti... 90 Milan
   30日: Via ParaviaにあるDee Dee's Dinerにて、Third Door Down とJim Lampi
   31日:Grilloparlante Alzaia Naviglio Grande 36でSplendoRe (Virna Splendore's Stick trio) と講師・生徒によるセッション
  興味がおありの方は以下へ問い合わせて下さい:Virna Splendore, splendore@galactica.it
     電話:0039 333/7763096 or 0039 335/5387920

April 1, ミラノからニューヨークシティに向かってフライト中

やれやれ...結局ミラノのホテルからネットにアクセスできず、イタリアからのアップデートのもくろみは、はかなく消えました。
ミラノでのセミナーは、Chapman Stick プレイヤーが集合した催しの中ではこれまでで最大の規模のもので(かどうか、調べてみようと思います)、生徒が30人に先生が3人、ミラノ中のクラブでパフォーマンスやStickによるジャムや、それからとても豪華なディナーもあったりして、それぞれ銃のケースみたいに変な形をした楽器ケースを抱えた群衆が参加していました。
僕のセミナーでの担当は土曜日のスピーチで、長年のStickの演奏の経験について披露しました。でも、クラス(エキスパート奏者のGreg Howard、Bob Culbertson、それからJim Lampiによる)に参加したり、公演(イタリアのStick グループのSplendore とアメリカのグループのThird Door Downによる)を聴いたりしていて、最近のStick プレイヤーたちの演奏から、すごく触発されるものがありました。確かに、僕にとって素晴らしい体験でした。他の参加者にとってもそうだったろうと思います。
もちろん、このセミナーでは沢山の写真を撮って、このメインのダイアリーのページには入りきらないので、別のページにすることにしました。 Stick セミナーのページへどうぞ

April 7, Woodstock

よくあることなんですが、気がつくと同時に二つか三つのことをやっている自分を見つけることがあります。 僕のバンドの、今度の日本ツァーの準備はそんなに大変じゃありません。僕らは演奏する曲を十分知りつくしていますから。でも、飛行機の予約や機材その他の手配といった仕事があるんですけど、僕ってそういうことを最後の最後まで放っておいちゃうんですよね。 東京では、僕の写真の展覧会の開会挨拶をすることになっています(ライブの会場でもある"Tribute to the Love Generation"で開かれます)が、今週になって漸く作品を発送する時間が取れました。

写真とアートワークに関して言えば、この一年、僕の写真を高い品質で複製することをやってきました。Papa Bear レコードからそれを発売しようと考えているんです。 僕は最初の一枚に、Robert Frippの1982年の楽屋での素晴らしいモノクロームのショットを選びました。これに油彩で着色を加えたものなんです。 かなり探し回った結果、ついにこれを優秀な品質で印刷してくれるところを見つけ、印刷のディテールについて何度もなんども校正のやりとりをして、プリントが今ちょうど届いたところです。すごくいい出来になりました! 今、ナンバー打ちとサインに忙しいところです(これは200枚の限定作品です)。価格を決め次第、このサイトでご紹介します(おそらく今週末になります)見本を載せたページも作るつもりです。

新しいソロアルバムの作曲の仕事は別として、これが今週の僕の仕事の全てです。(Michele RussottoがPalermoから送ってくれたこの素晴らしいコーヒー豆にも助けられています!)

April 10, Woodstock

今日は僕のツァー・バンド、Jerry Marotta、Larry Fast、そして Jesse Gressのリハーサルでした。また彼らと一緒にやれて嬉しいです(最後のショーは去年の11月でした)。彼らとは度々会えたとしても、演奏となると話は別なんです。
今回のリハーサルは、Woodstockの川向こうのニューヨーク州 Rhinebeckにスタジオを見つけました。Clubhouseという名前の、大きな納屋の作りの建物で、コントロールルームはまだ工事中なんですが、僕たちにはピッタリでした。今回のツァー期間では、新しい曲は追加しません。もう既にWaters of Edenの曲に加えて、十分な数の曲を用意してありますから。GenesisのBack in New York City、 ZeppelinのBlack Dog、HendrixのJam Back at the Farm、Crimsonの Sleepless、それからPeter GabrielのI Go Swimming。全員これをまた一緒に演奏するのはお茶の子さいさいでした(僕はElephant Talkの"C" のところの歌詞を忘れちゃってましたけど!)あと二、三日で荷物をまとめて日本へ旅立ちます。沢山デジタル写真を撮りますからお楽しみに!

April 19, Tokyo

僕たちは昨日、穏やかな春の東京に到着しました。もちろん、いつも通りの時差ボケで、初日はすごく朝早くに目が覚めてしまいました。…でも、これはいつにないことですが、今日は一日オフで、そこらを見て歩いて楽しむことが出来ました。(普段の日本ツァーのときは、初日から予定が目白押しなんです。今回のツァーには、何人かの奥さん達が一緒で、初めての日本観光をしに来ていますので、丸々一日オフというのは素敵なスタートでした)それで、このツァーについて今のところまだ何もお伝えすべきことはありません。明日は、新幹線に乗って最初の公演地、神戸へ向かいます。会場は"チキン・ジョージ"!明日は必ずレポートと写真を載せます。

新しいアートプリントの制作に関しては、遂にサインや発送の手はずが整い、パパベアカタログに載りました。もちろん、この作品に関してのウェブページも作りました。(上にリンクがあります)

April 20, Kobe, Japan

今夜の神戸での公演を終えて帰るところです。クラブはすごく素敵でした。(そして、僕たちは神戸の町がきれいで、あの数年前の大地震からよく復興されたのを見て嬉しく思いました)
ライブでのひとこまをちょっと:今回の公演では数曲でピックを使います。ツァーの前には、ラックの上にファンクフィンガーとかピックとかカメラとか、そんなものを載せていたんです。この日本ツァーでは、そんなに機材がないので、今夜は公演の前にピックをポケットの中に入れたんです。一曲それを使って弾いたあと、また公演の後半で使うのにまたポケットへ戻しました。さて、"Icarus" という曲が始まり、僕はどこへ入れたか忘れてしまったんです。イントロの間に、全部のポケットを探し、最初の一小節は床を探したりもしましたが...見つかりません。遂に、それは僕の右のポケットだと思い当たりましたが、間が悪いことにそこには数枚の千円札も一緒に入っていました。 どうやらピックはその間に挟まっていたらしいんです。Jerryはサックスでリードを演奏し、もうちょっとポケットを探して見ろと目で合図するので、ポケットを探り続けました。時には左手だけでベースを演奏しながらピックを探り当てようと頑張ってみていたんです。その曲が終わったあとも、またピックを使う曲が残っているので、お札の中からどうやって探し出そうか考え、それを全部取り出して、ステージのど真ん中で、スポットライトが当たる中、公演の真っ最中にお札を数えようかとも思いましたが、あんまりいい選択だとは思えませんね。それで、Larry Fastのソロの曲までピックを使わないで、それが始まってすぐ楽屋に走っていってピックを探し出し、お札は最初からそこにあるべきだった、後ろのポケットに入れました!


April 22, Tokyo

丁度東京の二回の公演が終わったところです。今夜は長いダイアリーを書くにはすこし遅くなりすぎました。ジャパンツァーページを見て下さい。日本の自由の女神、ミニスティック、センダクモンスター、僕の頭の上のトカゲ、他満載です!


Tony Levin Band
featuring Jerry Marotta, Larry Fast, Jesse Gress
Japan Tour - April 2001


4 月
4 月 20日 - 神戸 - Chicken George
4 月 21日 - 東京 - The Tribute to Love Generation
4 月 22日 - 東京 - The Tribute to Love Generation
4 月 23日 - 浜松 - 銀座ライオン
4 月 24日 - 名古屋 - The Bottom Line




ギタリスト Bill Dillon
世間では超売れっ子のギタリストというわけではありませんが、Billは、彼のギタトロンやその他のちょっと普通じゃない楽器などによる、ユニークな音作りを信頼しているプロデューサーやミュージシャン達にとっては、良く知られた存在です。
僕は彼とはRobbie Robertsonのアルバムや、Ellis Paulの二枚のアルバム、それからいくつか彼がDan Lanois バンドに在籍中にライブで一緒しました。
AllMusic.comでちょっと調べてみると、彼は他にもSalah McLachlan、Joni Mitchell、Counting Crows、Edie Brickell、10,000 Maniacs、更に他にも沢山共演しています。
でも、彼の演奏のユニークさは、スタジオでの彼のたたずまいに尽きます。たて続けにタバコをふかしてるんです、このご時世なのに(スタジオの中の人たちにもお構いなし)Billはいつもギターブースの中で、厚い煙の中に霞んで見えます。その上彼はスタジオに長時間こもるのが好きで、他のパートがとっくに終わった後も多重録音に専心してるんです。おまけに彼のエスプレッソにかける情熱は僕ですらしのぐ勢い。(Billは僕と同じく大体6杯は飲みます。最近のKevin Parent との2週間に亘るセッションでも僕たちはどっちも毒抜きが必要だと感じたくらい!)
素晴らしいプレイヤーであり、素晴らしい男。彼が賞賛するすべてのミュージシャンから静かな尊敬を集めている男。Bill Dillonは、その動静がいつも気になる人物なんです。

April 27, Woodstock

ヒュ〜...家に帰ってきました。日本では、浜松から名古屋へ移動したあとはもうアップデートしている時間はありませんでした。それから、家へ帰る飛行機の中で日本ツァーのページに写真やなんかを詰め込みすぎたのが分かりました。それで、別にページを仕立てる必要がありました。(そう、2ページになりました!)
それはさておき、このツァーはバンドにとってはビッグヒットになりましたし、日本のお客さんにとってもそうであってくれればいいと思っています。新幹線で旅をして、すごく有能な制作スタッフの力を得て、日本の素晴らしいファンの皆さんと出会う、これらすべてが一体となって、すごく楽しいものでした。
そうそう、忘れるところでした、Phyllis Fastがツァーのビデオを撮っていて、彼女とLarryがショーの一駒のすごく良い(短いけれど)QuickTime クリップを作ってくれました。 ツァーページからリンクしてあります。
さて、これからの数週間はいくつかセッションがあって、ソロCDの作曲もしなくてはなりません。そう、それからKing Crimsonの写真集も待っています...何年も僕のオフィスはこれで散らかってるんですが、叶うならば、今年の暮れには出版にこぎ着けたいものです!


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