ALL of Tony's diary in Japanese 2000 Part II
June 1, 2000 -- December 23, 2000
Part1(Dec 21, 1999 -- May 30, 2000 )はこちら
大変重いページです。ロードには相当時間がかかることをご了承下さい。

June 1, Woodstock

さて、明日の朝、Waters of Edenツァーの6月公演に向けて、僕たちはバスに乗りこみます。 最初の旅は強行軍で土曜の晩に演奏するMilwaukeeまで960マイルの長旅。とってもバスに住み慣れることでしょう!

僕は今、インターネットにまったく繋がらなくなることで(24時間バスの中だから) ちょっと落ち着かない気分です!おまけに時間はたっぷりあるんだから、一冊の小説になるくらいのダイアリーを書くことにしよう! (実際、僕はもうバスページを作っちゃったくらいです。もっとも明日の朝にならないとバスにはお目にかかれないんだけど)

この一週間の予定一覧表
土曜日:Milwaukeeで演奏 - "Shank Hall" - 実のところ、ここはクラブ。ここの名前がSpinal Tapから取ったものなのか、逆にこっちが先なのかどうか知らないんだけど、今度は聞いてみるつもり。ここでは4月にCGTと一緒に公演したところで、お客さんの乗りがいい会場です!
日曜日:St.LouisのDuck Room(訳注:アヒルの部屋、或いは水びたし部屋)。面白い名前だね。ここでは演奏したことはありません。レインコートを着て行ったほうがいいかしら?それともここのお客さんはバンドにビール瓶を投げつけるようなところ?ともかく行ってみよう。
月曜日:Atlanta - イェイ!僕はこのVariety Theaterが好きです。ここは数少ない"本格的"な会場です。午後3:30にChris RudeのWKLSラジオの番組に出演して、何曲かライブで演奏します。(多分、カラオケと演奏するか、Elephant Talkをスティックと歌だけでやるつもり!)
火曜日
:Nashville。つい最近King Crimsonのショーが終わったところでざわついている町に、おずおずとCrimsonのベーシストが出ていったら歓迎してくれるだろうか!会場はCrimsonがやったのと同じ、12th and Porterというところ。
水曜日:(オフの日が欲しい?)Kansas州LawrenceにはMass St. Musicで開かれる僕のクリニックに時間までに着かなくては。僕のクリニックは全然テクニカルなものじゃありません。ちょっと演奏して、もっぱらおしゃべりをして、それから質問を受けます。4月にLawrenceに行きましたが、小さないい町です。もしバンドのみんなが待っていてくれたら夕食を一緒に楽しみたいと思います。
木曜日:まだLawrenceにいて、Bottleneckでギグ、そして終わったらすぐにColoradoに発ちます。なぜって、4月のCGTのツァーでこの行程がすごく長いってわかったから。
金曜日:Colorado州Boulder - クリエイティブな音楽にとって、最も素晴らしい町のひとつ。KGNUラジオの友人(ライブ音楽のすばらしい支持者)を訪ねて、演奏したいと思っています。でも、一番最高なのは、その晩にBoulder Theaterで演奏することです。

Tour Day 1/ June 2 / Woodstock, NY

さて、これが6月公演の最初の日です。 5月公演のときには、僕の日記はほんのスケッチ程度のものでした(ドライブで忙しくて書くどころじゃなかったんです)ので、以前の日記の一部を下に載せておきます。

今日のビッグニュースは、バスです。ニューヨークから、僕たちと、機材を拾い上げて、ここから遥か1000マイル以上離れた最初のギグがあるMilwaukeeまで連れていってくれます。フィ〜、丸24時間ずっとバスの中です。きっとフワフワした気分になっちゃうこと請け合い!

この部分は旅行の前に書いています(というのも、しばらくアップロードできないでしょうから)ので、まだ旅行そのものについては書くことはありません。でも、すぐ載せますよ!

Tom with the Bus Larry

あぁ、これがツァー生活 ... 運転手のTomは、僕たちがバスに乗り込んでから、今やPennsylvaniaの地を走らせています。このバスではキッチンの作りがあまりよくないんです(冷蔵庫とかテーブルとか、その他色々ついたのもあるけど、これにはついてないんです!)。でも僕らは入り用のものは背負ってきました!僕は信頼に足るスーパーオートマティックエスプレッソマシンを持ち込んだので、あちこちの町で美味しいエスプレッソを捜し回る必要がありません。ここにあるんだから。
バスの中でのバンドの生態は簡単に予想できます。Larry Fastと僕は、コンピューターに向かってるだろうし、Jesseはギターの練習、JerryとエンジニアのRobert Frazzaは後ろのラウンジでテレビを見てて、マーチャンタイズとアシスタント・ロード・マネージャーのMikeはいろんな代金を払ってるでしょう!

僕らはズンズン走っていきます。Milwaukeeに着くまでは、Tomは眠ることもできません。彼は僕に、これはMetallicaが最初の2回のツァーで使ったバスだって言ってました。

T.L. in bus Jesse in bus

June 3 / Milwaukee

僕たちは大体午前5時半に着きました。予想した24時間はかからなかった(たった19時間だった!)ホテルでだらだらと一日を過ごした後、僕らが演奏することになっているShank Hallに向かいました。ついに僕はここの名前が、映画のSpinal Tapからとったものだってことを確認しました(逆じゃありませんでした)。それで、ステージの後ろの方にはその映画に捧げる小さなStonehenge(訳注:石柱を円形に並べ立てて祭るもの)が飾ってありました。
5月の公演以来一緒に演奏するのはここが初めてですが、すごく一体感がある演奏になりました。公演が終わってから少しCDにサインをしたあと、荷物を全部片づけてSt. Louisに向けて出発したのはもう午前2時半でした!

やっと聴衆の写真を撮れました。ベースを持ち替えたり聴衆に話をしたり、その他の些細な雑事で忙しくてだんだん写真が少なくなってます!



Milwaukee Milwaukee audience

June 4 / St. Louis

一晩中走り続けて、ホテルには午前11時に着きました...でも、部屋の用意が出来てませんでした!正午にやっと入れて、午後3時45分には今夜のショーのサウンドチェックのためにチェックアウトしなきゃなりませんでした。ヒュ〜、なんて短い滞在時間!
会場に着いて、まだバスの中でぶらぶらしてる間、JerryはChip Madingerにインタビューを受けました。彼はBeatlesの本を書いているんです。(JerryはMcCartneyのアルバムに参加していますし、Chipは僕もつかまえて僕が参加したRingoとJphn Lennonのアルバムについても話を聞いていました) .
on bus doing interview ここSt. Louisの会場、Duck Roomは、聞いたところによると、Chuck Berryが何度も公演をやったとのことで、彼のあの有名なダックウォークをステージで見せてくれたんだそうです。僕たちはダックウォークをやりたいという誘惑には耐えましたが、でも、僕はちょっとゲッコーウォークをやって、ちょっと受けました。
4月のこと、僕がKansas州Lawrenceのコインランドリーで洗濯をしていたとき、 僕のことを知っているカップルに会いました。彼らはここSt. Louisにも現れました。なんでもWichitaからずっとドライブしてきたんだそうです。時々あることなんですが、Jerryがショーの中で話をしたんですが、とっても面白かったんです。お客さんはすごく素晴らしくて、ショーが終わった後、ほとんどの人たちと話をしなくちゃならなかったんです。 それからAtlantaへの徹夜のドライブのためにバスに戻ったのでした。


Jerry/St. Louis St.Louis crowd

June 5 / bus to Atlanta

お知らせ:僕は、Waters of Eden ツァーのバス・ダイアリーページを別に書き続けています。 そこには沢山の写真が載っています。この6月からのツァーでは、WoodstockからMilwaukeeまで本当に長いバスの旅をして、そこでは素晴らしいショーが出来、 この中くらいのサイズのバスで更にSt. Louisまで行き、duck Roomという会場で演奏をしました。 (その名前は聞いたところによれば、Chuck Berryが何度も公演をやって、あのダック・ウォークをしてみせた所なんだそうです。)

お客さんの写真も載せることができるようになりました(先月のショーでは忙しくてできなかったんです) だから、MilwaukeeとSt. Louisの会場に来てくださった方は、このWaters ツァーページに自分の顔を見つけられるかも知れません。

June 5 / Atlanta

今日は最初から何事もうまくいかない日でした。 昼近くにAtlantaのホテルに着いて、ホテルの前の道路にバスを止めるスペースがないことがわかりました。通りの角に止めるしかなかったんです。雨の中を荷物をもってとぼとぼ歩いて中に入っていくと、部屋の用意がまだだって言われました。
ようやく部屋に入れたら、何故こんなホテルをバンドの宿舎に推薦しちゃったのか自分でも悩んでしまいました。クローゼットのドアのノブは引っ張ると外れてしまう。お湯の蛇口をひねってもお湯は出ない。エアコンはまるでアメリカ北部の嵐のように唸ってる。そんなことに構ってる暇はありません。僕はお昼のラジオ出演の準備をしなくちゃならないんです。僕の曲の、 Utopiaをカラオケに合わせて演奏するつもりなんですが、まだ試したことがなかったんです。荷物の中から必要な機材を見つけ出しました。ベース、小さいペダルボード、ミキサー、CDプレーヤーとCD、電源装置、ペダルボードへの入出力ケーブル、ラジオ局へ繋ぐXLRケーブル、延長ケーブル…全部を小さな練習用アンプに繋いで演奏してみました。修理係の人がドアをノックして、冷蔵庫を直さなくちゃならないと言いました。僕は彼を追い出しました。もしこの部屋の中のものを全部修理するってことになったら、ここに1週間はいなくちゃならなくなっちゃうから。
荷物を詰めこんで、Mike NとWKLSラジオへ向かいました。Chris Rudeが僕の到着を待っています。以前に、彼の番組には出演したことがあります。彼は音楽の知識がとても豊富で、音楽をとても愛しているんです。出演している間に、彼はクリムゾンの新しいCDから3曲かけました。(僕はそれには参加してないし、まだ聞いてもいませんでした)僕はすごく気に入りました。特に、Prozac Bluesと新しいLarks Tonguesの作品は好きです。彼らは今ヨーロッパをツアー中で、今度会ったらおめでとうを言おうと思います。
Utopia は問題なく演奏でき、サウンドチェックにはちょっと遅刻して会場入り。バンドのリハーサルをBack in New York Cityから始めました。この曲は今回のツアーでいつか演奏できたら、と思っています。(でもあと2、3週間はかかるでしょう。難しい曲のうえに、なかなかリハーサルの時間が無いんです。)
Repairs during the show サウンドチェックは順調に済んだのですが、いざショーになると機材の問題が起きました。ハウリングがすごく、僕の弓を置く場所がなく、それから特に、Jesseのギターペダルとアンプが故障しました。二、三曲演奏したあとでJesseとモニター係が修理するために止めなくちゃならなくなりました。トラブルはなかなか収まらず、いよいよ、よくある絶不調の晩になるかと思えました。
ところが、Jerryがマイクをとってエム・シーを始め、ショーをユーモラスなものに変えてしまいました(お客さんの写真にはテーブルの上にポップコーンだらけになっているのが写ってますが、Jerryはドラムを手に歩いていって、その上にポップコーンの袋を置いて、ビートにあわせてポップコーンを宙に浮かせたのでした) お客さんも、Variety Playhouse theaterの音響も素晴らしかったし、なによりも演奏が良くて、沢山の曲がいい形になりました。ギターの故障を除けば、僕たちの最高の演奏に近いものだったと思います。
Atlanta 終了後、Cafe Intermezzoへ行きました。ここはAtlantaで夜遅くまでやっている良い店で、びっくりするほど大きなエスプレッソマシンがあります。バスの中では美味しいコーヒーはありますが、この旅ではもうちょっとマシなパン菓子があればなぁ!!!


June 6 / Nashville

今日のスペシャルなこと二つ:その一は、AtlantaからNashvilleまでのドライブ(古いバスでは、車で行くよりも4時間も長い道のりでした。坂になるとすんごくスピードダウンするんだもの。) Mens room device 二度めの休憩で入ったトラック休憩所のトイレで、見たこともないようなものを見つけました。25セントのコロン販売機! 僕はこのページのために(もちろん)写真を撮りましたが、どうやって香りをお伝えすればよいものやら: Giorgio, Eternity, Lagerfeld, Polo それから Drakkarがありました。ロードの途中でトラック休憩所に入る人にとって、ここに25セントコインを投げ込んで、「ピストンは最後までしっかり」押して手いっぱいのコロンを手に入れるなんてことは、そんなに素晴らしいことなんでしょうか。あぁでも、多分僕がロードの神髄をまだわかってないからなのかもしれませんね。

さておき、Nashvilleでの会場の12th and Porterという所は最近King Crimsonが公演をやったところですが、僕たちが着いてみると、巨大なチーズケーキ(横にはチェリーとコーヒー豆が飾ってあります)が届いていて、"with love, King Crimson." と書いたカードがついていました。なんという贈り物。ショーが終わってKansasへの長いドライブの間に、この巨大な化け物を、頑張って食べ終えたいと思います。。
CrimCake よーし、今回のショーはまた素晴らしい(ゲップ)ショーでした。 ツァーが進むごとにバンドはどんどん息が(ゲップ)合ってきてます。6月の終わりちかくにショーのいい録音が録れたら、いつかライブバージョンを出したいと思っています。
さて、ショーが終わってから会場に残って下さった素敵な人々に別れを告げて、バスにはまだ残りのチーズケーキが待っています。まるで踏まれるのを待っている地雷のようです。さて、無理に我慢することもない、もう一切れ食べちゃえ。


June 7 / Lawrence, KS

この素敵な街には正午過ぎに着きましたが、あぁ、僕はこの町のレコード屋さんのMass. St. Musicでクリニックをやらなくちゃなりません。僕はベースと機材を抱えてすぐ出かけなくちゃなりませんでした。クリニックは楽しくて、そのお店はこの催しのためにすごくしっかり準備がしてありました。僕は演奏するよりはおしゃべりをするほうが多かったのですが、誰も文句は言いませんでした。(ほんとは、ちょっと文句が出たので、それから演奏したのでした!)
バンドのみんなは全員ちょっと疲れ気味、でも、この夜には予定が入っていないのを利用してFree State Breweryで一緒に素敵なディナーを食べました。(そしてもちろん、ビールを一、二杯)ツァーという上着を脱ぎ捨てるにはいい時間を持てたと思います。いい息抜きになりました!


June 8 / Lawrence

公演の日、僕はたくさんのビジネスをこなしました。いくつかは電話で、また、Lawrenceの二つのラジオでインタビューがありました。ショーは楽しかったです。乗りのいいお客さんたちで(僕が撮った写真は皆おばけみたいに見えました。カメラのフォーカスには光量が足らなかったようです)終わってから、僕たちもおばけのように消えうせました。Kansasを抜けて、ColoradoのBoulderまで長〜〜〜〜〜いドライブのためにすぐにバスに戻ったから。 .


June 9 / Boulder, CO

僕たちが目覚めたとき、依然としてバスの中、また依然としてKansasの大平原の上にいました。ドライバーのTomは驚くべき人物です。かくも長い道のりを運転し続け、そのありさまはまるで......そう、バス・ドライバーのようです。 Boulderに定刻に着くやいなや、KGNU(僕が好きなラジオ局のひとつ)に出演して二曲演奏しに急ぎました。(ここの出演のお知らせは読まれましたか?オフの日も、時間もなくて、 ほんとにベースを弾くのが好きでよかった!)
エレガントなBoulder Theaterでのショーは僕たちにとってエキサイティングなものでした。とても大きなステージに、快適な客用イス、コンサートのようなセッティング...こういうことは、ツァーに出ている僕たちにとって、本当にありがたいことなんです。
じゃ、またすぐに。

June 9 / Boulder Colorado

ショーは続き、バスの旅も続きます。ショーについて詳しいことや写真をご覧になるには、ツァー・ダイアリー をチェックしてみてください。 写真について言えば、バスに閉じ込められて一晩中揺られている関係で、写真やなんかをいじくりたくなってしまいました。 (でこぼこ道ではちょっとした挑戦だったりします。カーソルがどこへいくかコントロールしにくいんだから) 深夜の......アートと呼ぶには多少疑問がある、ギャラリーのようなものをアップしました。

June 10 / Ft. Collins

長い一日でした。BoulderからFt. Collinsまでは短いドライブでした。クラブはちょっとやっかいなところで、サウンドチェックには普通よりも長くかかりました。(P.A.はギターアンプを通してトークバックしちゃう??!!)クラブのある場所も相当やっかいなところでした。僕らはすぐに誰かをバスに残しておくことに決めました。ショーが終わってからもちゃんとそこにバスがあるようにね!
実際のところ、そのクラブは僕たちがこのツァーを始めたWoodstockにあるJoyous Lakeを思い起こさせてくれました(P.A.とモニターの問題を除いてはね) 。いずれにせよ、ショーは上出来で、Salt Lake Cityに向かうため、バスに戻りました。

Ft Collins marquee


June 11 / Salt Lake City

イェイ すごくいいホテル!!これが望みだったんです。 午前中にチェックインして、一日の大部分をここで過ごし、(午後5時まで)リラックスして、バスの外の生活を楽しみました。それから近くにあるZephyrへ出かけ、サウンドチェックをしました。
Zephyrでのショーはとてもいいものでした。ただ、もっとお客さんが沢山いればよかったんですけど!お客さんの中に、California Guitar TrioのPaul Richardsがいました。彼にしてみれば、ここにお客としていて、自分がレコーディングに参加したWaters of Edenを聞くってのは変なものだっただろうと思います。
Ft Collins marquee Paulは僕に7月にQuebecで行われる一連のショーにCGTと僕で演奏することを思い出させてくれました。僕にとって、このツァーのラインナップから離れるための調整になるだろうと思います。でも、このラインナップでは、秋にも演奏することになっています(それから、11月には更にCGTと日本で公演します)
今日、Magna Carta RecordsのPete Morticelliと話をしました。彼は次のBozzio Levin StevensのCDをリリースしようとしています(現状8月)タイトルはSituation Dangerous になる予定です。いつも通り、彼はツァーをやりたいと思っています。それで可能ならば、プランをそろそろ立てなくてはなりません。それから、このリリースの記者会見のために、ヨーロッパをちょっと旅行するチャンスもあるでしょう。


Ft Collins marquee June 12 / バスはロッキー山脈を越えて

フル・ツァー・ダイアリーは3ページ目になりました。 Boulderのショーの後は、Ft.Collins,そしてSalt Lake Cityを終えて、北カリフォルニアへ向かっています。これからCotati,Santa Cruz,そしてSan Franciscoで公演してから、L.A.とPhoenixへ下っていきます。

毎日旅をしてショーをこなしていると、いつものツァー以外の日のようなニュースはありません。でも、California Guitar TrioのPaul Richardsと会って、彼は僕に7月の6日から9日までQuebecでトリオと一緒に演奏することを思いださせてくれました。僕たちは11月には日本へいきますし、イタリアでもツァーできたらと思っています!

次のBozzio Levin StevensのCDのリリースは8月11日になったそうです。(このリリースで、ヨーロッパにも宣伝で行く可能性がちょっとあります)



June 13 / Cotati, CA

この小さな町でのショーのことだから、このツァーでは一番つまらないものになるんじゃないかと思ってました。でも、それは大きな間違いでした
第一に、Utahから山越えのドライブはものすごくハードで、長く、その果てにはMotel 6以外の何者も待ってはいませんでした。それに、今日は熱波に襲われました(ここは華氏104度(訳注:摂氏40度)にも上ったと思います) サウンドチェックはまるで蒸し風呂。
でも、会場のInn at the Beginning の人たちはとてもいい人たちで、口コミでお客さんを集めてくれていました。それで、沢山のお客さんたちがやって来てくれて、彼らの情熱的なことは熱さを忘れさせてくれるくらいでした。(僕がElephant Talkを歌うときに汗が顔をしたたり落ちてきて、Crimsonのステージで同じような窮地に立っているAdrian Belewを見ていたのを思い出して、僕もそんな風になっているのが分かりました)

cotati 今回のショーでの、僕たちにとってのビッグイベント:僕たちはついにBack in New York City をショーで演奏してみました。Jerryが歌って、これは驚くほどいい出来でした(もっとも、たくさんきわどいところがあり、そんなに練習する時間もありません。Jerryはまだ歌詞を見ながらじゃないと駄目だし)。というわけで、これからは、昔のGenesisファンの方がショーにいらしたら良いメニューになると思います。


June 15 / Santa Cruz

今回は、僕らにとってとてもいいものでした。第一に、急に涼しくなりました。華氏100度を越す2日間のあとでは、恩恵でした。ここSanta CruzのPalookavilleのマネージャー、Dave Morrisonは僕らのショーの素晴らしいプロモーションをしてくれて、クラブにとても暖かく迎えてくれました。(あんまり巧妙に仕掛けたとは思えない「ヒント」が楽屋やステージに貼ってあって、そこには彼が、ぼくらのBack In NYCを聞きたいんだって書いてあったんです。もちろん喜んで演奏しました。)
a Hint


June 17 / San Francisco

今日は、San Joseへの旅から始まりました。僕は、そこではイン・ストアに出演することになっているんです。お店のStreetlight Recordsには沢山のお客さんが押し寄せていましたし(これまでに見た中でも一番大きなトニー・レビン・ポスターまでありました!)、僕の出演にはすごく反応が大きかったんです。(2、3曲、共演者なしでのElephant Talkを含めて演奏しましたが、もっぱら質問に答えることの方がほとんどでした)
それから素晴らしい劇場の、Great American Music Hallでショーをするために、San Franciscoへ戻りました。


ショーは申し分ありませんでした。なんて素敵な会場だろう。沢山の友人たちと出会い、ショーの中にはこころよい情熱を感じました。その後 - 夜通しのドライブでLos Angelesまでやって来たものの、この文章を書いている時点で、まだホテルの部屋の準備が出来ていません!今朝、なんとも薄汚いロックの連中が、バスからわれ先にと競い合って降りてきてやっとホテルで休めると思っていた数時間を...バスの中で過ごさなければならないかも、って聞いてがっかりしています!
もちろん、この文章をアップロードしてるってことは、最終的にホテルの部屋に入れたってことなんですけどね!


June 18 / Los Angeles

ショーはいい感じで続いています。北カリフォルニアの熱波を過ぎて、Santa CruzのPalookavilleはすばらしい歓迎をしてくれました。
昨日はSan JoseにあるStreetlight Record店の催しに出たのですが、とても沢山のいいお客さんが来てくれていました。それから、San Franciscoの古くからあるGreat American Music Hallでの公演は、本当にうまくいきました。
増殖を続けるWaters Tour ダイアリーは今や4ページ目に入り、日記と写真と、公演の様子と、それからバス、更にバスでいっぱい!
今週の予定としては、今晩Baked Potatoe でショーをした後、 明日 Phoenix で公演し、それからOmahaまで長〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いバス旅行です(バスの中では小説が書けるほど時間があることでしょう。Okulahomaハイウエーの写真はなるべく少なくするように努力しなくっちゃ!)


June 19 / Phoenix
僕はいつもショーがどんなに楽しいものだったかって言ってます(それは本当です)。 ツァーの裏側がどんなものかってことを知るのも面白いだろうと思いますから、ここではショー以外ではどんなことしてるか書いてみますね。

これは、ここ数日の僕たちの様子です:

土曜の夜:午後8時、San Franciscoでのショー。大変楽しかった。

真夜中:サインとおしゃべりは終了。機材を片づけて、ステージからバスに運び入れる時間。今夜は会場から手伝ってくれる人がいない。僕たちはその辺にいる友人をつかまえて手伝ってもらう。MikeとRobertがほとんどやったけれど、殆ど皆巻き込まれた。

午前2時:すてきなホテルに戻る?いいえ。ドライバーのTomはショーの間は仮眠をとっている。僕たちはL.A.に向けて出発。

日曜、午前7時:ホテルに到着、バスの駐車でトラブル。ホテルはL.A.での公演会場が僕らのために押さえてくれたところで、バス用の駐車場を持っていなかった。更に悪いことに、 早いチェックインが出来る部屋が無かった。僕らはホテルに面した幹線道路の向かい側に駐車し(違法駐車)、ひどく薄汚れたバンドメンバーは通りを渡ってホテルに入り、僕らに部屋をくれと、交代でフロントにうるさくせがんだ。

午前10時半:やっと部屋を貰えた。Tomは僕らがバスを降りてから会場まで運転していかねばならず、タクシーで戻ってきた。バスで移動中はまったくちょっとしか眠れなかったので酷く疲れてはいるんだけど、今眠るには少し寝過ぎたらしく眠れない。窓から外を見ると、バンドの他のメンバーがプールにいるのが見えた。眠れないのは僕だけじゃなかったんだと分かる。

午後3時半:ホテルをチェックアウト(ほんと!)。バスがないので、会場まで行くのにタクシーを呼ぶ。僕は5時からHollywoodにあるSam Ash music store で行われるクリニックにもう遅れそうになっていた。最初に来たタクシーをつかまえて公演会場に停めてあるバスに着き、クリニックに持っていくベースとペダルを探す間、待っててもらった。

午後5時:僕がクリニックをやっている間、他のメンバーはバスから荷物を下ろしてクラブ(Baked Potatoeという名前)に運び入れていた。またもや手伝いはおらず、メンバーにとっては大変な仕事。JerryとMikeはクリニックに合流し、Jerryは僕とジャムセッションを演った。僕らはElephant Talkも演奏(ギター無しで!)

午後8時:一回目のショー。沢山のお客さんと沢山の友人に出会う。終了後、沢山のCDにサインとおしゃべり。食事をしている暇がなかったけど、後で食べるようにと会場からベークトポテトを貰う(名前の通りのメニュー!)

午後10時半:今晩二回目のショー。いいお客さんなれど、初回ほどの混雑ではない。僕らは、もっともなことだと思うけど、最初の回よりちょっとエネルギーに欠けていた。それでもいい公演だった。

午前2時:終了後、少しCDにサインをする。前の回よりは少なかったけど、正直言ってがっかりはしてなかった。だって、バスではベークトポテトが手招きして待ってるんだから。 ベースの機材を片づけるのを手伝っている間、他のメンバーはバスに荷物を載せる作業へ進んでる(また友人たちが手伝ってくれた)。僕は急いで抜け出してバスに潜り込み、やっと夕食を食べることが出来た。荷物が片づいてからPhoenixへ向けて出発。

月曜、午前10時:Phoenixのホテルに到着。ここは華氏104度(訳注:摂氏40度)。会場は屋外だとわかり、搬入とサウンドチェックは午後2時。普通ならその前に、公演が終わったらすぐ発てるように部屋をチェックアウトしてしまうところだけど、今夜の旅はすごく長い(NebraskaのOmahaまで1000マイル以上)から、Tomには十分に睡眠を取って貰う必要がある。それで、サウンドチェックから終わって戻ってくるまで部屋を取っておいてもらう。まれな贅沢。

さて、これがツァーの...実際のところ、本当の生活というものです。 これを書いている間、バンドメンバーの何人かは(僕も含めて)Phoenixの公演後、自腹を切って飛行機で行くことも考えています。バスの中で長時間ゆられて、ゆでダコになるよりはましですから。(計算してみたら、移動時間は28時間にもなるんです。更にTomの睡眠のために止まっている時間も加算しなくちゃなりませんし)。まぁ旅行のことはさておき、今の僕の差し迫った願いというのは、今夜の屋外のショーではもうちょっと涼しくなって欲しいってこと!

増殖を続けるWaters Tour ダイアリーは今や4ページ目に入り、日記と写真と、公演の様子と、それからバス、更にバスでいっぱい!


ひとくちメモ
Baked Potatoeのベークトポテト
Baked Potatoeへ行ったことのあるTony Levin Clubの南米支局長にして翻訳カントクの深谷さんによれば…
「大振りなジャガイモまるまる一個で、勿論オーブンで焼いてあり、そこにマッシュルーム、チーズ、ベーコン、 サワークリームなどがたっぷりというか、どかーんと掛かっていて、味もいいし、ボリュームも満点。夕食として十分の量だったと思います。」
という実にんまそうなものであります。う〜ん、そんなもの食べながら聞けるなんてぇのは何という幸せではなかろうか。



June 22 / Omaha

というわけで、Phoenixから飛行機でここまで来ました。裏切り者のようにバスを見捨てて!(同じくLarry と Jerry も。バスに留まったヒーローは、Mike 、Robert それに Jesse)Phoenixでのショーは上出来でしたが、いかんせん、すごく暑かったです。Omahaで出来たオフの時間は...天国でした。バスの面々が到着したときに渡す歓迎の花束を用意しました。
今日はRusso's musicというお店にイン・ストアで出演して、ちょっと演奏して、ちょっとお話ししました。お客さんはとても気持ちのいい人たち。The Music Box でのショーは、とても素晴らしく、会場にはすごく良い音響システムが用意されていました。それと同じくらいよかったのがコックのMikeで、彼は僕らが演奏を終わったあとディナーを食べさせようと待っていてくれました。
ショーでの注目すべき出来事:あるカップルのお客さんはElephant Talk でフォックストロットを踊っており、別のカップルはBack in Now York City で踊っていました。僕は一部始終を見てました!


ツァーの6月の日程も残り少なくなりました。終わりがもうそこまで来ているのがわかって、僕らはちょっと寂しくなってきています。これからChicago へ発ち、Detroit とBuffaloでの公演を最後にこのバンドは長い休息に入ります。
9月には米国北東部を回りたいと願っているんですが、その可能性についてはまだエージェントから何も返事がありません。もうちょっと可能性の高いこととしては、それとは別に10月、11月に米国北東部を周ることになるだろうと思います。


June 23 / Chicago

クラブ Martye での二回のショーは、Chicagoは期待通りすごく熱狂的なお客さんたちで、ぼくたちバンドにとっては嬉しいかぎりでした。今日の午後はTrace ElliotとGibson の友人たちとアンプやギターを見ていました。それからサウンドチェックの時には、僕たちがこのツァーで使ってきたShure Microphoneの広告の写真を何枚か撮りました。
この晩のショーは、将来ライブアルバムを作るときのためにADATに録音しました。それで、こういうときに限って、例によって技術的問題がおきました!
最初の曲への導入部の時にP.A.の電源が落ちてしまい、僕たち3人がお客さんの真っ只中で叩くハンドドラムが無意味に鳴っているほかは、クラブは静まり返っていました。 5分ほどの作業で電源は回復しましたが、そのあいだ僕はベースクリニックで覚えた、演奏するものがないときのいつものヤツをやりました:質問を受けてたんです。
クラブの支配人は、こんなことが起こったのは7年前に一回あったきりだと言いました。驚くことに、そのときのショーはAdrian Belewのでした。 2回目のショーの前には前座でフラメンコグループのTeyeが出演しました。とてもすばらしかった。明日のDetroitのショーでも僕たちの前座を勤めるそうです。






June 24 / バス - Chicago から Detroitへ

僕たちはPhoenixの猛暑から逃げだし(バスを抜け出し、長いドライブを避けてOmahaまで飛行機で飛びました)Omahaで少しオフの時間を過ごしました。Shicagoでのショーは上出来で、今はDetroitへ向かっているところです。 Chicagoでは、地元の友人と会いました(いつもなら彼らにエスプレッソを飲ませてもらうのですが、今回はバスに自分のエスプレッソマシンを持ってきているので僕がホストになりました)

沢山の写真と日記を載せてきたWaters of Eden ツァーページも、もう5 ページ目 になりました。

この6月ツァーも最後のショーをいくつか残すのみになって、バンドはすこし寂しい思いをしています。特に、7月の ヨーロッパツァーの日程が組めなくなり、残念です(何とか頑張ってみたのですが、僕たちが機材を背負って飛んでいくほどには十分な興味を持ってもらえなかったんです)7月にはヨーロッパへ行くことにはなっているんですが、それは僕だけの用事なんです。(イタリアでレコーディングと、可能なら次のBozzio Levin Stevensのアルバムのプロモーションとインタビューに少し回ることになるでしょう)
いずれにせよ、このツァーはまだ終わっていません。今夜のDetroitと月曜のBuffaloは一番ロックな晩にするつもり!

June 24 / Detroit

ここ7th House (ミシガン州 Detroitの郊外、Pontiacにあります)ではサウンドチェックでトラブルに見舞われました。クラブはサウンドチェックの設定準備に相当手間取って、結局
それでお客さんを外で待たせるはめになってしまいました。(幸いなことに、ひどい雨が降り始めたのは夜遅くになってからでした!)
Detroitではここ何年も、ショーの前と後に会う友人ができ、バンドは彼からのり巻きとモレル・マッシュルーム(!)(訳注:Morel Mushroomのことらしい。アミガサダケ、食用。アメリカでは栽培キットも売られているようです)を次のバス旅行のお弁当にいただきました。ショーはうまくいき、友人のMarkは僕のカメラで写真を撮ってくれましたので、やっとライブのショットをウェブページに載せることができるようになりました(演奏中、自分でそれを撮影するのはなかなか難しいんです)

ふたたび前座をTeyeとViva Flamencoがつとめてくれましたが、彼らの音楽は会場をおおいに盛り上げてくれたんです。Jerryは、特に今夜はステージでのおしゃべりが面白く、長い間お客さんに話をして、彼のなおヘンテコな幾つかのドラムについての話題(’スプリング・ドラム’と庭のイタチ)についてお客さんをケムに巻いていました。ショーのあと、いつもの通りサインをしていたら、二人の男の人が沢山の品物を持って(殆どがLP)サインを貰いにきました。僕は是非彼らの写真を記念に撮りたいとお願いしました。レコードは50枚以上あったと思います!
これまで、皆さんにはバスのラウンジにおいてある僕のSaeco エスプレッソマシンの写真をお見せするのを忘れていました。写真にとって見てみると、このラウンジは実際よりも気どった感じがして、そう、実物より素敵に見えます。New York の夜空の壁紙が写真でみると清潔に見えるけど、実際には薄暗くて、いかにもロックンロールのバスって感じなんです。



June 26 / Buffalo

その日のうちに移動できてしまったので、Buffaloでは一晩オフということになりました。実際のところ、僕たちはClevelandでこの日ブッキングを一生懸命試みていたんですが、バンドと僕はそこで演奏することができないのがわかって失望しました。ツァーのこの段階でのオフは、僕たちにとってそんなに重要じゃないと思います。 .
BufalloにあるTralfという会場は、ショーの広告を大変上手にしていたらしく、月曜の晩だというのに本当に沢山のお客さんが来てくれていました。2、3人の友人も見かけて(僕たちがお客さんの間を縫ってドラムを叩きながら入場していくときです)活気のあるショーになるだろうことがわかりました。 Jerry、Jesse、それに Larry のトークはいつもより盛り上がり、すごくいいパフォーマンスになりました。一番特筆すべきことは:Back in New York City のすぐ前に、Larryは彼の携帯電話で奥さんのPhillisに電話をかけて、彼女が愛してやまないこの曲を聞くことができるように繋いだままにしておきました。僕はもちろん、このことをお客さんに話したので、お客さんからはものすごい喝采がわきおこりました。 この曲はすごく上出来だったのでLarryは電話のことを忘れてしまい、彼女はLarryがさよならを言って切るまでに(お客さんもそれを聞いていました)プライベートな電話コンサートであと2曲も聞くことができたのでした。
徹夜でのWoodstockへのバス旅行はそんなに悪くはなかったけれど、朝も早くから沢山の荷物を下ろすという仕事が待っていることを僕たちは知っていたんですけどね。

June 27 / Woodstock

午前7時、機材をバスから、バン、車、それからJerryの古いピックアップトラックに載せかえました。全員この最後のドライブと早朝の到着で、相当くたびれ果ててしまいました(それにLarryとMikeはこれからまた旅をしなくちゃならないし)
今回のツアーの話題は、もう殆ど語り尽くしたと思います。9月のSeattle/Portland地域についてはうまくいきそう。もうすぐはっきりするでしょうから、そのときはこのサイトにお知らせしますね。
さて、これから中西部にレコーディングで飛んで行く前に丸一日は家にいられます。でもほんのわずかの時間でも、いやぁ家ってほんとにいいもんだなぁ!



June 30 / Indianapolis

ダイアリーの更新をする時間を作るには、どうやら飛行機を一便遅らせるのがいいみたい!

Buffaloでの今回のツァー最後のショーは最高でした。終わってから一晩中走り続けてWoodstockに着いたのは午前8時。 バスから荷を降ろす(ちょっと恐ろしいくらいの光景です)のに、地元のレストランのGypsy Wolf の砂利だらけの駐車場に駐車しました。 睡眠不足で目がかすんで、日光に目をしばたかせながらミュージシャンたちは降りてきて、それぞれの家へ車を取りに行くためにふらふらと散っていきました。車でここへ戻ってきて載せなきゃならないのは、楽器、アンプ、ステージ衣装、ツァーの間にもらった小物やCD(ほとんど100枚ほどにもなります)新聞、開けてないワイン、バナナ...車やピックアップトラックに乗りきらないほどの荷物です。 何度も家とバスを往復するのをレストランのオーナーのBillyは眺めていました(朝早くのそんな時間に、もうオーナー自らが店に出てきているんだから、絶対悪い店じゃ無いって事は確信できるでしょう!)

僕について言えば、その日(火曜日)は家でボーッとして、メールのチェックや事務仕事を少ししていました。翌朝午前6時にIndianaでのセッションに出かけ、今それが終わって(そのプロジェクトはいいものでした)帰るところです(でも、飛行機はブレーキの交換をしなければ出発出来ないみたい。 どうやら航空会社は僕が思っている以上に長い旅行日程を組んでくれているようです!)

Waters of Eden ツァーに関しては、9月にアメリカ北西部の日程がいくつか確定しました:
9月1日:Portland, OR - Berbati's Pan
9月2日:Eugene, OR - WOW Hall (イェイ!大好きな会場!)
9月4日:Seattle Bumbershoot フェスティバル1:45 pm 演奏開始 (どのステージかは未定)
(これ以外にも追加になる可能性があります)。それから、10月なかばには東海岸の何カ所かをツアーしますが、出来れば春のツアーで行けなかった町を回る予定です。

July 7 / Quebec City

数あるおどろくべき偶然の出来事がまたひとつ: 昨夜Quebecに着いて、ホテルの一室でCalfornia Guitar Trioの面々と合流して、4月のツァーでのあのグルーブ感を取り戻すためにちょっとリハーサルをしたんです。僕が5月のWaters of Eden ツァーで演奏していた曲を一曲ショーで追加することで意見が一致しました。この曲は、Ivano Fossatiのアルバムの曲で、ヴォーカルにStickが伴奏に入り、少しだけアコーディオンのパートが挿入される、というものなんです。僕は彼らにこのアコーディオンのパートを教えてあげて、クラブでの長めのショーで演奏する曲のひとつの選択肢にとっておくことにしました。30分後、僕は国際フェスティバルの大きな事務局に降りていきました。そこはホテルのロビーの外れにある部屋なんです。人で一杯の部屋に入っていき、最初に目にした人物は、Riccardo Tesiでした。この人こそ、Ivano のアルバムで演奏したイタリアのアコーディオン奏者だったんです。彼とは何年も前にIvano とツァーで周って以来会っていませんでした。彼に、ほんの数分前に僕がちょうど彼のパートをギター奏者に教えていたなんてことを話しても、信じてもらえるかどうか分かりませんでした。 何て世界は小さいんだろう!今日はこの町の沢山のステージの中のどこかで開かれる彼と彼のバンドの演奏を何とか聞きたいと思っています。

ここの雰囲気はとても素晴らしいです。想像してみてください。沢山のバンドが世界中からやってきて、ホテルに滞在したりお互いに会ったりしていますし、沢山のツーリスト達が町にあふれて、無料のショーを眺めたり音楽やこの古い街並の雰囲気を楽しんだりしています。人々は一部の有料のショーすべてに入れるパスを買うんですが、それにはボタンを押すと点滅するLEDがついています。それで、何千人もの群集が赤いランプを点滅させる光景を見ることができるんです。僕たちの夜の演奏はとても楽しいものでした。これまでこのトリオと演奏した中で一番多い聴衆の数で、3千から4千人はいただろうと思います。

今夜のショーはパブの中であり、前夜とはまったく違うことになりそう。それから、明日の夜は(僕はお昼に楽器店でベースクリニックをやったあと)また野外のメインステージの一つで演奏することになっています。


July 9 / Quebec City

野外や屋内で行われているショーは、だんだん規模が大きくなっています。 金曜日の夜のクラブで2回やったショーは詰めこめるだけ詰めこんだって感じでした。それから昨日の昼にはクリニックを開きましたが、Quebecからのベーシストやミュージシャンが沢山参加してくれました。その夜には僕たちは8千人を越えたかに見える中で演奏しました。彼らがトリオの演奏に合わせて歌うBohemian Rhapsodyたるや、まさしく聞くに価するものです!(僕はその短いMPEGムービーを録りました)

今日はお昼に野外ステージで演奏し、今夜遅くにはクラブでもう一回ショーがあります。そして、明日はすべての日程が終わり、Woodstockに車で帰って数日間のオフを過ごします。

AUDIENCE PHOTOS . . .

July 13 / New York

家にいます -- なんていい考え!僕はこの数日は家での生活をエンジョイしますが、月曜にはイタリアにレコードの仕事で飛ぶことになっています。向こうではMilanに滞在し、町にいる間はいくつかラジオの生番組に出演します(イタリアでのWaters of EdenとBozzio Levin Stevensの新しいCDのプロモートをします)レコードの仕事は、Fiorella Manoyaのためのもので、これまで一緒に仕事したことはありません。さて、一つだけ確かなことは、きっと美味しいエスプレッソを沢山飲めるだろうってこと!デジタルカメラを離さずにいて、イタリアの電話を使ってうまく送れたならば、いくつか素敵なカフェの写真をポストしたいと思います。

July 21 / Milan Italy

今日すごく素敵なアルバムの仕事を終えました。このセッションはベースのオーバー・ダビングで(最近のアルバム作りでは普通に行われる方法です)ここイタリアでよく知られているシンガーの、Fiorella Mannoiaのものです。出来ることならもうしばらくセッションを続けて、その後もここで過ごしたいものです。天気も素晴らしいし食べ物もおいしいし、そしてもちろんエスプレッソはどこで飲んでも美味しいんですから(スタジオの中でもね)。

レコーディングのあともイタリアにもうすこし滞在したいのは山々なんですが、来週はAdrian Blew と仕事をすることになっています(彼がプロデュースしているプロジェクトで)、クリムゾン仲間と再会できるのは最高...久しぶりだし。彼は今年のクリムゾンツァーでの積もる話を聞かせてくれるのは間違いないと思います。
PHOTOS FROM ITALY . . .
July 28 / Nashville

親友Adrian BelewがKevin Max(DC Talkの一員)の曲をここナッシュビルでプロデュースしています。すごく楽しいし、音楽も最高です。ドラマーのMatt ChamberlainもFiona Appleとのツアーを終えて合流しました。セッション用のドラムのサウンド調整に時間が掛かるので、僕には写真を取ったり(下に掲載してます)それからKevinとAdrianと一緒に映っている僕の顔を書き換えたりする(スタジオ内に転がっていたSporty Spice人形の顔と交換)時間がとれるようになりました。

SESSION PHOTOS . . .


July 30 / Nashville

Kevin Maxのセッションもほぼ終わりましたが、今回のレコーディングでの写真や画像が沢山あり過ぎてこのページには載せきれないので、別ページを作ってあります。

これからしばらく家にいるので、このサイトをきちんとする時間がとれそうです。中でも新しい通販オーダー用の保護ページが出来ているのに、他のことで時間をとられて、セットアップが完成してませんでした。これは近日お目見えです!

最近参加した作品に関するいくつかのノート:

2、3週間前にレコーディングに参加したのは、Indianapolisで行ったManic Thirstというグループの曲でした。 CDが発売されるようになったらお知らせします。

5月には英国を中心に活動しているグループ、 Asiaと何曲かレコーディングしました。つい最近彼らからいつ発売されるか聞いたのですが、タイトルはAuraといい、英国ではRecognition/Universalから10月16日にリリースされるそうです。

Gusterの"Faa fa fa.."という曲を聞くといつでも(僕はこの作品にはここファウッドストックのBearsファvill ファスタジオで参加したんです)何でも話す言葉のあたまに「ファ」を付けちゃうようにファなっちゃいました。たぶんファ一時的なもんだと思うんだけどね!

もうすぐ発売されるのは:新しいBozzio Levin StevensのSituation Dangerousです。僕は試聴盤を貰ったんですが、すごくいい出来です。以前のBLSの発売のときのようにツァーをやりたいと思っているんですが、皆のスケジュールを合わせるのは簡単なことじゃありません。

August 5 / ビッグニュース!

Bozzio Levin Stevens の新しいCD、Situation Dangerous は米国では8月8日に発売になります。(訳注:日本国内盤は8月23日発売予定です。詳しくはトップページをどうぞ)。僕はこのアルバムをすごく気に入っています。ぼくらの最初のリリース (Black Light Syndrome) から、このバンドのアイデンティティーを保ったまま、更に進化していると思います。

僕は、気に入っているカットの中から、短い抜粋のMP3をいくつかアップしました。

それから、このCDはAmazon.comからオーダーするか、発売レーベルのMagna Carta Recordsから直接買うことができます(すぐにお店にも並びます)

最初のBLSのリリースのとき同様、ツァーをやりたいと思っているんですが、スケジュールを合わせるのはどうらや簡単じゃないようです。

そうそう、僕が12月にBLS のセッション をやっているときに書いたwebページを見つけたんです。へんてこなページだけど、確かにソースをゼロから書いたんだよね!



August 14 / NYC

Scrimshawの話って、したことありましたっけ?(訳註:scrimshawとは本来、鯨の髭を用いて細工物を作る職人の事)もう何年も前ですが、僕は休暇が取れるたびにAntiguaへ行っていた時期がありました。(訳註:Antiguaとは西インド諸島にある旧英国領の島)そこに僕の友人がやっているParadise Pizzaという感じの良い店があって、ミュージシャンや地元の人の溜まり場になっていました。(一度なんか、店を覗いたらバーにKeith RichardとEric Claptonが居るだけ、なんてことも。)ある時、僕は空港に着くとすぐに安い宿へチェックインして、それからふらっとParadise Pizzaに立ち寄ってみたのです。一人で席に着くと、すぐに何人かの女性が僕を囲み、腕を絡ませてきて、僕と一緒に飲み始めました。言っておきますが、僕は島で友達が出来るほど何度も通っていたわけじゃあないんです。でも何故か店にいる人々全員が僕のことを知っているようだし、女の子達はやたらと親しくしてくるのです!明らかに誰か別人と勘違いしているのですが、どんなに説明しても納得してくれないのです。(いや、ホントに説明したってば。)きっと、よっぽど似ていたんでしょう。その後、"Scrimshaw"という名前が聞こえたので、多分そういう名前の地元の人で、よほど派手で女性に人気のある人物なんだろうと想像していました。

結局、誤解はすぐに晴れました。Scrimshaw自身が店にやって来たのです。みんなで大笑いになりました。それから彼と二人で一晩中バーの梯子です。彼は鯨の髭や象牙なんかで細工物を作るのが仕事で、街に店をだしていると話してくれました。面白かったのは、彼が昔からずっと夢見てきたのは、ロックのベーシストになることだ、というのです!僕の名前は聞いたこと無かったようですが、僕が彼の夢そのものを実現していると知って随分驚いていました。僕は彼の生き方も素晴らしいと思う、と話して、僕がベースを弾いている姿の(まるで彼そのもののような)ポスターを送ってあげる約束をしました。(その後、彼は自分の小さな店にこのポスターを飾り、お客はみんなそれが彼自身だと信じたそうです。)

相当飲み歩いた後、Scrimshawは彼の持ち物を僕にくれました。それはギターのピックの形をした象牙に、彼の顔を刻み込んだもので、彼がいつも身につけているものでした。僕にとっては特別な品で、今も大事にしています。(でもベースを弾くには堅すぎて、多分弦が切れてしまうでしょう!)

さて、皆さんQuickTimeは持ってますか?去年の12月、「Waters of Eden」の録音でベースのメロディーを弾いているところを撮った、短いMPEGムービーを見つけたんです。全く華麗なものじゃなくて・・・実際これをみて、あのアルバム録音当時のスタジオ兼ガレージがどのぐらい散らかってたかを思い出した次第です。


August 24 / Santa Monica

今、二、三の短いプロジェクトのためにロサンゼルスにいます。明日は日本のグループ、Yamagenのアルバムの仕事です。今日は友人のEmmet Chapmanを訪問して、最新のStickの製品についての情報を仕入れました。 何種類かのピックアップの仕様と新しい形式のフレットは検討に値するものでした。 それからプロデューサーのBob Kulickのためのセッションに入りました。以前に彼による "tribute" アルバムの、ArrowsmithとOzzieについてはここに書きましたよね。今回はQueenで、僕はドラマーのTony Tompson (Power Station, Rod Stewart, 他多くの経歴があります) と組みました。セッションはすごく楽しく、いつもの通り(写真参照)Bobと僕は楽しいことに似た者同士でした。

明日のセッションでは、ドラムのSteve Gaddと一緒です!


August 27 / Los Angeles

Yamagen(訳注:「山弦」)とセッションをしました。彼らは日本の二人編成のギターグループです。このセッションには旧友のSteve Gaddがドラムで参加したばかりじゃなくて、更に、ピアニストのNeil Larsenも参加しました。彼とは70年代に一緒にプレイして以来なんです!僕たちが一緒に呼ばれた最期の仕事は、Livingstone Taylorのアルバム、 "Over the Rainbow" でした。最近Neilは歌手のVonda Shepard (訳注:NHKで放映されていたTVドラマ、「アリー・マイ・ラブ」で歌っていた歌手、トニーさんもアルバムに参加あり)の仕事をしています。SteveはEric Claptonのレコーディングに参加しています。(訳注:B.B.Kingとのデュオアルバム)ギター中心の音楽をやるのは楽しかったです。

これから家に帰って、また西海岸の僕のバンドの公演にトンボ返りです。詳しくはこのページの下の方に書いてありますが、来週の公演の一覧を書いておきますね:

Friday (Sept 1) Portland OR - Berbati's Pan.
Saturday (2nd) Eugene OR - WOW Hall.
Sunday (3rd) Chehallis WA - The Matrix
Monday (4th) Seattle WA - Bumbershoot Festival.

以前にお知らせしていたように、僕のバンドは、Jerry Marrotaがドラム、Larry Fastがシンセサイザー、そして、Jesse Gressがギターというメンバー。来週TexasでCGTのショーに参加しますが、その前にオレゴンとワシントン州でのショーの写真をアップロードして、それからテキサスでの日記を載せる予定です。

SESSION PHOTOS . . .
with YAMAGEN


アップデート: Sept. 1 / Portland

今ちょうどお昼で、まだレポートすべきギグはありません。 僕たちは遅くに(ニューヨーク時間で午前3時)ダウンタウンから”ダウンタウンホテル”を川を渡って探し当て、着いてみたら全館改装中でした。 あぁ、これぞロード生活。 今朝、サンドブラスターの埃で窒息しそうなロビーを抜けて、バンを借り出してポートランドの町の空気を吸いに出ました。(僕への素敵なインタビュー/プロモーションが地元のラジオ局 Voice of Portland で放送されます。)

関心をお持ちの方へ:10月15日に、このバンドは僕がとても好きなラジオ番組で演奏することになっています。ニューヨークのWNEW局で、"Idiot's Delight with Vin Scelsa"です。 インターネットと同時放送はしないようですが、この局は Vin Scelsa's Live at Lunch.という、幾つかのショーからのクリップを載せているサイトを持っています。

August 31 / Portlandへ飛行中

再びロードの日々. ザ・ T-Lev / Waters of Eden ツァー・バンドは、今日Newark 空港に皆がそれぞれバラバラの場所から集まって再編成しました。そして、僕たちの機材も明日(希望的観測では)Portland にこれまたバラバラの場所から届く予定です。僕たちはわずかの(Jesse Gressのアンプとギター)機材だけ運んでいて、殆どWoodstockから送ってもらうことになっています。Trace Elliot はシカゴからアンプ群を送ってくれています。Jerry Marottaのドラムは、丁度彼がIndigo Girlsの仕事を終えたばかりのアトランタから送られてきますし、僕のベースは先週仕事をしていたロサンゼルスから届くことになっています。全部がちゃんと届くことは殆ど奇跡のようにも思えるね。

メンバーと再会して、本当に嬉しい。6月のツァーの間に音楽的にも個人的にも僕らはすごくタイトに結ばれた感じがします。最近はリハーサルする機会がなかったので、最初のショーは多分...楽しいことになりそう! 実際のところ、僕はこういう行き当りばったりのショーが好きなんです。次に何がおこるか分かんないですから。 きっとそうなりそう。

Sept. 2 / Eugene Oregon

昨日のポートランドでのサウンドチェックは予想通りのドタバタ騒ぎでした。 沢山の機材が動かず、何から修理を始めたらいいのかさえ分かりません。キーボードアンプが動きませんでしたが、僕たちは2台持っていました。アコースティックギターのバッテリーが切れていて、Jesseはサウンドチェックをしていた人がギターの修理をしたことがあるというので手伝ってもらうことにしたところ、彼は自分がやっていることをわかっておらず、ブリッジペグを壊してしまいました(彼がギターを持ち逃げしなくて幸いでしたが!)。 スティックは反ってしまっていて調整が必要でしたが、専用レンチを持ってきておらず、Stick Enterprise のYuttaにすぐ電話したところ、地元のStick 奏者が彼のレンチを持って駆けつけてくれる手配をしてくれ、何とか急場をしのぎました。僕らが全部がちゃんと動くように忙しく働いている間に、僕たちの2台のバンは3枚も駐車違反のチケットを切られていました。

サウンドチェックで一番エキサイティングだったことはこれ:去年のSealツァーのベース・テクだったDavidと出くわしました。彼はTracy Chapmanと一緒だったんです。彼らのコンサートがキャンセルになって、バックバンドの面々が僕たちのショーに来ることになったんです。このバンドにはSteve Hunterも参加しているんです。彼はPeter Gabrielのファーストアルバムとツァーのギタリストです。このチャンスを見逃せるはずがありません。Steve, Larry Fast, Jerry MarottaというPeter のツァーの退役組全員でSolsbury Hill をやれるかもしれない。 ああしかし、結局Steveは現れず、飛び入り参加してもらって、彼の記憶力を試す機会を逃したのでした!

素晴らしいお客さんでショーは上出来でした。僕たちは会場から機材の撤収の手伝いがもらえず少々失望しました(普通はクラブでやってくれるんです)。それから僕たちは疲れた体をひきずってホテル(すべてが工事中でまるで戦場のようなありさま)に帰り着いたのは午前2時(ニューヨーク時間の体の僕たちにとっては午前5時)でした。

今日、ユージーンまではそんなに長くない移動で、待望のWOW Hallでの演奏です。この会場はいくつかの理由で僕が好きな会場の中の一つなんです。昨夜はカメラにディスクを入れわすれてたんですが、今夜は間違いなくお客さんの写真を撮るつもりです。

 

Sept 3/ Chehalis, Washington

時々、辺鄙な場所でのギグが最高のものになることがあります。ここChehailis (チャヘイリスと発音します)のMatrix Coffee House は僕たちをすごく暖かく歓迎してくれて、お客さんも洗練されており、本当に素敵な会場で、そしてもちろん、沢山コーヒーがありました!

さて、明日は合衆国のコーヒーとカフェの本場、シアトルへ向かいます。きっとすぐに素晴らしいコーヒー体験が待っていることでしょう!そして、 Bumbershoot フェスティバル は僕たちがWater of Eden を演奏する最初の野外公演、最初のフェスティバルになります。僕はとりわけこのセッティングで"Utopia"の曲を演奏するのが楽しみでなりません。

Sept 4 / Seattle

ファンタスティック!今日のショーは僕がこのバンドでやりたいと心に描いていた、そのものの出来でした。このBumbershoot フェスティバルはめずらしいほど晴れ上がった天気で、大変な人出でした。"Bumbrella ステージ" での僕たちのセットには、クリムゾンファンとゲイブリエルファンと、それから僕やバンドの他のメンバーを全然知らない人たちがごちゃ混ぜになって、聞こえてくる音楽を頼りにそれぞれ集まってくるという感じだったんです。

僕は4月にこのツァーをスタートして以来ずっと、僕たちの音楽を様々な分野のリスナーの人たちに聞いてもらいたいと考えていました。そして今日がそのチャンスだったのです。 舞台設定は美しく、ステージの後ろにはSpace Needle (訳注:シアトルで有名な高層展望台、レストラン。ウェブもあります)が浮かんでいて、ステージからはフェスティバルの他の会場の様子も見えるんです。 それからもう一つ僕にとって素晴らしかったことは、 "Utopia" を演奏できたことでした。この曲は、フェスティバルや野外の環境で演奏することを僕の心の中に設定して作曲したものなんですが、今回は自然の環境の中で演奏するのが初めてだったんです。クラブで演奏するのも素敵だったんですが、今日のは本当に素晴らしかったんです。

夜には、Jerry Marotta が同じステージで行われる"Bumberdrum" ジャムに参加を求められました。僕も彼の参加する部分の最初のところに一緒に出て、初めはベースをファンクフィンガーで演奏し、それから他のドラマー達が演奏に入ってきました(10人いたんです)それからTaos ドラムの一つに持ち替えて演奏しました。全く楽しいドラムのイベントで、Michael Shrieveの企画でした。

今朝僕たちは、"Experience Music Project" という場所へのツァーに招待されました。これは新しくできたロックミュージックのインタラクティブな博物館で、すごくワイルドな外観の建物にあり、音楽をとてもクリエイティブな方法で体験できるんです(いくつか貴重なギターとベースが展示されていて、僕はギターでできたばかでかい円錐(これが鳴るんです)の写真を撮りましたが、Hendrix Woodstock ギターや他の古いやつのは撮りませんでした)。シアトルを訪れる方にはお薦めです。

さて、バンドは家路につきます。10月半ばには東海岸のツァーに出ます。でも僕は南に向かい、California Guitar Trioのテキサスでのショーに参加します。日程は以下の通りです:
Thursday Sept 7 -- Houston / Mucky Duck
Friday Sept 8 -- Austin / Cactus Cafe Club
Saturday Sept 9 -- Austin / Cactus Cafe Club
Sunday Sept 10 -- Dallas/ Poor David's Pub

Sept. 7 / Houston

California Guitar Trio のツァーに合流するため、シアトルからヒューストンへの空路から降り立ちました(そしてテキサスの熱気の中へ)。 彼らはパーカッショニストのJarrod Kaplan をこのツァーに加えました。(Jarrod はHonamanという自分のバンドを持っていて、アメリカ北西部で活発に活動しています) 僕たちは一日リハーサルをし、昨夜Mucky Duckというクラブで演奏しました。熱狂的なお客さんが沢山来てくれて、ショーはすごくいい出来でした。(おまけにショーが終わってからはすごくちゃんとしたブレッドプディングが待っていました。これはボストンのHouse of Blues のそれには及びませんでしたが、それでもすごく美味しかった!)

これからオースチンに向かい、そこでのショーを始める前に二人のドラマー、Pat Mastelotto と Terry Bozzio 電話で連絡を取るつもりです。

Sept. 9 / Austin

ヒューストンからオースチンまでのドライブは結構長いものでした。オースチンのKUTラジオの正午からの出演に間に合うように、僕たちは午前8時に発ちました。今日はラッキーな日だって思ってたんです。というのは、僕たちの前に出演しているのがKinky Freedman だって聞いていたんです。彼はミュージシャンから小説家に転身したひとで、僕は彼の作品がお気に入りなんです。(エスプレッソを偏愛するロックミュージシャンがニューヨークを舞台に活躍するおかしな探偵物語で、どうして楽しまずにおられよか!)是が非でも彼に会えるように駆けつけて、彼に僕はファンなんですって言いたかったんです。葉巻を手に現れた彼は僕の想像通りでした。

その夜は二回のショーがあり、クラブを後にしたのは午前2時でした。本当に長い一日だった!ここではトリオはとても有名で、二回公演で二日間ショーがあり、全部売り切れでした。 お客さんにとても喜んでもらえたのは嬉しいことでした。今度オースチンに来るときはもうちょっと長く公演したいものです!(ゲストの分際で僭越だけど)ここに住んでいるTerry Bozzioとちょっと会って、将来のプランを話し合いました。それからまた、Pat Mastelottoとも会いました。彼は今クリムゾンのツァーの合間で、新しいミキシングプロジェクトで忙しく働いています。彼が最近ミックスしたCDについて尋ねたんですが、一つクリムゾンの要素を取り入れたものですごく気に入ったのがあったんです。もし彼がどこかでリリースするつもりがないのなら、いつかパパベアから発売したいなと思ったんです。

今夜はダラスのPoor Davids というクラブで演奏します(ヘイ、Kinky Freedmanもここ二三日そこで演奏してるっていうから、僕らと旅行日程が同じみたい!)

さて、秋の Waters of Edenツァーを始める時が近づきました。 以前同様、バンドメンバーはJerry Marotta, Larry Fast, そしてJesse Gressです。 春の公演と同じで、この元Peter Gabrielバンドは、新しいWaters of Eden のCDからの曲と、クリムゾンからと、ゲィブリエルからと...それから他にも演奏します!(前回のツァーから何曲か新しく追加していますし、特に以前演奏した場所では新しい曲を追加します)ツァーの日程と決まっている会場は以下の通りです:


Oct 15 New York City WNEW FM Live - Vin Scelsa's "Idiot's Delight" show.
Oct 18 New York City Knitting Factory (2 shows)
Oct 19 Cambridge, MA House of Blues
Oct 20 Woodstock Bearsville Theater
Oct 21 Manchester, CT Cheney Hall
Oct 27 Rochester, NY Milestone's (2 shows)
Oct 28 Toronto Lee's Palace (and CBC Radio) (both tentative)
Oct 29 Montreal Club Soda
Oct 30 Quebec City (tentative - venue tba)
Nov 1 Northhampton, MA The Iron Horse (2 shows)
Nov 3 Albany Van Dyke
Nov 5 Annapolis, MD Ram's Head (2 shows)
Nov 6 Alexandria, VA Birchmere Theater (2 shows)



Sept 10 / Dallas いや、実は9月10日には送信できなかったから、もっと遅れてます けど)

Dallas公演の会場、Poor David'sはどうもビール・バー的なところに見えたので、ギタートリオなんかには興味のない騒々しいお客がくるのでは、と心配していました。(例えば、会場の店員との会話:「トイレの脇の角のところにベースのケースを置いておきたいんだけど、誰かに盗ってかれないかな?」「大丈夫っすよ。ケースに小便をひっかけた奴はいるけど、盗ってきはしないっす。」)でもこれも無用の心配でした!お客さんはすごく良い感じで、集中してくれて、楽しいショーになりました。 (ケースのほうも無事でした。)

珍しいことに、この日はCDやTシャツを販売する役が誰もいなかったため、CGTと僕が自分らで販売することになりました。演奏したすぐ後にセールスマンに変身するのはおかしな感覚でしたが、Austinで僕の「Waters」のCDが殆ど売れてしまって、手元には少ししか残ってなかったので、すぐに売り切ってしまい、後は他の連中の販売中 の様子やサイン中の様子を撮影していました。

さて、New York Cityに戻ってからは、Warren Zevonの録音セッションに参加。ホッケーにまつわる素晴らしい曲でした!僕以外は、みんなDavid Lettermanのトーク番組(訳註:全米で人気の深夜トークショー)に出ているPaul Shafer Bandの連中で、僕は昔Gabrielのバックで一緒だったギタリストのSid McGinninsと一日中思い出話をしていました。

Crimsonの写真集も頑張って編集中です。約束したとおり・・・といってももう何年も前になりますが。今のところ80年から今までの、約200枚のすごい写真があって、その中から適当な数だけ選び出さなきゃなりません。あと、いろんなツアーからのヘンテコで忘れられない品々も揃えないと。今回は12月になるまで出版日の予想をするのはやめておきます。多分それから2、3ヶ月後には出せると思いますが。

今後の面白い予定を幾つか:22日の金曜日、PhiladelphiaでまたCGTと共演します。僕が出ることは発表されていない(最近まで都合があうかどうか確認できなかったから)けど、確実に出演します。会場は、Tin Angel で、午後7時と9時に出演します。 会場の電話番号は(215)928-0978です。

9月28日木曜日にはWoodstockのBearsville Theaterで募金コンサートがあって、今日Woodstock Timesを読んでいたら、偉大なビブラフォン奏者Mike Mainieriとの共演で僕も出る、と書いてありました。都合の良いことにその日は空いているので、実際に、そこで演奏すると思います。(ホントはちゃんと僕に確認してから決めて欲しかったけど・・・ま、いいか。)今日、Mikeに電話して何を演るか相談しました。(最後に一緒に演奏してから何年も経ってるので。)これから決めていこうと思いますが、何れにせよ楽しいことになるでしょう。ところで、MikeのウエブサイトであるNYC Records には素敵な機能があって、ページを眺めながらビブラフォンを鳴らすことも出来るようになっています。ぜひチェックしてみて下さい。

10月7日土曜日にはNashvilleのSam Ash楽器店でクリニックをやります。時間や場所などの詳細は連絡が入り次第このサイトでお知らせします。最後にもう一つ・・・もう何ヶ月か前になりますが、Martin Sextonの新作CD 「Wonder Bar」の録音に参加しました。これの試聴盤が郵送されてきたのですが、ホントに素晴らしい出来です。確か発売は10月10日だと思いますが、もし興味をお持ちなら、Amazon.comで予約を受け付けています。

Sept 29 / Woodstock

ダイアリーの更新をさぼってました。恥を知れ、自分!

PhiladelphiaのTin Angel でのCalifornia Guitar Trioとのショーは楽しいものでした。 彼らのU.S. ツァーに、僕とパーカッショニストのJarrod Kaplan が一緒にゲスト出演するのはこれが最後。 このショーで特記すべきことは、新しい曲をやったことで、Hideyo がアレンジした日本の伝統的なメロディーと、それからKing Crimson の21世紀の精神異常者の抜粋をやりました。どれも諜報部員みたいなベースラインなんです。きっと次の日本公演や来年やる他のツァーではお客さんは楽しんで貰えると思います。僕にとってクリムゾンの曲を他のバンドでやるのは傍若無人なことみたい!

トリオは僕を残して更にU.S.ツァーに出かけました。彼らと次に再会するのは日本です。(それから僕たち4人のコンサートライブCDをこのサイトでも売れるようにしたいと思っています)

Woodstockでは昨夜Woodstock Playhouseという地元のアートシアターの再建のための慈善コンサートがありました。(僕は出演者の中に僕の名前があるのを、地元の新聞を読んだりそこらじゅうに貼ってあるビラの中に見つけたりして初めて知ったんですが、今週は町の外にいなくてよかったです)この夜は僕にとってすばらしいものでした。古い友人のMike Mainieriと一緒に演奏したのは、もうずいぶん前のことでしたから。(70年代に White Elephant で彼と一緒に演奏した後、76年に L'Image というMike, Steve Gadd、そしてWarren Berndardtがいるバンドに参加するためにWoodstockに越してきました。 結局バンドは解散しましたが、僕はここに残りました)Mikeは僕に彼の最新作の譜面を送ってくれました。ジャズは僕のいつも弾いているジャンルじゃないけれど、NS アップライトを持っていって、形になるようになんとか間に合わせました。 地元のドラマーのPeter Obrienが彼の新しいハゲ頭ルックをひっさげて参加してきて、ステージはMikeを残してハゲ頭だらけ。それからショーに出演したのは僕の親しい友人のRobbie Dupreeで、彼はDavid Sancious(Peter Gabriel のツァーのピアニストで、昨年のSeal のツァーでも一緒、僕のソロCDでもたくさん演奏している)と共演しました。 更に、John Hall (Orleansにいて、最近頭を剃った)、Betty McDonald - 地元の至宝のバイオリニスト、Donna Lewis - ここに住む有名なシンガー...ふう、僕たちにとって、このステージは同窓会みたいなものでした。このショーは、ハゲによる再建基金とでも名づけるのが適当だと思いましたが、幸い誰も僕にそう名づけるよう言ってこなかったんです。
from Woodstock Playhouse Benefit
September 28, 2000

Oct. 11 / Woodstock

土曜日は、Nashvilleの郊外にあるSam Ash の店に出演しました。そこでは素敵な人たちと会うことができ、 その後にはKevin Max (彼のソロアルバムにこの7月に参加しました)と合流して彼のアルバムの最終的なミックス を聞きました。すごくいい出来でした。今は家に戻っていて、これから僕のバンドのリハーサルを始めるところです。 これからのツァーには二曲ほど新しい曲を追加します。

皮肉なことに、僕はこれからWaters of Eden ツァーの新しい区切りを始めるというときに、King Crimsonは日本で 僕とBill Bruford なしに公演をしています。彼らのツァーについては沢山聞かされていて、きっとこれから始まるアメリカでのツァーについても聞かされることになると思います。もし日程が合えば、僕も彼らのツァーを聞きに行きたいと思っています。オーディエンスとして彼らを眺めてるのは絶対昂奮するだろうと思います! 前にもお知らせしたように、僕らの理解としては、Billと僕は依然グループの一員だけれども、今回のアルバムとツァーには参加していないということなんです(そして、このラインナップでの公演が終わるまで、僕たちが参加する日程もプランもありません)。

前にお知らせした、僕が参加した素晴らしいアルバム、Martin Sexton のWonder Bar が今週遂に発売になりました。 Amazon.comで是非チェックしてみてください。 I've mentioned before the upcoming release of a great album I played on,
Oct 14 / Woodstock

Wow! Waters of Edenの新しい区切りのためのリハーサルをやっているところです。 音は最高、加えることにした新しい曲はきっととても楽しいものになるでしょう。 さて、今夜僕たちはニューヨークにあるWNEW局で、Vin Scelsaのラジオショーの出演から始めます。

Ouch! 来週の金曜日のギグについて、ここWoodstockにある会場に電話して開始の時間を確認したところ・・・ オォウオウ...もうここじゃやんなくていいって言われちゃった!(これからはロックビジネスが円滑にいくだろうだなんて誰が言ったんだ?) それで、その夜の別の会場を捜し回ってるんですが、なければこの夜は空いてしまうことになります。 (今朝、ローカルのラジオ番組、WoodstockのWDSTに出演してそこからどこか会場を探すことにします!)

Yay! California Guitar Trio & Tony Levin の新しいCDが届き、Papa Bear Records から販売する準備ができました。(メンバー全員のサインが入ったものも数量限定であります)

Zounds! この二枚組CDのタイトルは、Monday Night in San Francisco で、これは...うん、僕が作ったこのCDに関するページを見てもらえば詳しいことがわかります。 MP3のサンプルもあります(ボヘミアン・ラプソディ! アンプラグド・エレファント・トーク!!)

Zowie! もうすぐこのページの大幅な模様替えをし、このサイト全体も模様替えをして、セキュリティーがしっかりしたオンライン・オーダーができるようになります。もうすぐそこに近づいている、50万件のアクセス数のお祝いに間に合うようにしなくっちゃ!

Wham, Bam! もうまもなくすごくキュートなデザインの新しいパパベアTシャツが、パパベアベレー帽と一緒にお目見えします。(今入っている情報を信じるならば・・・あと2、3週間後くらいに入ります)それから、カラーのリトグラフのシリーズ(クリムゾンの写真に僕が手で着色したもの)を来年早々にご紹介したいと計画しています。 それから、勿論、去年発売予定と約束していた僕の20年のKing Crimson生活の写真/日記本についても、ずっと作業を続けています。最近はあまり時間がないんですけれど。 .

Oct 15 / NYC - アップデート: ニューヨークのラジオ出演を終えて家に帰るところ.

Vin Scelsaのラジオ番組で演奏することがどんなに素晴らしいことかわかりますか? 一つには、ラジオの向こうの聴衆にお聞かせするために、バンドがフルにセットしてライブ演奏できる局は本当に少ないということがあります。(DetroitにあるWDET局のMartin Bandykeの番組も同様にできます)でも、もう一つのファクターは、Vinの音楽にかける情熱や彼の音楽の知識がすばらしいってことを、演奏しているあいだに強く感じることができるということなんです。 彼は、スタジオに機材を運びこんだりセットアップする手伝いをしてくれるクルーを持っています。音響技術もすごくプロフェッショナルで、正確で、素早いんです。Vin はろうそくをスタジオの中に灯して、演奏している間、バンドの間やまわりを歩き回ってとても楽しんでいるんです。 彼はまた、彼のウェブサイトに載せるために写真を撮るんです。でも、僕はいつものやりかたで彼をびっくりさせました。僕が演奏している間に、片手で彼の写真を撮ったんです。(僕はお互いにどっちが早く相手の写真をウェブに載せるか挑戦したんですが、このコンテスト[ウェブマスター注記: 東部時間午前7:55]では彼にかなうわけがないってお互いに分かったんです。だって、今朝はWoodstockで午前9時にインタビューが終わって10時に出かけて、昼前に写真をアップしたんですから)

そして今、午前1時、到着まであと一時間ほど、Jerryが運転し、あいかわらずの、そう、住み慣れたロックンロールなシチュエーション。前のショーについてどんなに楽しかったか、次のショーではどういう風によくしていくかを話しあっている。なんてすばらしいツァー!

今夜はぼくらはあまり眠れないだろうけれど、でも明日はぼくたちはSleeplessを学ぼうとしてるんだ!


Oct. 23 / Woodstock - The What're Yez Eatin' Tour.

先週の水曜日の、ツァーの再スタートの初日はまったくもって忙しい一日でした。 僕の一日はCNNのインタビューで始まりました。ミッドタウンにある彼らのスタジオで、一ヶ月後くらいに放映される番組のために、僕はカメラに収まりました。新しいアルバムの話をはじめ、色んなことを話しました。すばらしかった。

それから、Knitting Factory (New Yorkでのギグ)でサウンドチェックをする前に、もうひとつインタビューを受けました。これは、VH1の"Behind the Music"という番組で、John Lennonのレコーディングを特集したものだったんです。インタビューはよかったんですが、最後に彼らが何か付け加えることはないかって聞いたとき、ちょっとした変なジョークをいう誘惑に勝てなかったんです。

この週のはじめに、Jerry Marottaと僕は、新作を出したばかりのミュージシャン達がどんな内容のインタビューでも、バカみたいにテーマを変えちゃって、自分の新作について喋りたがるか、について笑い合っていたのですが、それで僕らは、もしかしたらWaters of Edenのレコーディングも元々Johnからインスピレーションを受けたのだ、って作り話が出来るんじゃないかって言ってたんです。さて、インタビューでは、まさにそれをやったというわけ。 クルーとインタビュアーは僕がこう主張するのを疑わしげにまじまじと見つめていました。 「JohnはDouble Fantasyの録音中毎日僕の横を通り過ぎながらこう言ってたんだ。"Tony Levin, Waters of Eden"と。僕はついにこのタイトルでアルバムをレコーディングするまで、19年間ずっと、彼はいったい何が言いたかったんだろうと思いめぐらせてきたんですよ・・・。」 ここで話を止めて、それからそのセッションのときにいた別のミュージシャンは彼が言ったことについて違った見解を持っていたことを付け加えました。「彼らが言うには、本当はそのときJohn はランチの注文を集めていて、こう言ったんだって「ten,eleven...What are yez eatin'?(無粋な訳注:テンイレブン...ワターィへイーティン=Tony Levin.. Waters of Eden(笑))」ってね。」

TVクルーは僕がこの作り話を言い終わっても、僕の顔をじっと見たままで、それが僕の冗談かどうかはかりかねる顔をしてました。それで、まったくの冗談だよと言って、彼らは荷作りを始め、僕はサウンドチェックのために二階に上りました。あのビデオテープが公開されないように願いながら!きっとこの日はもうインタビューがなくてよかったんだと思うよ。

地下鉄シリーズ: (訳注:地下鉄シリーズというのは、現在行われているワールドシリーズが、ニューヨークの地下鉄同士の対決だということからSubway Seriesと呼んで大騒ぎしていることからきています)ニューヨークでのショーで、この曲はJerry Marotta が来るべきワールドシリーズ(合衆国以外の人へ、これは野球のチャンピオンシップで、今年は本拠地がニューヨークのチーム同士の戦いになってるんです)に向けて作曲した曲だと、ある曲を紹介したんです。そして、僕たちはGenesisの曲の"Back in New York City"をJerryがPeter Gabrielのリードパートを歌って演奏し始めました。 この古い曲を知っている人たちは、このジョークをすごく楽しんでくれたようでした。 それ以外の人たちは、当然のことながら混乱して、こう考えただろうと思います。「この曲は彼がそんなに急に作曲できたわけないけど、このへんてこな音楽は一体、何?」

ニューヨークでのショーには僕がかつて在籍していた"The Clams." の3人のメンバーが来てくれていました。彼らのうちの二人と、あのバンドはいいバンドだったとか、Papa Bear レコードであのバンドの古い曲をリリースできてたらなぁなんて話をしていました。勿論、Clamsの音楽の範疇に近いレーベルをつくるんだったら、コメディーレコードにまで手を広げる必要があるけどね!(訳注:Clamsの曲はトニーさんのお兄さん、Pete Levin のサイトで聞くことができます。左側のリンクから行ってみてください)

コーヒー頭: もうすぐこのページの模様替えをするんだってことはお話ししましたよね。右上の方にある僕の小さな漫画の顔にカーソルを合わせてみたこと、ありますか?少なくとも、僕のエクスプローラーのブラウザーではカーソルが僕の大きい方の写真の上の端にくると小さな漫画の目と髭がピクピク動くんです。 僕が自分のページをチェックするときは、そのスポットにすばやくカーソルを動かして僕の顔がコーヒーの飲みすぎの時みたいにピクピクしてるのを見るのが好きなんです! この小さい顔も消える運命にあるので、このウェブの先鋭的なシロモノのチェックをお見逃しなく!!

ボストンの豆: ボストンでのショー(実際はボストンの郊外にあるCambridge)は何もかもがうまくいかない、難儀な日でした。以前このページでCambridge House of Blues で出されたブレッドプディングを誉めちぎったことがありました(おまけに "Blue Nights" のCDジャケットにも載せました)が、今回もこのプディングは期待にたがわないものでした。 ところが、今回は僕たちのショーの前にプライベートなパーティーが開かれており(おかげで30分開演が遅れました)その人たちは僕たちの公演にも留まり、大きな騒音を立てて、注意を払おうともしませんでした。バンドにとっては喜ばしからざることで、特に僕がイタリアのバラードを歌ったときはそうでした。友人のKaren Gadd が売店の手伝いをしにやってきてくれたんですが(このツァーでは売店専属のスタッフはいないんです)悲しいことに、このショーにやってくる途中、財布を落としたんだそうです(彼女は、僕たち同様Cambridgeでショーに来る途中迷子になって、車を降りて道を尋ねたときに財布を落としたらしい)。その晩はまた売店(CDとTシャツ)の売り上げは悪くて、Karenの取り分は20ドルほどでした。これはショーの後払わなくてはならない駐車場代にもちょっと足らないくらいです。最初に言ったように、とにかく「うまくいかない」日ってのがあるもんなんです。

Woodstockの悪夢: 先週末、Woodstockの金曜の公演が会場からドタキャンされたって書きましたよね。ああ、さらに、木曜にはローカル紙に公演の広告が載ってしまい、一般に公演中止を知らせる手だてを失ってしまいました。金曜のお昼に、Larry FastをBostonからNew Jerseyへ公演がなくなってしまったので送って行ったときに、そのことについて聞かされることになりました。人々は電話をかけてきて、ギグはあるんじゃないのって言いました。更にいろいろ電話を掛けて、結局公演は無いという決定がなされました。僕はその夜、Woodstockの家にいて、僕の公演を聞きに会場へ出かけている人たちのことを思い、最悪の気分でした。Woodstockのショーがなくて失望された方にお詫びします。信じてください。僕たちはショーをぜひともやりたかったし、やれなくて僕たち自身本当に最悪の気分だったんです。

おかしな出来事: Manchesterでのギグはすてきなものでした。会場は古い劇場(ダンスホールなんです、実際は)で、そこでは "A Funny Thing Happened on the Way to the Forum" (訳注:ミュージカルの題名、邦題は「ローマで起こった奇妙な出来事」)が今まさに演じられているようなところだったんです。それで、僕らのショーの背景幕も、大広間の門戸が大きく開かれ、窓つき偽バルコニーがあるというものでした。バックステージは小道具の山で、 剣あり槍ありカツラあり...Jerryと僕はLarry Fast のSynergyのソロのときに二人で刀を振り回しながらステージに乱入しようかと企んでました(どうも彼の"Flight of the Looking Glass" という曲にふさわしいんです、これが)が、結局やらずじまいでした。ショーの終わり近く、最初のアンコールのときに、Larryとのデュオでバラードの"Belle" をやっていたとき、お客さんが笑いだしたんです。後ろにいるJerryとJesseを見ると、セットのバルコニーの窓からステージの僕らを色っぽい様子で眺めているんです。手には花を持っているようでしたが、ステージにJerryが投げ込んだのを見るとそれはゴムのチキンで、実際のところこの曲のこれまでで一番楽しいバージョンになりました。

はね返ってきたベース: 僕のベースについてですが、Peter Gabriel のSledgehammerのときに演奏したときのもので(確かじゃないけど)、当時僕は二本のフレットレスベースを持っていました。 黒の Sabre はまだ手元にあって、Crimson の Thraak のステッカーが貼ってあり、そのツァーでも使いました。もう一本は、シルバーの StingRay で、交換可能な " Novotone " のフレット付き指板とピカピカのスチールの指板がついていました。当時からMusic Manの試作品を持っていて、ピカピカの銀の製品もありました。レコーディングのときにどれを使ったか確かじゃないんですが、Sledgehammerをロードで弾いたのはのははっきりしています。でも、数年前のうちの小屋の火事で焼けてしまったんです。 それで数年前、近所のクラブの支配人のJerry Mが何か記念品をクラブの壁にかけるのにくれないか(彼はTシャツとか帽子とかって言ってました)と尋ねてきたとき、僕は「そうだなぁ、Sledgehammerを弾いたベースってのはどうだい!」って答えました。 皆さんのご想像通り、彼は大喜びでした。さて、Tinker St. Cafe が閉まって、ベースは別の地元のクラブ、Joyous Lakeに移され、バーの上に掛けられて、数年のあいだお客さんをまごつかせていました。Jerryがクラブを辞めることになって、ベースを返してくれるというので、行って取り戻してきたというわけで、その古いNovatone ネックのクロームメッキで、火にあぶられたSledgehammer StingRay はまたねぐら(訳注:roost=ねぐら、これでroast(ロースト)にひっかけてある?)に帰ってきたというわけ!



Oct. 27 / Rochester

Waters of Eden ツァー新シリーズの二週目を始める準備が整いました。CrimsonやGabrielに馴染みの深いCanadaへ 乱入するのはエキサイティングなことでしょう。ファンと言えば、僕はかわいい(でも画像満載)ページを作りました。 名付けて、"マイ・フレンズ."

Oct 28/ Toronto

昨夜のRochesterでのショーは、5月にここで公演したときの何人かのお客さんが今回もいてびっくりしたんですが、開演のとき、ドラムを叩きながら会場へ行進していく代わりに "Sleepless." のあいまいなアドリブ演奏で始めました。 開演まで長く待たされた方にはお詫びします。クラブからの連絡は、彼らが僕たちに送ってきた契約書だけ(通常そうなんです)で、そこにはこう書いてあったんです。午後9時からの一回公演、前座なし、と。僕たちが到着してみると、看板には午後7時と10時の2回公演で、前座もあったんです。それで、サウンドチェックをする時間もなく、最初と最後の公演のチケットを持ってらっしゃる方を全部収容するために、10時公演開始ということになっちゃったんです。7時からの公演を期待して来て下さったお客さんはなんと長い間待たされたことでしょう!

今日のTrontoへのドライブの目玉は国境越えで、ミュージシャンは税関の検査で足止めをくらうのが常なんです。今回はしかし通関はうまく進んで、思っていたより長くかかりませんでしたので、それを祝って僕たちはナイアガラの滝にちょっと寄り道しました。Trontoへの道は渋滞してましたけど。

Tronto公演後の更新:イェイ!カナダでまた演奏できて嬉しいです。お客さんたちは皆すごく熱狂的で、僕たちがやったGabrielとCrimsonの曲を全部ご存じでした。 Jerryは相変わらずステージで楽しいことをやらかしてくれて、聴衆をまるで漫談師みたいに沸かせていました(毎夜テーマが変わるんです)。Montrealまでは長い道のりになりますので、この続きはまた後で書きます。ブラボー!トロント。



Oct 30 / Montreal

昨日は一日大忙しでした!寝不足の目をこすりこすり午前9時にTrontoを発って、Montrealまでの長い道のりに臨みました。Robert (Frazza、このツァーのサウンドエンジニア、ロードマネージャー、荷物運び係)と僕が荷物運搬用バンに乗っていたとき、Ontarioのどこかの荒野のまん中でタイヤがパンクしました。スペアタイヤと工具を探すために、沢山の機材をバンから降ろさなくちゃなりませんでした。他のメンバーは別のバンに乗っていて、僕たちよりずっと先を行っていましたが、彼らもMontrealの郊外で道に迷ってしまっていました。結局まぁ皆、無事着いたんですけどね。

Montrealのホテルには着いたものの、会場に機材を運びこむまでほんのちょっとの時間しかありませんでした。 "Club Soda" という会場は町のすごくゴミゴミした場所にあって、バンを停められるかどうか疑わしいくらいだったんです。でも、一歩会場の中に入ると別世界で、すごく素晴らしい劇場で、バルコニーのついたクラブ、広いステージ、しかも全部きれいに手入れしてあるんです。サウンドチェックが遅れ、僕たちが夕食を注文する前にお客さんたちが入ってきてしまったので、公演の休憩時間の間に、腹ぺこのバンドは出前のタイ料理を食べなくちゃなりませんでした。(僕は出番まで時間がなかったのでショーの後まで食べられず、公演の後はサイン会が待ってます。それが終わるまでずっとおあずけでした!)

お客さんたちは、僕たちの期待通り、すごく鑑賞眼が高く、僕たちの音楽をよくご存じで、素晴らしかったんです(すぐ僕たちのバージョンのBack in New York Cityをリクエストしてくれました!)

天候はこの二日の間に大きく変わりました。60度台のRochester(訳注:華氏です。摂氏だと15度以上)から、ここでは30度台(訳注:同じくマイナス1度)まで下がりました。 ドライブの最後あたりには、にわか雪まで降ってきました! ツァーの面々は全員咳をしたりやや風邪ぎみになっています。ツァーではいつでも、一旦誰かが病気になると、すぐ他のメンバーにうつってしまい、おまけに長時間の移動やら睡眠不足やらで、治すのがすごく難しいんです。でも、面白いことに、Jerryはショーの前にはひどい咳こみ様だったんですが、彼がBack in New York Cityを歌うときはまったく大丈夫で、そのあとまた咳をしはじめたんです。




Oct 31 / Quebec City

Quebecは訪れるたびに心が和む街です。古い町並みはすごく美しく、散歩するのは本当に楽しいです。今回公演するクラブもこういう街の中にあったので、早めに荷物を運び込んで(この古めかしい建物はいわゆる裏の搬入口というものがなく、階段を上って正面のドアから運びこむことになっているんです。幸運なことに会場には重い機材のトランクを運ぶのを手伝ってくれる人がいました)、それから街を少しあてもなく歩いて回ったんです。公演そのものも楽しいものでした。最近は持ち歌の殆ど全部を演奏するようになっていて、すごく長いショーになるんです。 長いドライブに四人で詰めこまれて、僕たちは皆くたびれてエンストしかけてましたが、演奏するということになれば、ギアをシフトアップすることにかけちゃ問題はありません。 公演後会った沢山の人たちがCalifornia Guitar Trioと7月にここでやった演奏を見ていたって言ってくれました(Quebec Music Festivalでのことで、この街全体がコンサート会場になるすばらしい一週間なんです)。ここへはこの夏に戻ってきて、CGTと僕のバンドの両方でもっと演奏したいと思っていました。

今僕たちは一日の"オフの日"で、つまり僕たちは午前10時に出発し、南へ向かって約8時間(国境の税関を通る時間を除く。それは短くもなり、長くもなり、全く運次第)ドライブをして、夜はWoodstockのわが家で過ごすことになります。
続きはまた。

Nov 4 / Woodstock

このサイトのヒット数が50万を越えたのを機会に、このサイトの目的、訪問して下さる方、そしてその将来についていくつかお話ししたいと思います。

Papabearサイトを僕たちが始めたとき、有能なるウェブマスターでありデザイナーであるDan Beachがこのサイトの見た目の殆どを決定してくれて、また幸運にも彼はぼくが持っているアイデアが限界を越えるものだったりグラフィックの数が凄くなったときに適切なヒントをくれました!まぁともかくこれが始まったとき、僕は既にときどきウェブを覗くことはやっていましたので、ウェブというものは、コマーシャリズムが前面に出ていないこととか、有用なリンクがあるべきだという、いわば古い考えが体に染みついてしまっていました。 僕たちはメインのページでは、常にセールスの側面は影を薄くさせるように努めてきました(すべてのサイトでそうあってほしいと思っています)。最初にこのサイトをスタートしたのは僕の最初のCDを売りたかったからではあったんですが。

初期の頃は、このページの主な呼び物は関連サイトへのリンクだったんですが、一旦ロードダイアリーが始まると、訪問者の方の一番興味をひくものになってきました。 (最初の頃は、写真(銀塩フイルムの)を撮ったらどこにいようと現像をして、Danにそれをスキャンしてダイアリーに載せてもらう為に郵送していたものです。振りかえるとなんとアンティークな方法だったことでしょうか)皆さん訪問者の方たちのたぶん興味を惹きそうな友人や関連のサイトにリンクを追加し続け、しぶしぶながらバイオグラフィーやディスコグラフィーを義務的に載せ、でも僕たちの労力はもっぱらダイアリーのテキストや写真を頻繁に載せることに費やされてきました。(今や膨大な量になってしまったので、アーカイブをつくることは相当大変なことです。この仕事は暇になるのを待たなきゃなりません)

ある時点で、毎日のようにDanにダイアリーを送りつけるのが悪く思えてきて、少し基本的なHTMLの文法を覚えてツァーやレコーディングのサブページを作りはじめ、もっと広範囲な(かつコントロールがうまくない)内容を入れて、メインのダイアリーページと両方同時にアップデートするようになりました。今ではダイアリーのページにはツァーやレコーディングには少しの行数を割いて、そこから複数の写真や文章を納めたページにリンクするようになりました。(長いツァーをするのは、そのためにサイトスペースを拡大するまで待たなきゃなりません!)

ここ一年は、見た目に関しては殆ど変わっていませんが、これは僕たちがそのコンテンツに焦点を当ててきたからです。それが訪問される方の目的だと考えています。もうすぐルックスを変えて、リンクは一つのページにまとめて(もっとリンクは増えます)このページを僕のサイトとPapabearのサイトへの入り口にし、ページ自体の幅を広げたいと思っています。 来年は沢山新しいリリースがありますので、Papabearカタログの機能を強化し、セキュリティー付きのオンラインオーダーシステムを加えたいと思っています。

ロードやスタジオの舞台裏を書いた日記から、沢山の楽しみが得られました。僕の音楽(とCrimsonとGabrielの音楽)に興味を持って下さる方々と本当に交流を持つことができ、ウェブは演奏者と聴衆の避けられない垣根を例外的に取り掃ってくれる方法だと感じています。 ロードで出会った人たちからの反響(ある晩などは、クラブに来てくれている方全員がウェブのダイアリーをご存じのように見えました)は僕にとって大きな喜びです。 日本のミラーサイトもJunichi Iwawakiがうまく運営し続けてくれていて、日本からも多くの暖かいフィーリングの源になってくれており、サイトの訪問者の方から多くを教わり続けようと思っています。(訳注:翻訳には、Motohiro Fukayaさんのたびたびの超強力なバックアップがあってこそ続けられていることを申し添えたいと思います) それで、他の商用サイトと異なり、このサイトはこの数年、双方に楽しみをもたらしてくれるようになりました。そのことに感謝すると共に、ダイアリーや写真やその他の僕の間が抜けたお楽しみがこれからも皆さんにとって興味を惹く、楽しいものであり続けるように願っています。そして、ご心配なく、もうこんなつまらないおしゃべりは100万回のヒットがあるまで書きませんから!
続きはまたすぐに。


Nov. 9 / Pacific Ocean

日本へ飛行中、ようやくダイアリーを書く時間ができました。


Waters のツァーは楽しく終わりました。Northampton,Schenectady, Annapolis そして Alexandria のショーは皆クールで、それぞれ全部違ったのですが、終わってしまった今となってはそれぞれの違いを書くのは難しいです。Birchmere Theaterのショーでは、 僕がイタリアの曲の"L'Abito Della Sposa," をちょうど演奏し終わったときに、ステージの上の僕にバンドの連中がピザを配達してくれました。コネチカットのときの ゴム製のニワトリほどはショッキングじゃなかったけど、十分に楽しかったです。

これまでこのダイアリーには一回も載せなかったバンドの写真を撮りました。そろそろいい頃ですので下に載せました。それから二三日後には日本でのCGTショーの写真を載せますね。

バンドの連中の
これまでこのページに
一回も載せなかった
写真です




Nov 12/Tokyo

Tribute to the Love Generationという名前(!)のクラブで最初のショーをやりました。 相変わらずカメラと一緒に忙しく過ごしています(おまけにひどい時差ボケで眠れず!) ので、もうこのジャパントリップで面白いものを集めたページを作っちゃいました。チェックしてみてください。

Nov. 14 / Nagoya

相変わらずジャパントリップのページを更新し続けています(めずらしい名前のついた日本の品物も探し続けてます)。まだ時差の解消はできていませんので、眠れない時間と列車に乗る時間をこのウェブページ作成にあてています! このダイアリーページではそれと別にお知らせしたいことが二つあります。2、3週間前に、VH1のJohn Lennon特集の番組を録画しました。このページでその番組は12月3日の午後9時に放映される(8日にも再放送されます)ことをお知らせしました。録画されたうち、どの部分が放映されるか分かりませんし、よくほんの一秒だけってこともあるんですが、興味のある方はどうぞチェックをお忘れなく。

レアな品物:名古屋のボトムラインクラブで、支配人が持っていたPeter Gabrielの最初のツァーの写真を見せてくれました。ニューヨークの同じ名前のクラブで撮られたもので、その写真にはPeterと僕がステージの上にいるのが写っているんです(あのころは二人ともほんとに痩せてたなぁ!)それだけじゃなくて、何とそこにはRobert Frippも写っていました。僕の記憶では、あのツァーの最初の数公演を除いてはRobertはずっと舞台の袖の観客から見えないところで演奏していたはずです。この写真はそれ以前に撮られたものに違いありません。あまりの珍しさにデジカメでそれを写さずにはいられず、出来栄えの悪さにもかかわらずここに載せることにしました。

Nov. 16 / Tokyo

ジャパンツァーの終わりにあたって。昨夜は東京での最後のショーでした(でも今日インストアに出る予定です)。ジャパンツァーページの2ページ目に沢山追加をしました。 そこには新幹線の写真やオーディエンスの中でアンプラグドで演奏するグループの写真、それから昨夜の"t.l. club of Japan" (!!!)とのパーティーの写真も満載です。

Woodstock - December 4

ツアー中とは違って、最近は変化の無い日々をおくってます。お知らせするのを忘れちゃってたんですが、VH1の「Behind the Music」でJohn Lennon特集があり(僕がちょこっとだけ参加したもの)、昨日それが放送されました。確か、12月8日にも再度放送される予定です。

Johnといえば、「Double Fantasy」の録音当時に、彼がベースに関して話した面白い記事の抜粋が見つかったので、近いうちにこのサイトに掲載するつもりです。(僕らはサイトの新装に、まだもうちょっとだけ手を入れてます。これももうすぐ出来るはずです。)

12月と1月には何件かの録音が入っていて、それから今企画中のCalifornia Guitar Trioとのツアー(今回は僕と、ドラマーのTerry Bozzioが参加します)が1月の終わりにスタートします。もちろん日程が最終決定になり次第、この下に掲示しますね。

Dec. 19 / NYC

やれやれ、このサイトはまだ静かなままですが、それには二つの理由があります: 今月はツァーが全く入っていません(でもアナハイムのNAMMショーがらみの面白い催しが一月に予定されていますから、そこで出会った新しい機材について毎日アップデートしようと思ってます)

第二の理由:僕たち(ウェブデザイナーのDan Beachと僕)はこのサイトの模様替えを仕上げるために長い時間働いています。想像したよりずっと大変な仕事です(彼は知ってました、もちろん!)本当に数多くのページがリンクの修正を必要としてます。僕はこれほど沢山のダイアリーページやグラフィックやサウンドファイルやらMPEGファイルやらが一回使われたあと再びリンクされずにサイトのアーカイブに眠ってるとは思ってもみませんでした。良いニュースは、こういういくつかのクールなページや僕がデザインしたおまぬけなページへリンクするアーカイブページができるってことで、悪いニュースはそれを堀り出すのにまだ時間がかかるってことと、いくつかのリンクはビジターの皆さんを変なところへ迷いこませてしまって、メインページへ戻るルートがはっきりしなくなるかもしれないってことなんです。

というわけで、もうすぐリニューアルをして、エラーを見つけて処理できるだろうと思います。 あなたのブラウザの"バック"ボタンをしっかり見失わないようにしてて下さいね!

プロデューサーのKevin Shirleyのためのセッションに参加しました。彼がプロデュースしたのはHealing Sixesというグループなんです。 発売日はまだ決まっていませんが、僕が演奏した曲のパートは上出来でした。

最近放映されたJohn Lennonスペシャル番組の抜粋が、VH1 special というサイトでご覧になれます。(僕もちょっと喋ってます)

これまで、アルバムやステージで長年一緒に仕事をしてきたPeter Gabrielですが(次のアルバムがいつ出来上がるかは僕に聞かないで!)、Peterは彼のサイトで、彼のスタジオの中の素敵なバンドのグラフィックを載せているのをお知らせするの、忘れてました。
Dec 23 / Woodstock

ご覧あれ!デザイン一新のダイアリーへようこそ。見た目こそ以前と似てはいますが、中身は相当変わっています。リンクはまだ多分あやふやなものが残っているかもしれませんが、二、三日は我慢してください。

このダイアリーページとメインページのURLは違っています。あなたのブラウザーのブックマークを変更して下さると幸いです(でも、このサイトの以前のアドレスもここへリンクされるようになっています)今後使われる一番良いアドレスは、tonylevin.com です。

このサイトのPapa Bear Recordの方は完全に分けてあります(左側のコラムから行けます)オンラインストアの部門には、セキュリティー付きのオーダーシステムを導入しました。また、このサイトのこちら(tonylevin)側には、上の方に小さなリンクを設けてサイト全部を回れるようになっています。このダイアリーページはSite Topと呼ぶようにしました。 僕がまた新しいツァーのニュースやダイアリーを載せるまでの間、皆さんを退屈させないように沢山のダイアリーのアーカイブやサンプル、ビデオ、聴衆の皆さんの写真、それから僕が長いバス旅行の間に書いたへんてこなページを発掘して、上の"Stuff" のリンクからご覧になれるようにしました。

ウェブサーフィンをしている間に、僕がJohn LennonとYokoのDouble Fantasyでセッションをしていたときの、Johnのすごいオーディオクリップと出会いました。そのクリップの全ては "Stuff" ページにありますが、一時的に、Johnがベースについて喋っているところをちょっと、左上のPapabearロゴにマウスを合わせれば聞けるようにしてあります。試してみてね。



Part1(Dec 21, 1999 -- May 30, 2000 )へ

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