Tony Levin's ROAD Diary 2004年総集編
Jan. 1, 2004 -- Dec. 26, 2004
重いページです。狭帯域の接続では表示に多少時間がかかります。



 ロードダイアリー自体の量は、一見すると以前に比べて少なくなっていますが、実際にはトニーさんは自作のツァーやイベントのページが大変多いため、全体では膨大な量の日記と写真が掲載されています。
ロードダイアリーだけではなくて、それぞれのページもチェックしてみてください。
全てのページが翻訳されて、それぞれリンクされています。
また、アーカイブにもそれぞれのページへのリンクがあります。こちらもご覧になってみて下さい。




Jan. 1, Woodstock

過去からの爆発:
昨日のLarry Coryellの大晦日公演は楽しいひと時でした! Larryは、最後に僕が彼のトリオと演奏したのが1969年だったと思い出しました。 うぇ、35年以上経って僕達はまたおんなじことやるのかな!

僕は長くKenwood denardのドラムを尊敬していましたから、彼と一緒に音楽を作れることは、本当に楽しいことでした。 Schenectadyの素晴らしいVan Dyckクラブでは、正午のランチタイムが公演のスタートで、全部で3回の公演がありましたから、そのチャンスは沢山ありました!

公演の合間には沢山の昔話をして、Larryは僕からのスペシャルリクエストのRound Midnightを真夜中に向けて演奏してくれました。この曲は楽しいお祝いに陰気な雰囲気を持ち込むようなものでしたが、でも彼はこの曲が実にうまいんです。 (あれほど色々リハーサルしたにも拘わらず、僕らは「蛍の光」を覚えるのを忘れてしまってました。Kenwoodがドラムスの後ろから出てきて歌えるよう歌詞まで書いたりもしましたのに。)

このサイトを訪れてくださる皆さんに、良いお年でありますよう。 そして、すべての人たちに良い音楽と、幸福と、平和が訪れる年でありますように。

そして、宇宙への爆発:
さて、まったく異なる種類の興奮のために。 僕は以前からNASAのジェット推進研究所に、今週末に火星に着陸するSpiritを見守るイベントに招かれています。
土曜日の夜、すべてが計画通り運べば、機械化された地質学者、Spirit(僕にはロボットのToborとミニHummerが合体したように見えます。(訳注:"Tobor";これは1949年から55年までテレビで放映された、Captain Videoのシリーズに登場するロボットで、人気が出たため、後に映画も出来ました。"Hummer"シュワルツェネッガーの愛車でもあることで有名な幅広の軍用車。) )が火星表面に降下して、しばらく遊園地で売ってる風船の束みたいな物の内部に収まって地表を跳ね回るでしょう。 (僕が書いていることがあまりに非科学的に思えたなら、NASAのサイトに正しい情報が書いてあります。絶対気に入りますよ!)

それから風船塊やパラシュートとロケットの逆噴射がすべて彼らの仕事をうまく果たして、時速12000マイルの降下から Spiritを守ってくれますように。 (ところで、ところで、僕の奥さんもこのスピードで運転したがるんです。研究所へ向かう道で、彼女にレンタカーにはこういう装置を付けられないんだって分かってもらわなくちゃ)
土曜日の夜は、着地したという証拠を聞くまでは緊張した時間になることでしょう。 火星にはインターネットはつながってないので、(ヘイ、ブロードバンド接続が出来たとしても3億マイルは遠すぎるよね) 一番速い信号は地球上の遠宇宙アンテナか、NASAが火星の周回軌道においている二機のうち一機が受け取ります。 日曜の夜になるまで、Spiritがどう航行したか十分にはっきりしないかもしれません。

1年前、Peter Gabrielのツァーのときに、研究所を訪問しました。そこでSpiritを見て、こうした計画の準備の複雑さとそれに費やされる仕事の大変さに感心しました。 その分かりやすい太陽電池パネルや沢山の車輪は別として、着地が計画されているGusevクレーターの石を分析するための沢山の装置を装備しています。 目的は色々ありますがその中の一つは、かつてそこに水があり、そして生物がいたという兆候を探すことです。 沢山の装置を眺めて、ファンクフィンガーがなにか予想外の状況に役立つかもしれないと提案したい気持ちがよぎりましたが、口をつぐんでNASAに計画をまかせることにしました。
宇宙の旅が始まったのは去年の夏で、Opportunityという名前の二機目の探査機が1月の終わりに火星の別の場所に着陸することになっています。 (ここは、先週着陸した英国のBeagle 2とNASAのプロジェクトは関係ないんだとはっきりさせるには良い場所です)

このプロジェクトに関係している友人から良いニュースを聞きました。 ナビゲーションはすごくうまく計画されたので、最小限の調整で済んだということです。 たしかに良いサインです。それにしても、次の僕のツアーのルートを決めるのに、彼らが手伝ってくれないかなぁ。僕達はいつも逆戻りしたり迷子になったりしてるような気がする。 "軌道修正操縦プログラム"は、ブッキング代理人のPDAに入ってないんだと思うな。

さてと、科学談義はもうおしまい。NASAのウェブTVで僕と一緒に実況中継を眺めましょう。

Jan. 4, Pasadena

凄い週末でした。 ここPasadinaでは、火星着陸の興奮に酔っていました。

最初に、土曜日にはCITの一部門であるJPLのEDLチームのメンバーと昼食をとりました。 彼らはNASAのOSSのためのMERプロジェクトを管理しています。
ナニわけの分からないことを言ってるんだって?オーケー、もう略号はやめ。 一旦こういう略号の意味がわかってしまったら、このプロジェクトについてこれなしで話ができなくなっちゃうんですよね。

(右の写真はもちろん火星から送られてきたものじゃありません。 もし探査機がFunk Fingersを装着してたならという、僕が書いた想像図だからね。)

ともかく、ここ3年間火星探査機のプロジェクトに関わっている友人たちと昼食をとっていて、この人類の地平を拡げる可能性と、この状況の中でのプレッシャーという二つの驚くべき興奮に接することができたのは、素晴らしいことでした。 長い間チームの計画遂行に努力してきた後、6分間の火星の大気の降下中に、パラシュートと、逆噴射ロケットと、正確な舵取りと、風船を膨らませること、更に、鋭くとがった岩の上で跳ね回ることなどなど、どれがうまく働かなくても無事着地することはできなくなってしまい、ものすごい失望を招くことになってしまいます。
彼らは既に朝までの間にナビゲーションは間違いなく行われて、彼らが望んだ通りの地域に降下できるだろうことはわかっていました。 これは、ロサンゼルスからニューヨークまでの距離をホールインワンするのに匹敵するほどの精度を保ったという、すごい功績です。

土曜日の夜には、JPL(Jet Propulsion Lab:ジェット推進研究所、ここが調査技術開発を担当していました)は着地を管制する大きなチームに加えて、僕のようなゲストで混みあっていました。僕がいた部屋では管制そのものはしていませんでしたが、ビデオスクリーンと、僕たちに進行を説明する科学者がいました。そう、それにこの部屋にはなんとJune Lockheartが同席していました!(この女優さんは、Lost in Spaceに出演した人。これは冗談ぬきだよ!)

着地に関する詳細は書く必要がないでしょう。 ニュースでも報道されているし、NASAのウェブTVでも全部を見ることができました。 全ての行程が完璧に行われて、大気圏突入から10分間の信号途絶の間のものすごい緊張した時間のあと、ついに信号が検出されたときの、このプロジェクトでハードに働いてきた科学者たちのすばらしく人間的で、ものすごく情緒にあふれたリアクションを、僕もささやかがながら分かち合えたのです。

日曜にはウェブやニュースに火星からの画像が載っていました。更に高画質のものも送られてくるでしょう。
火星からのショットでは、特に小さなショットを寄せ集めて作られたパノラマ写真が好きです。考えてみてください。1976年にVikingが火星から送ってきた写真のモザイクを組み合わせてパノラマに仕上げるのに、当時はコンピューターで約一年かかりました。
今じゃそれが約30秒です。

Jan. 24, Woodstock

おっと、長いこと更新してませんでした。 火星旅行ほどには興奮するようなものではありませんが、家に帰ると僕の小さな人生にも沢山の出来事があるのが分かりました。

ロサンゼルスから家に帰る前に、Stick EnterprisesにEmmet Chapmanを訪ねて、新しいデザインのStickを試す機会を得ました。 いくつかすごくクールな新しいオプションが出来ています。どれが一番僕にぴったりか決めるまで、しばらく保留しておこうと思います。きっとNAMMショーでは沢山のStick演奏者が試してみて、すぐにでも使ってみたいんだろうなぁと想像しています。

家に帰ってからは、毎日新しいクリムゾン写真集に使う写真の編集に没頭していました。前に見たことも無かったようなネガをどんどん発掘するにつれてそれは膨れ上がってしまいました。それで、二巻に分けようと計画しています。一巻は1980年代のバンドの写真、もう一巻は、90年代のバンドの写真とコンピューターに保存してある日記をまとめたものです。

また僕は、新しい、ユニークなプロジェクトに関係しています: 娘のMaggieはもう小さくありません( Peter GabrielのDon't Give Upでベースの弦の下に弱音器代わりに彼女のオムツを使ったのは18年前のことです)。 彼女は今やベースを演奏し(!)二人組みのバンドで歌っています。バンド名はHideous Underwear(おぞましい下着)って言うんです!
曲を録音するのにパパのスタジオより良いところがどこにあるでしょう! アルバムが完成するまでどれくらいかかるか分かりませんが、レコーディングはすごく楽しいし、出来上がったらきっとワクワクするだろうと思います。 曲については口では言い表し難いのですが、パパの音楽とはすごく違っていて、またそうあるべきなんです!
どなたかニューヨーカーの方が興味があれば、彼らは来週の火曜日の午後11時からロワーイーストサイドにあるThe Sidewalk Cafe(Avenue A 6th Street)で短いセットを演奏します。

個人的なことで、また大変悲しい事柄ですが、僕の前の奥さんで、長く友人だったTeri Levinが亡くなって、僕と沢山の友人たちは今週深い悲しみに沈みました。 彼女は長く住んだ合衆国と英国のBathに沢山の親しい友人の輪を持っていました。彼らは彼女と知り合いになることで人生が豊かになり、この二年間のガンとの闘いの中で勇気と強さというものを彼女に教えてもらったのでした。
本当に惜しい人を亡くしました。

Feb. 3, Woodstock

寒さと雪にぶちのめされているような、北東部の暮らしです。 スーパーボールでは、この寒さはニューイングランドチームにとって少しばかり助けになりました。 僕はボストン出身で、嘗てこのチームが生まれたときのことを思い出すことができます。そのとき僕は、マサチューセッツ大学のサマーミュージックキャンプに参加していたのですが、ここでいずれペイトリオットという名前になるチームが選手を選抜して、最初のシーズンに向けてトレーニングをしていたのでした。鮮明に覚えていることは:お昼どきのカフェテリアで、若くて貧弱な体つきのバイオリニストとオーボエ奏者たちに囲まれて、巨大で不恰好な体つきの男達がうだるような暑さのフットボールフィールドから出てきて、食べ物を山盛りにしたトレーを一人に一つどころか二つも三つも運んでいたのでした。忘れられない取り合わせでした。写真に撮っていたならよかった。

それはさておき、雪の季節は家でレコーディングするのにはもってこいです。 約6ヶ月前に、e-magicのLogicデジタルレコーディングを手に入れて使っています。それで、機会を見つけてはベースパートをコンピューターに入れて、ファイルを送っています。旅の楽しみやスタジオで他のプレイヤーと録音するような楽しみはありませんが、実際のところ便利です。これで今月いくつかプロジェクトをやるつもりです。

Peter Gabrielの5月のヨーロッパツァーの日程と会場が決まりました。 下に確実なものを掲載します。5月5日、ドイツのドルトムントからスタートし、7月8日のロンドンのWembley Arenaで打ち上げと聞いています。(ただし追加公演がなければということですが)

つづきはまたすぐに

March 5, Woodstock

本当に忙しいときには、ウェブを更新する時間がなくなるのはいつもの話です!

いくつかのアルバムで演奏する一方で、California Guitar Trioの次のアルバムの準備をしていました。僕がプロデュースしているんです。 今週グループは素晴らしい新曲を持ってスタジオ入りしました。 彼らのギターの音をベストの音響、音質で捉えようと努力していて、今のところすごくうまくいっていると思っています。 右に二枚写真を載せますが、時間ができたらページを作るつもりです。(スタジオでは"プロデューサー"という仕事は"ベースプレイヤー"ほど自由な時間がないんです)

でも今日僕に用意されたプロジェクトは旅行。King Crimsonのリハーサルと作曲が始まります。彼らとはここ数年一緒に演奏していませんでしたから、きっとすごく楽しくて大きなチャレンジになると思っています。

片や一方、King Crimsonの写真集の制作を進めていて、夏には出版したいと思っています。もうすぐこのサイトで小さい抜粋をアップします。1981年の時間に戻りますよ。

この続きはまたすぐに。

March 10, Nashville

King Crimsonのリハーサルが、少し新しい顔ぶれで進行中です。 (写真とコメントが、新しいクリムゾンページに載せてあります)

バンドは本当にうまく演奏できています(僕達は古い曲の復習からスタートしました。新曲を作るのは後になります)。 レコーディングや公演についてはまだ白紙の状態ですが、今年の終わり頃には出来るといいと思っています。

僕達はPeter Gabrielの夏の追加公演の有無についての情報を待っているところです。(決まったものについては下にリストしてあります)多分いくつかフェスティバル形式の公演が、全てヨーロッパでのことですが、あるだろうということで、分かり次第またリストに加えます。

April 3, Woodstock

僕達は今、California Guitar Trioの新しいCDのミキシングにどっぷり漬かっています。スタジオはウッドストックの近くにあって、アルバムは本当に良い出来になってきています。(ミキシングについての別のページを作り始めました)

僕はもうすぐPeter Gabrielの今度のヨーロッパツァーのリハーサルのため、イギリスに発ちます。ここからの沢山の写真も乞うご期待!

さて、ミキシングに戻らなくちゃ!

April 9, Woodstock

California Guitar Trio のミキシングは無事終了し、首尾にはすごく満足しています。素晴らしいCDが発売されることになりました。(来年秋の予定です)

Peter Gabrielのリハのために英国に発つ前に、ここ、この自宅でまったく楽しいギグをやることになっています。
ウッドストックに近い大都市といえばニューヨーク州キングストンです。(ニューヨーク州の最初の州議事堂がありました。勿論先刻ご承知でしょうけど!(訳注:現在ニューヨーク州の州議事堂がある町はオルバニーという比較的小さな町だそうです。先刻ご承知でしょうけど!)
とにかく、キングストンにはかなり沢山の隠れたお宝があります。たとえば、Gabrielのホットクロワッサン、Jolly Cowのアイスクリーム、Catskill Mountainのコーヒー焙煎器、そして、Keegan エール酒の醸造所です。 さて、Keeganは醸造所でバンドの演奏を始めました。大桶と大桶の間で、ここのエール酒と共に音楽を聞きたい方のために、あるいは、音楽を演奏しながらエールを飲みたい人たちのために。これはいい組み合わせです。 それで、Uncle Funk(ウッドストックの地元のバー・バンドです。決まったメンバーの組み合わせじゃありませんが、いつもゴキゲンです!)が17日に演奏することになりました。
バンドの今回のラインナップは:Joe Beesmer, Jim Weider, Jerry Marotta, Pete Levin,そして、moiです。ワーイ!

April 19, Kingston, NY

先週末に、僕にとってはめずらしいお楽しみがありました。 古い友人で、かつてのバンドメートであるDon Prestonのトリオが、ここウッドストックでギグをやったんです。
彼の名前は、僕達のバンドthe Attack of the Green Slime Beastとしてよりも、the Mothers of Inventionのオリジナルメンバーであることで知られているというのは認めます。 僕達のバンドの変わったところは、その名前だけじゃありません。その頃仕事にありつけなかった俳優のDanny DeVitoが体を真っ赤に塗りたくって、僕達が演奏しているステージの周りでフリーダンスをしていたんです! それから、Donの手作りシンセサイザーからは、緑の透明な成長するディルドーが生えてましたし、聴衆には映画が投影されていて・・・そう、あれはまさしく70年代でした!

この土曜日の夜には、Uncle Funkのギグが地元の小さな醸造所、Keegan Alesで行われ、すごく楽しかったんです(もちろんね!) Jerry Marottaが当日の朝のガーデニング中の事故(!)で来られず(彼は今は大丈夫ですよ、皆さん)それでもラッキーなことにドラマーのRandy Charlanteがその穴を埋めてくれました。

バンドでの珍しい眺め:キーボード担当の兄のPeteと、ベースの僕・・・僕たちはPaul Simonのツァー以来、本当に数えるほどしか一緒に演奏したことがありません。

Peter Gabrielのツァーのためのリハで英国に発つまで、ほんの2,3日しか家に居られません。King Crimsonの写真集の出版のデッドラインを、また過ぎてしまうことを渋々ながら認めざるをえません。7月までには発送可能になるように望んでたんですが、グラフィックのレイアウトがまだ全然で、かつロードに出なくちゃならない・・・それで・・・今度こそ本当に9月には出せるようにすると約束します。

すぐに、本当にもうすぐ、Gabrielのリハーサルとツァーからの写真をお届けできます。それまでの間、Keegan醸造所でのUncle Funkの小さいページでお楽しみ下さい!

April 27, Bath

Peter Gabrielと、今度のヨーロッパツァーのためのリハーサルをやっています。
またこのバンドに戻って来られたことは勿論すごく嬉しいですし、天候も英国だというのに驚くほど良いです。ここRealworldスタジオでほんの2,3日リハーサルをやって、何曲か新しい曲を覚えたり古い曲のおさらいをやります。そして、もうすぐに、Ischglでの世にも稀な公演でツァーのスタートを切ります!

この最初の公演について僕が聞いているのは、Ischglというのはオーストラリア・アルプスにある町で、毎年5月1日はスキーシーズンの最終日で、これをコンサートで祝うのだそうです。聞くところによると、人々は皆スキーで会場にやってきて、これが山の凄く高いところにあるんだそうです。事実、記憶するかぎりでは、スキーリフトで機材を運び上げる必要があるところでの最初のギグになります。

この公演では、沢山の面白い写真がとれることを期待しています。 それに、この公演の後すぐ、フル規格での演出のリハーサルが2回あって、それから沢山の興味深い都市での公演が続きます。(最新の公演地リストで見かけた都市は:プラハ、ウイーン、ブダペスト、タオルミナ、ソフィア、ブカレスト、イスタンブール、アテネ・・・公演が確定したリストはこのページの下の方に書いてあります。いくつかのフェスティバル形式の予定はまだ確定的ではありません。)

僕は新しいカメラを買いましたから、できたら暗いところでもお客さんのもっと良い写真が撮れたらいいなと思っています。多分MPEGビデオもね。

この続きはまたIschglから!

April 28, Bath

リハーサルを終えて、下のGabrielツァーの日程に追加をして、夏のツァーページのスタートを切りました。

April 30, Ischgl

この綴りは間違いではありません。Ischglはオーストリア・アルプスにある町で、山の頂き近くで開かれる野外ステージでのPeter Gabrielのコンサートのために来ています。 コンサートは明日開かれ、毎年5月1日にシーズンで最後のスキーの日を祝って行われる祭典の一部になっているんです。 (人々は、公演が行われる場所までスキーでやってきます)

今日はオフなので、Ischglについてのツァーページを作る時間がありました。公演の後はもっと沢山の写真を載せるつもりです。

それから沢山のPeterのフェスティバル公演の日程をこのページ下のリストに追加しました。


Peter Gabriel 'STILL GROWING UP 2004' Tour

5-May-2004 - Dortmund, Germany - Westfalenhalle
6-May-2004 - Rotterdam, Holland - Ahoy
8-May-2004 - Berlin, Germany - Velodrom
9-May-2004 - Frankfurt, Germany - Festhalle
11-May-2004 - Milan, Italy - Filaforum
12-May-2004 - Pesaro, Italy - Arena
14-May-2004 - Vienna, Austria - Stadhalle
15-May-2004 - Budapest, Hungary - Arena
17-May-2004 - Prague, Czech Republic - (To Be Confirmed)
18-May-2004 - Nuernberg, Germany - Arena
20-May-2004 - Hannover, Germany - Preussag Arena
21-May-2004 - Hamburg, Germany - Color Line Arean
23-May-2004 - Karlsruhe, Germany (TBA)
24-May-2004 - Zurich, Switzerland - Hallenstadion
26-May-2004 - Brussels, Belgium - Forest National
27-May-2004 - Paris, France - Bercy
29-May-2004 - Bela Vista Park, Portugal - Rock in Lisbon Festival
1-Jun-2004 - Birmingham, England - NIA
2-Jun-2004 - Sheffield, England - Arena
4-Jun-2004 - Newcastle, England - Arena
5-Jun-2004 - Glasgow, Scotland - SECC
7-Jun-2004 - London, England - Wembley Arena
8-Jun-2004 - London, England - Wembley Arena
Peter Gabriel Festival dates:
12-June-2004 - Bregenz, Austria
14-June-2004 - Caligari, Italy
16-June-2004 - Genoa, Italy
18-June-2004 - Athens, GRE - Rock Wave Festival
20-June-2004 - Istanbul, Turkey
21-June-2004 - Sofia, Bulgaria
22-June-2004 - Bucharest, Romania(to be conf.)
30-June-2004 - Liverpool, England
2-July-2004 - Aix Les Bains, France
4-July-2004 - Taormina, Italy
5-July-2004 - Catanzaro, Italy
7-July-2004 - Naples, Italy
8-July-2004 - Rome, Italy
9-July-2004 - Locarno, SWI - Piazza Grande
18-July-2004 - Kaisers-Lautern, Austria
19-July-2004 - Luca, Italy
21-July-2004 - Paleo, France
22-July-2004 - Nice, France
23-July-2004 - Nimes, France

(Subject to change)



May 1, Ischgl

今日は、Peter Gabrielツァーの最初のコンサートでした。 すばらしいロケーション、すばらしい天候で、すごく良い出来の公演でした。 沢山の写真とともに、この日一日の完全な日記を新しいツァーページに書きました。

明日はツァーとしてはちょっとスローダウンします。ドイツのドルトムンドに移動して二三日リハーサルをやり、大掛かりな演出の公演の準備をします。(最初の公演はそのドルトムンドで行います)。
日記と写真をそこからまたお送りします。

May 7, Amsterdam

ツァーが続いていますが、やっとドルトムンドでのリハーサルとドルトムンドとロッテルダムでの公演で撮った沢山の写真をアップロードする時間ができました。今のところはプロダクション・リハーサルのページを追加しましたが、すぐにコンサートのページも載せるつもりです。

追伸:さて、ドルトムンドのコンサートの日記と写真のページができました。
上に新しい写真がありますが、実は去年のツァーでの古い写真なんです! でも今回のPeter Gabriel公演でも同じSledgehammerの瞬間があるので、載せたい誘惑に勝てませんでした。Paul Jansenに感謝します。

May 11, Milan

公演は続き、沢山の写真とダイアリーができています。 最新の公演、フランクフルトについてのページをアップしましたが、先のベルリンのページもチェックしてみてください。

May 14, Vienna

またオフの日があって、ツァーダイアリーのページを作ることができました。 (夜毎にステージから良い写真を撮ろうと頑張ってきたあとで、沢山の花の写真を追加しましたが、動かない物を撮って本当に楽しめました!)

それで、ミラノピサロ公演のページと、さらにツァーの 顔ぶれのページができました。

ウイーンを見物してまわることはできません。公演の後はブダペストへと続きますから。またすぐにブタペスト、プラハの地方色を写真に撮るつもりです。

May 18, Nurnberg

ウィーン、ブダペスト、そしてプラハで素晴らしい日々、公演を過ごしました。 ちょっと更新していませんでしたが(壊れたカメラと格闘したりしてました)遂にウィーンとブダペストのページをアップしました。

May 19, Nurnberg

プラハ公演からの写真を整理して、ページを作りました。

沢山の公演が控えていますが、7月12日からはフェスティバル形式がスタートします。沢山の公演地のなかで最も目立つのは、オーストリアのBregenzでの最初の公演です。 その会場では2年に渡って壮観なステージが作られており、口で言うのはなかなか難しいのですが、プロモーターが僕に写真を送ってくれました。おまけにその写真には僕たちのバンドが合成されて写っているんです! その写真は右にありますが、これじゃバンドがよく見えないので大きなサイズのバージョン(訳注:このページには文章がありませんからオリジナルサイトにリンクします。別ウインドウが開きますからご注意ください)をページに仕立てました。このステージからの写真をお見せするのが待ち遠しくてなりません!

May 21, Hamburg

今夜のコンサートの準備はでき、ニュルンベルグとハノーバー公演のページを追加しました。また、このツァーが始まってから急速に成長を続けているページのために、もうずっと前に作っていなくちゃならなかったはずの 索引のページも。
(でも、前のプラハ公演のページも見逃さないでね。他の公演じゃ見られないPeterのちょっと違った写真が載っていますよ)

今日は僕にとって特別な楽しみがありました。その包みは明日チェックアウトするホテルで僕を待っていてくれたのです。それは、California Guitar Trioの新作のマスターでした。オフの日にスタジオを探して、じっくり聞かなくては。(いつかレコードにとって"マスタリング"の持つ意味について、書こうと思っています。僕が知る限りについて、ですがね) ファイナル・バージョンを聞くのが本当に楽しみですし、アートワークの出来上がりも同じく楽しみです。すごくクールなカバーです。 8月の終わり頃にはトリオと一緒に小さなツァーをやるだろうと思います。

May 28, Paris

パリでのオフの一日・・・天気は最高、バンドメンバーは友人を訪れたりショッピングをしたり、美味しい食事をしに出かけています。 僕はといえば、ひどい風邪にかかってしまって部屋に閉じこもっています。 がっかりです、実際。でも少なくとも今日は移動日でも公演のある日でもないので、休めます。ともあれ、本当に良いニュースは、ついにツァーのウェブページを作る時間が取れたことです。 カルルスルーエとチューリッヒの新しいページと、ハンブルグでの日々、それにブリュッセルとパリ公演のページができました。 それから何人かの顔を、 ツァーの顔ぶれのページに追加しました。

ちょっと遡って、ハンブルグでのオフの一日は素晴らしいものでした。なぜなら、新しいCalifornia Guitar TrioのCDのマスターを受け取ったばかりで、可能な限り最高のセッティングで聞きたいと思ったのです。ロードの最中では難しいことですが。 でも、Emagicにいる友人がHahn Nitzscheという素晴らしい音響のスタジオを紹介してくれて、そこで2,3時間音をチェックすることができました。 幸せなことに、CDの音はすごく良いものでした。最終ミックスより悪くなっていることもなく(珍しいことのように聞こえるかもしれませんが、常に心配なことなのです)わずかに良くなっていました。CDのリリースが待ち遠しくてなりません。リリースはこの夏の後半か、秋ごろになると思います。

ウェブの更新から遠ざかっていたのは、主に毎日今度出す1980年代のKing Crimsonの写真集のグラフィックレイアウトの仕上げで忙しかったからなのです。
写真の最後の仕上げはウッドストックにいるグラフィックレイアウトデザイナーの仕事なのですが、彼女は見栄えをよくするのはすごくうまいのですけど、そのためには驚くほど大量のpdfファイルがやり取りされるのです。そして、僕はそれらの写真がいつどこで撮られたものかをいまだに確かめているというわけです(1980年代の日程表を旅先だというのに持っているんです。やれやれ!)

明日はウェブサイトにお知らせするのを完全に忘れていたギグに出発します。 Rock in Rio "Parque Bella Vista"という催しです。 どうやって一日のうちにたどり着けるというんでしょう?実は、リオで開かれるわけじゃなくて、ポルトガルなんです。詳しいことは知らないんですが、フェスティバルらしくて、円形ステージも使わず、予定を見たところ僕達がステージに立つのは午前1時半! きっと楽しいことでしょう。写真は必ず撮っておきます。

May 29, Lisbon

フムムム・・・風邪薬と風邪の両方が僕に幻覚を見せているか、でなければ、これはちょっと普通じゃない一日のようで。 今はリスボンの午後10時。パリから飛行機で飛んできて、午前1時半にステージに上がることになっています。それからバンドの殆どは公演のあと英国へ飛ぶんです! つまり基本的には、パリから英国へ飛ぶのにポルトガルを経由してRock In Rioフェスティバルで演奏をすると、こういった一日です。

あるいは、この風邪薬は僕が思っているよりも強くて、全部夢なのかも。写真を見れば本当のところが分かるでしょう。

これとは関係ないですが、Peterが オレンジ・ピープルと呼んでいる人たちの僕が好きな写真を集めた面白いページを作りました。

続きはまたすぐに、Rock In Rioフェスティバルから(あるいは僕の幻覚から!)

May 31, London

それは本当でした。さわやかなリスボンの夜、クールなコンサートでした。 僕は確かにここにいたという証明のために、Rock In RioのTシャツを買い、皆さんには勿論、 この公演からの写真のページを作りました!
コンサートは楽しくて、僕たちの一つ前の出番のBen Harperのセットを見ることができました。
今はロンドンにいて、明日のバーミンガム公演に向かうところです。

このダイアリーのページのトップの写真が新しくなっているのを見つけました。「見つけた」と書いたのは、コンピューターの中にあるのを見つけたからなんです。誰が送ってくれたものか思い出せません!きっと思い出して、あるいは教えてもらって写真の下にクレジットを追加します(あるいは写真上に合成します)

さて、僕はこれまでこのツァーに関して19ページ書いてきました。ベースの演奏でではなく、タイピングで指にタコができているベースプレイヤーは僕くらいのものでしょう!でも、毎週どれほど沢山の人たちがここを訪れてくれるかを眺めているのはとても愉快です。(それとも誰か一人が毎日2000回もここをチェックしてるのかな?ヘイ君!ちゃんと生活したまえ!)(おっと、僕が言えることかな。僕こそラップトップを夜遅くまで抱いてる人間の一人だった!)(ツァー・パーソネルのページにある僕のセルフポートレートをご覧になりましたか?その写真を右に載せておきます。コンピューターと長く過ごしすぎているという証です)

これでわかるように僕は睡眠不足です。新しいページをご覧ください。僕はベッドに入ります!

June 2, Sheffield

トマトの花、ステージ下のブーブー騒ぎ(訳注:原文でrazzberriesとなっていますが、raspberryには『舌を両唇にはさんで震動させるやじ 』という意味があるようです)、P.G.のクローズアップが昨日のバーミンガム公演から。

June 6, London

シェフィールド、ニューカッスル、そしてグラスゴウでの公演を終えて、ロンドンに帰ってきています。僕達は今、ツァーの中のGrowing Upパートを終えつつあります。この演出での公演は、ロンドン公演のあとはもう再び見ることはできなくなります!

それで、僕達がこれからもツァーを続けて、なお沢山のフェスティバルで普通のステージでの演奏をしたとしても、大勢のクルーにさよならをいうことになるでしょう。それから僕達が好きになった沢山の経験にも・・・さかさまになって歩くPeterとMel、物事が間違いなく行っているか見るために、ステージ下からピョコピョコ顔を出すクルーたち、Towerの曲の間に頭の上から降りてくる天井、曲の間にドラムキットを動かすためにステージを走り回るオレンジ色の服装の男達の群れ、そしてその上、ツァーの制作とクルーの女性たち、男性たちの素晴らしいムードと温かみ・・・僕はこれまでにこれほど大きなツァーでこれほど心が通い合っていたことは経験がありません。

先月撮った沢山の写真の中で特に好きなショットを集めたギャラリーを作っているところです。1,2日したらご覧にいれられるようになると思います。このツァーについての他のページも出来ると思います。

June 8, London

Wembleyアリーナでの二回公演の最初は大成功でした。 今夜は最後のGrowing Up公演です!

僕たちはGrown Up、成長したと思いますか?
ツァーを追いかけた人たちをUppiesと呼びたいですか?

この二つの質問には、これから続く公演で答えたいと思います!
このツァーで撮ったお気に入りの写真を集めた ギャラリーページを始めました。 いつもアップしているより大きなサイズですから、遅い接続でご覧になっている場合は気に入られないかもしれません。でも、かなり短くしたつもりです。続きもお楽しみに。

June 10, London

ウェスティー犬、トラック、オレンジダンサー、ツァーポートレイト・・・その他の写真がWembleyアリーナでのロンドン公演の2ページに載っています。

Still Growing Upは最後の公演になり、沢山のさよならがあります。でも僕たちは続くフェスティバル形式の前に2,3日のオフとなり、この公演はきっと楽しいものになるでしょうし、行ったことのないところにも連れて行ってくれそうです。 さらに沢山の写真を必ずお見せします!

June 12, Bregenz

まだ公演で演奏はしていませんが、ここのステージは実にユニークです。 次にオンラインできたら沢山写真を載せるつもりです。

上にある"アーカイブからの今週の特集"が新しくなりました。 僕の犬のSherlockのページです。ロンドン公演のときのウェスティー犬たちから思いついたんだと思いますが、このページは殆どが彼が子犬だった頃のもので、しばらくアップデートされていませんが、実にかわいいです。レコードセッションでのSherlock、Sealのツァーのバスの中・・・そして、彼の内なる子犬を探検しています!

June 14, Cagliari, Italy

(うー、実は昨日この文章を送れなくて、幸運にも今日はオンラインできました。このツァー形式ではなかなか難しいことです)
ヒュ〜、この二日間というものインターネットに繋げることができませんでした。でも、沢山の更新ができました:

Peter Gabrielのフェスティバル形式での最初の公演、 Bregenzの他に無い大スペクタクルステージのページ。

Still Growing Upツァーの26ページの件に話を移しますが、また新しいページを追加しました。これは先月撮った 花のページです。

それから、一旦ツァーの索引のページを作ったら、いつもは索引のページは後回しにして新しいページを書くことが先になってしまい、またツァーが終わったら次のことにかかりきりで作り直すことはありませんでした。今回は覚えていましたから、27番目のページ、花を追加しました!

June 16, Sardinia

Cagliari公演のページを載せました。

June 19, Istanbul

インターネットに繋げるのは相変わらず難しく、それで僕は二回の公演をさかのぼって書く羽目になりました。恐ろしい!

それでも水曜日に Genoaであった公演のページをアップし、今夜にでも昨夜のアテネ公演の分を載せるつもりです。

(OK, アテネ公演のページもアップしました。)

その間にも、僕達は旅行で忙しく、楽しく過ごしています。 今回はイスタンブールへの初めての旅行だったばかりではなく、半日自由な時間がありました。それで、すぐに観光客に早変わりして出かけるつもりです。旅行をしている限り、僕にとっては滅多にない特別な楽しみですからね。

そして、明日のイスタンブールの公演の後、ブルガリアのSophiaでもう一つ公演があって、その後は一週間の長いお休みになります。僕はちょっと家へ帰ってくるつもりです。(最後に家と僕の家族全員と顔を合わせたのは4月のことでした。家に帰れるのはすごく良いことです。)

June 23

飛行機の上でこれを書いています。 イスタンブールソフィア公演のページ、それから増えつつあるPeter Gabrielのフェスティバル公演の索引ページを作りました(リンクは上に)。

今週の特集ページは90年代の古いもので、King CrimsonがHORDEサマーツァーに行ったときのものです(上にリンクがあります)。僕達はこの頭文字の意味を色々と考えて無意味な言葉遊びをして楽しんでいました。

June 29, London

短い休暇が終わり、Peter Gabrielのツァーのために英国に帰ってこれて嬉しいです。

明日の公演はリバプールであるのですが、これにちなんで今週のアーカイブ特集にスタジオでのジョン・レノンのオーディオクリップを取り上げました(リンクは上にあります)。

これは、1980年のDouble Fantasyのセッションで僕が演奏したときのものなのですが、長いことこのときの音声の記録に出会ったことはありませんでした。 ウェブでこれを見つけたとき、記録の一部を僕のサイトに載せたくてたまらなくなったのです。(ほら、彼は『ラブリーなベースだ』って言ってます。すごく光栄だって答えたんです!)(でも皮肉なことに、クリップの中ではベースは聞こえません)
でも、本当に魅力的なことは、このクリップで、ジョンがどれほど完璧に歌のレコーディングを行っているかを聞けることです(Starting Over)。 彼ならではの味わいを込めて、全員のパートを巻き込んで、切迫感とユーモアの両方をセッションに注ぎ込んでいるのです。 クリップはかなりサイズが大きくて、広帯域の接続が必要です。楽しんでください。

OK,カメラの充電も済んで、明日のリバプールの準備は万全です。続きはまたすぐに。

July 1, Bristol

昨夜はリバプールですごく特別な公演を行いました。 バンドに復帰できてとても嬉しかったですし(1週間のお休みの後でした)、素晴らしい聴衆、素晴らしい町、そして、特別凄いニュースは、キーボード奏者のRachelがこの週末に結婚したのです!!彼女とBobby Raeにおめでとうを言います。

リバプール公演の写真とコメントを載せた 新しいページを作りました。 今現在、ブリストルで一日のオフで、明日フランスに次の公演に向けて出発します。

続きはまたすぐに。

July 5, Taormina

アップロードできなくなってから2、3日経ちました。 それから、僕たちが訪れたAix les Bains と Taorminaというところは、どちらもとても美しくて、ものすごく沢山写真を撮ったので、このサイトに載せる写真を選ぶのに苦労しました。

でも、 Aix les BainsTaormina公演のページを今ようやくアップしました。(沢山の花の写真を乞うご期待!公演からもふんだんに載せています)

新しい今週の特集ページは、かなり最近のミルウォーキーへのバイク旅行から。 もしモーターサイクルの写真がお好きなら、楽しめますよ!
3ページあるうちの真ん中のページにリンクを張りました。最初のページはそこへの行程について、3ページ目は雨に降られてトラックをレンタルして家へ帰るところです!

July 9, Rome

ものすごく忙しく、アップロードするためにインターネットにつなぐチャンスは全然ありません!

このツァーで、最近のパートを、Spinal Tapセグメントと呼びたい気持ちになっています。(訳注:Spinal Tap、直訳すれば脊椎穿刺ですが、昔の映画の題の引用で、これまでも何回かこの言葉をトニーさんは使ってきています。) 心配ご無用、公演はうまくいっています。小さな騒動は起こっていますが、このことが時々あの映画のことを思い出させてくれて、ロードに出ている僕たちの古典的な風刺のように思えるのです。

Taorminaでの公演の後、ぼくたちはこのページにリストしてあったCatanzaroではなく、イタリアの他の場所にあるLecceという町に行きました。僕がここに変更をお知らせしていなかったのはさほど重要なことではありませんでしたが、Taorminaでの朝に、Peterの公演のオープニングアクトを努めているセネガルの歌手のDabe Toureに会いました。 彼は町を車で出ようとしていたのですが、彼はほんの2時間ほど車で走ればその会場に行けると思っていました。いいえ、そこは飛行機で行くようなところで、彼は僕たちと一緒に空港に行って、その日はセーフでした!

それから Naples公演では、PeterはSolisbury Hillの曲の間に、ステージの高いところからお客さんの中へスキップして降りていくことを決めました(僕たちは後ろからついていきます)。 彼はステージの袖にぼくたちを連れて行ったのですが、いかんせん、段差が15フィート(4m50cm余り)もあって、階段もありません。 恐れを知らないことに、Peterはスキップを続け、歌いながら、ステージの反対側へやってきて、実にそこには下へ降りる階段があったのです。そして、降りました。最初の階段から、次の階段へ。ところが全部の階段はステージの内部にあって、アリーナ前方へ降りる出口がありません。僕たちの楽器の音を聞くための無線のモニターは、ステージ上のトランスミッターとレシーバーの到達距離を越えてしまって聞こえなくなってしまいました。それでもまだステージからの出口はありません。僕は誰かボイラー室を掃除している管理人さんが出口を尋ねられている間に"Hello Cleveland"と叫ぶ準備をしているのを期待しちゃいました。

さて、もちろん僕たちはそこから出てきました。そしてお客さんたちはこの有様を許してくれました。(僕たちがステージの下にいる間、どんな音になっていたのでしょうか・・・ドラムソロ?)

それから ローマ公演。会場までのドライブは(町からほんのちょっと外れていました!)想像したより1時間余計にかかってしまったので、会場に着いたのはステージに上がる時間のほんのちょっと前でした。 とはいえ、公演は最高、音響は完璧、そして本当に大勢のお客さんたちは素晴らしかったです。



July 10, Locarno

今夜の公演は最高で、(これは夜遅い飛行機の中で書いています)Locarnoの町の広場で行われました。Peterが最後にこの場所で演奏したのは遠い昔のことですが、確かにこの場所だと覚えていました。良い写真が撮れました!

新しいページを、 LocarnoRomeNaples公演からアップしました。

次回のポルトガルでの公演まで、1週間のお休みがあります。バンドの他のメンバーがどうするかは知りませんが、僕は家族に会いに(!)へ帰ります。多分来週の金曜の公演までロードダイアリーは更新しないと思います。

July 21, Geneva

イタタタ、長い間インターネットに繋げられませんでした。 イタリアとポルトガルは全く美しく、素晴らしいお客さんたちでしたが、少なくとも僕たちが滞在したり演奏したりしていた場所ではネットに繋げることは全く不可能でした。

色々なことがありました。 Kaiserslauten公演はキャンセルになり、改めて次の日曜に行われる事になりました。全部このウェブを見に来てくださった方にお知らせできませんでした。 キャンセルされた公演を見に来られるはずだった方には、本当に申し訳ありません。 できることならここにもお知らせしたかったのですが。

そして今、僕は最近の3公演の写真を選んでいます。今日遅くには更新できる予定です。今はちょっとツール・ド・フランスをテレビで見なくちゃ!

OK、ツールの番組は終了、 Villa de MourosLucca公演の短いページをアップしました。

Peter Gabriel Festival dates:
30-June-2004 - Liverpool, England
2-July-2004 - Aix Les Bains, France
4-July-2004 - Taormina, Italy
5-July-2004 - Catanzaro, Italy
7-July-2004 - Naples, Italy
8-July-2004 - Rome, Italy
9-July-2004 - Locarno, SWI - Piazza Grande
16-July-2004 - Vilar de Mouros, Portugal
18-July-2004 - Kaiserslautern, Germany
19-July-2004 - Luca, Italy
21-July-2004 - Nyon, Switz
22-July-2004 - Nice, France
23-July-2004 - Nimes, France
July 23, Nice

とても素晴らしくて、ユニークな二つの公演でした。 スイスであったPaleo フェスティバル はとても大きいもので、ウッドストックに似たセッティングとお客さんたちでしたが、多分このツァーの中では最も大規模な公演だったと思います。
それから、朝ジュネーブ湖で過ごしたあと、僕たちはニース・ジャズ・フェスティバルに飛行機で向かい、オリーブの木でいっぱいの野原で演奏しました。お客さんの何人かは木に登って公演を見ていました。

詳しいことは、 PaleoNiceのページをご覧下さい。

July 25, Nimes

ツァーは終了に近づきました。僕たちは Nimesの古いコロセウムで演奏しました。この回で最後の公演になるはずでした。
そして今、先週やれなかったKaiserslautenで公演をするために向かっているところです。 もちろん複雑な気持ちです。このツァーでは素晴らしい音楽と、僕たち全員が家族のような感覚になっていましたから。まぁ多分これが本当に終わったときにはもっと何か感じるのでしょうが。 今はMarseille空港にいて、フランクフルトに向かうところです。Kaiserslautenまでは長いドライブで、それからまたフランクフルトにドライブして戻って…。旅行中に一大叙事詩を書く時間があるでしょう(バッテリーが持っている間だけですけどね!)

July 26, Rome

ツァーは大団円を迎えました。Kaiserslautenでの野外コンサート(もっと前に行われる予定だったのが延期されたのでした)は全く特別なものでした。

僕にとっては、これが本当にツァーの終了だとは実感できないのですが、バンドの他のメンバーに聞いてみてもやっぱりそう。多分今週の旅行が皆一緒じゃなくて、皆てんでバラバラのルートで移動したことによるか、それとも今回の日程が追加のものだったからか。いずれにせよ、何日か経ったらこの素晴らしいツァーが本当に終わってしまったんだという思いにうたれるんじゃないかなと思っています。

このツァーは、親しい友人と、素晴らしい音楽の素敵な組み合わせでした。

今後は何が待っているでしょう?そう、僕には沢山あります。
  本を覚えていますか?僕が手がけているKing Crimson 写真集を作り始めたのは…1980年代の半ば(!)仕上がりは6月になると予告していたのでした。 でも、僕はツァーの最中でもかなり勤勉に仕事をしていました。グラフィックデザイナーとの間で、訂正されたファイルをやりとりしていたのですが、それでもデッドラインを過ぎてしまったとはいえその作業は終了し、すぐに印刷に回ります。9月の半ばには準備ができて、ちょうどその頃にKing Crimsonのリハーサルに入るのに合わせられるといいなと思っています。本のタイトルは、"Crimson Chronicles" (第一巻, 80年代)といいますが、このサイトでも準備ができたらその抜粋を山ほど載せるつもりです。

8月にはCalifornia Guitar Trioの公演にゲスト出演します(僕がプロデュースした彼らの新しいCDはもうすぐ出ます)。
日程が手に入り次第ページに載せますからね!

もしもう少し書く時間があったら、今日遅くにでもまた。

August 18, N. California

長いながい間ダイアリーの更新がなかった後は、ここ数週間ちょっと忙しくなります。今週後半に始まるライブからは写真を載せるつもりです。

今週は、北カリフォルニアの海岸にある美しいスタジオににいました。ここが終わり次第東海岸に戻ってロチェスターで行われるCalifornia Guitar Trioの2晩のライブに合流します。
CGTの新しいCD、Whitewaterがちょうどリリースされたところで、彼らのサイトで買う事ができます。(すごくいい出来です。僕が知ってて当然、なぜなら僕がこのCDをプロデュースしたんですから!)

CGTのライブの日程は下にリストがあります。ロチェスターの後には、いくつか新しい曲を持って南カリフォルニア地域を回ります。Tool ファンの集いもあります。きっと楽しいことでしょう!

9月初めには、King Crimsonがリハーサルに集合することになっています。これが、ライブ演奏やレコーディングに繋がればいいなと思っていますが、まだ分かりません。そうなるといいんですが!
また別の以前のナッシュビルでのリハーサルに敬意を表して、今週のアーカイブからの特集は(リンクは上にあります)バンドの面々が当時としては新しかったデジカメを覗き込んでいる変な写真のページです。これは1997年のもので、僕はそのページをcasio.htmlを名付けたんですが、このことは、どれほど沢山のカメラをそれ以来使ってきたか、思い出させてくれました!

皆さんの誰もがあれはどうなってるんだ!と叫ぶのは、King Crimsonの写真集でしょう。(まぁ叫んでると思ってるのは僕だけかもしれないけれども)制作過程は既に僕の手から離れていますが、まだ発売日ははっきりしません。
今は全て印刷会社の手で作業が進んでいますが、印刷過程に入る前に、パーフェクトなクォリティに仕上げるように最善の努力をしてきました。(写真家ならば、とりわけモノクロ写真の場合は製版の品質にうるさくなるのは理解できるでしょう。僕はすばらしい印刷会社を使っていますが、それでも時には試行錯誤が必要なんです)
9月の初めと予想していますが…多分彼らとリハーサルをしている最中になるんじゃないかな。ま、どうなることやら!

それまでの間、このページにはその写真のうちいくつか小さなバージョンを載せたいと思っています。ファインアートのクォリティには及びもつきませんが、ちょっと面白いでしょう。

August 21, Rochester, NY

ここロチェスターのMontage Grillでは、二晩で三回の公演があります。 またこのトリオと演奏できて、とても嬉しいです(California Guitar Trioは通常はトリオとしてツァーをしています。当たり前ですが。でも、時にはベースでゲスト出演しているんです)
そして、ロチェスターに帰ってくるのは、僕にとっていつも楽しいことです。 僕はここに5年間住んで、学校に通い、当時からこの町にあるあらゆるクラブや劇場でたくさん演奏をやっていました。1968年に僕がこの町を去ってから、もちろん色んなことが変わってしまいましたが、今でもここにはとても親しい友人が何人か居ます。

いつものように、この町に来て最初に訪れるのは母校のEastman School of Musicです。 まぁ実際には学校そのものじゃないですが。まさか学校に入ってはいけないでしょう? 僕が四年間ほとんど、授業中も授業の間も、Steve Gaddとうろつきまわったり、他の真面目な学生たちのようにもっと練習しないと駄目だなぁと考えたりしていた隣のカフェへ行くのです。
この場所は、今はJava Joe'sという名前で、エスプレッソが美味しいです。 でも、昔はそうじゃなかったと言わざるをえません。その頃、ここは the Coffee Breakと呼ばれていて、個性的なカップルの、FredとThelmaが経営していました。多分この名前が全てを語っていると思うんです。彼らは誰かがカプチーノを頼むと、いつもぞっとしていました。頼んだ人はきっとFredの短くなった人差し指で突きを食らわされることになります(多分オニオンをスライスしているときの事故で短くなったんだと思う。考えるだにぞっとするけど)Fredはいつもは小さなキッチンに隠れていて(チーズバーガーやチキン・サンドイッチを作ったりして・・・メニューはよく覚えてないんですけど)皿の大きさで弓形に開けた窓を通してThelmaに料理を渡していました。 この小さな窓のそばに座った人は、遅かれ早かれFredの短い指で突きを食らいました。特にこれといった理由もなく。これは親しげなジェスチャーだったのか、それとも誰かが蒸しむしする小部屋に長い間こもっているんだということを思い出させるためだったのでしょうか?知るよしもありませんが。

それはさておき、今ではエスプレッソは湯気を上げていて、ケーキやパニーニ(イタリア風サンドイッチ)が出され、歩道にはテーブルがあって、ヨーロピアンスタイルになっています。そして、多分若い音楽学生たちの間には、一人か二人はCoffee Breakがどんなだったかを覚えている古顔がいるんだと思います。

明日は、僕がカリフォルニアでの5公演で参加する前に家に飛んで帰っている間、トリオはニューヨーク州のほかの場所での公演に出ます。できれば、この公演でステージがもっと明るければ、バンドの写真をこのサイトに乗せられるでしょう。

August 26, Los Angeles

昨夜は、ロサンゼルスのKnitting Factoryで素晴らしい公演をしました。 僕はこの日Stick Enterpriseで、そこの良い友人とぶらついたり沢山の新しいスティックを試したりしていました!

今夜僕たち(California Guitar Trio)はサンタバーバラの近くにあるクラブで演奏するのですが、そこは特別小さなところだったと記憶しています。前にそこで演奏したときには、ステージに立つと頭をかがめなくちゃなりませんでした。それに、最前列の何人かは僕が使っていない楽器を支えていなくちゃならなかったんです!彼らがステージを広げているかどうか見ものです。

California Guitar Trioの新しいCD、"Whitewater"が発売され、とても評判が良いです。普段はこのサイトにはレビューは載せないんですが、僕がプロデューサーとしてほめられるのは滅多に無いことですからここに抜粋を載せたいと思います。
これはAmazonに載っていたもので、リンクも張っておきます。

California Guitar Trioが、ここ2年間の新しい曲を集めた新しいアルバム "Whitewater"で帰ってきた。以前のアルバムと同様、この最新ディスクはトリオのユニークな音楽性と魅力的な演奏家魂を見せつけている。 制作の面では伝説的ベーシストのトニー・レヴィン(King Crimson, Peter Gabriel)が瑞々しく穏やかな味わいをアルバム全体にもたらし、グループが最高に輝くために、熟考の機会を多く与えている。 "The Marsh", "Cantharsis" そして"Red Iguana" などの曲では複雑に組み合わされたテーマとトリッキーなギターテクニックと並んで精妙なメロディーを含んでいる。 "Atlantis", "Skyline" そして"Relative Illusion"などは、もっとシンプルな曲で、このグループの穏やかな一面を見せている。"Mee-Woo" も静かな曲だが更に複雑なリズム構造を持っている。 トニー・レヴィンはまた、この曲でフレットレスベースの主旋律を奏でている。 更にこのアルバムでは実験的な試みもされている。"Cosmic Calypso"は単純な6/8拍子のダンサブルなテーマで始まり、エレクトリックなmidiギターによる輪郭の曖昧なミドルパートにつながっていく。 アルバムタイトルの曲もこれと似た様式をもっている。 もちろん、California Guitar Trioのアルバムは楽しいカバータイトル抜きには語れないだろう。 バッハの"Prelude Circulation BWV 988"はこのグループ伝統のバロック音楽への愛情を表しており、"Ghost Riders On The Storm"ではカントリーの名曲"Ghost Riders In The Sky"とDoorsの"Riders On The Storm"がミックスアレンジされている。多様で驚くべきアルバムのフィナーレを飾っている。 "Whitewater"はCalifornia Guitar Trioが彼らのバッグにまだ沢山のトリックを隠していることを証明している。Bert Lams、Paul Richards、そしてHideyo Moriyaの組み合わせによる相互作用と並んでトニー・レヴィンの際立って優れた制作能力は楽しいリスニング体験を与えてくれる。 このディスクはまた"The Marsh"のライブビデオをエンハンスパートに含んでおり、彼らの名演奏ぶりを力いっぱい見せてくれる。この作品は、California Guitar Trioが最善を尽くしたものであり、間違いなくお金を払って聴く価値のあるものである。

August 28, Anaheim

昨夜のCalifornia Guitar Trioとの公演は、ここアナハイムにある"Third Eye Gathering" というところで行われました。Trey GunnとPat Mastelotto(彼らは元King Crimsonのバンド仲間で、時々デュオとしてツァーをしているんです)もここに出演していて、Patはトリオのセットに飛び入りし、僕たちもTreyとPatのセットの最後に飛び入りして、ジャムセッションと曲を一緒にやりました。古い友人と音楽のつながりがとってもクールな夜でした。

Patとはまた一週間後にCrimsonのリハーサルのため、ナッシュビルで顔を合わせることになっています。(あそこまでニューヨークから車で行こうかと考えているんです。長い道のりで、おそらく高速のインターネット環境は道沿いには期待できそうにないですが、多分楽しいでしょう。)

続きはまたすぐに。今夜はSan Juan Capistranoにある有名なCoach Houseで演奏します。

Sept 1, Woodstock

クリム週間 - 0日目
0日目というのは正しくないかもしれません。まぁとにかく、King Crimsonのリハーサルはナッシュビルで数日後に始まり、僕は明日、車で行くことにしました。 今日をクリム週間の日記の最初の日にしようと思ったのは、僕の車がちょうど修理から戻ってきたからですが、エアコンは直りませんでした。僕は南へ長いことドライブするのと関係があるんじゃないかと疑ってるんですが!(どんな服装で行くかにも確かに関係があるでしょう。今より暑くなるようなら水着とタンクトップを着ようかと思っているところです)

それで、明朝早くに信頼するボルボに楽器を積み込んで(まぁ数年前は信頼がおけましたが、今はむしろ長いこと親しい友人のようです。時には頼りになり、時にはそうじゃない。でも離れることはないっていう。)楽器を積んだら出発しますが、目的地まで二日かかると踏んでいます。(Mapquestは車で15時間と言ってますが、Mapquestより自分のボルボを信頼してるんです)

道中では日記を書く時間がたっぷりあるだろうけど、道沿いのモーテルからはなかなかアップロードするチャンスはないんじゃないかなぁ。それでも試してみたら、時には期待以上の設備が出現してびっくりするかもしれません。
もちろんドライブ中はクリムゾンの宿題で、なじみの無い曲を聴くことに没頭するつもりです。伝統的にこのことは僕のムードを盛り上げる効果があるんです!(うろ覚えなんですが、80年代初頭にイタリアのテロリストが誘拐したアメリカ兵士にKing Crimsonの曲を繰り返し聴かせて拷問したことがあったとか。バンドはそれを聴いて変な話だと思いました。僕も拷問に感じなければいいんだけど。)

クリムゾンの計画はリハーサルだけになっています。レコーディングやライブ演奏の予定は全く聞いていません。それでもこの週の間になにか新しいプランができるでしょうし、何が適切かについては意見を言っていくつもりです。

新しい写真集のCrimson Chroniclesはちょうど来週僕が戻るころに印刷所から届く見込みです。すごくワクワクしています。何年もこのプロジェクトを続けてきましたし、皆さんの手に届くことが僕にとってなによりの喜びです。この本については沢山のサンプルを載せたウェブページを作っています。リハーサルの間にアップして、予約もとり始めたいと思っています。

だから、この一週間は本のことやらクリムゾンのリハのことやらT-Levの長い長いドライブにどうかご注目を。チャンネルはそのままでね!

Sept 2, Abingdon, VA

クリム週間 - 1日目
一日目、ナッシュビルへ長いドライブ。まだ道のりの三分の二しか走っていません。 明日は6時間分残っています。
出発しようと思っていた時刻から二時間ほどは申し分のない天候でした。新しい本に関して、まだドタバタが残っていて、クレジットを削除して、印刷前にスライドできるかどうか確認したかったのでした。時既に遅し、今日プレスに回ってしまいました。しょうがない、出発することにしよう。気温は華氏72度(摂氏22度ちょっと)ドライブにはパーフェクトな天候です。

ほんの5時間ほど走った頃、最初のWaffle Houseの看板を通り過ぎました。もう北部にはいないんだということが確実な看板です。(覚えておかなくちゃならないのは、もしある朝にグリッツ(訳注:ひき割りトウモロコシ。米国南部では煮てオートミール風にして朝食にする)が食べたくなったとしたら…朝4時に出発してWaffle Houseで9時に朝食を食べ、そして戻ってくるのが…まぁそれはさておき、お目にかかれてよかったです)(今度この店に入ったら、そこのジュークボックスに入っている曲名をここに載せたいと思います。もちろんその曲の中のほとんどがカントリーミュージックで、それもWaffle Houseのことを歌ったものなんです)(King Crimson とプログレッシブロックを演奏しに南に向かってる人間がWaffle Houseに座ってるとは思わないだろうね)

ペンシルベニアの中央部あたりで気温は華氏83度(摂氏28.3度)になり、僕は二つのことを学びました:窓を開けてドライブしているときは曲を覚えるのはすごく難しいということ(車のエアコンは効かないのです)そして、二つ目は、僕がいない間にできたクリムゾンのConstruction of Lightは、すごく覚えにくいってこと!休憩するためたびたびモーツァルトに切り替えてました。

10時間、650マイルのドライブのあと、モーテルに乗り入れました。その周りに集まっているのは、ウェンディーズ、ハーディーズ、ピザハット、パパジョーンズピザ、ケンタッキーフライドチキン、そしてマクドナルド。食欲が全くわきません。
つづきはまたすぐにね。
Sept 3, Nashville

クリム週間 - 2日目
今日はさほどのドライブじゃなく、たった300マイルでナッシュビルに到着し、明日のリハーサルのためには十分な休息の時間ができました。

Waffule Houseの誘惑に勝てず(ジュークボックスについては昨日のダイアリーで書きました) レーズントーストとスクランブルエッグ&チーズを食べている間にジュークボックスにある曲名を書き留めました。いい?

Special Lady at the Waffle House    Waffle House Family
Waffle House Home   Waffle House Thank You
I'm Cooking at the Waffle House   I'm Going Back to the Waffle House
844,739 Ways to Eat a Hamburger at Waffle House   Waffle House for You and Me
There are Raisins in my Toast   Waffle House Hamburgers (I Love You)

そして… Last Night I Saw Elvis at the Waffle House

(もうひとつ、この曲をお知らせしたくて仕方ないのが:Ten Rounds with Jose Cuervo)

明日には、題はLark's Toungues in Aspicほか…なんという違い!

Sept 5, Nashville

クリム週間 - 3,4日目
僕の新しい本に関して進展がありました。最近何度も話をしてきたCrimson Chroniclesという写真集です。今これは印刷所にありますが、もうすぐ印刷が上がり、Papa Bearレコードに送ってくることになっています。9月15日が正式な発売日です。

しかしながら、ハリケーンFrancesが影響を及ぼしています。印刷や、輸送に関してではありません。我が勇敢で有能なるウェブマスターDan BeachがPapa Bearオンラインのオンライン注文を管理していますが、彼はフロリダのオーランドに住んでいます。 数日前に、今後ハリケーンの被害が予想されるため、予め今のうちにオンラインオーダーのページをアップしておいて、嵐が襲ってきて彼との連絡が取れなくなるかもしれないことに備えておこうということになりました。

いつもなら用意できる前に注文を取るようなことは好きじゃないんですが、今回は例外的にそうするのが良いと判断しました。というわけで、沢山のサンプルが満載の本のページと、もしお好みならプレオーダーのページへのリンクを作りました。(もちろんクレジットカードによる決済は、本を送るときまでいたしません)

印刷所からウッドストックに本が届いたときには正式にアナウンスします。 今回の発刊に当たってはすごく興奮していると認めなくちゃなりません。この本に関しては長年作業を続けていましたから。この中にはすごく特別な写真が収められていて、バンドに関して大変な識見が得られることうけあいです。

現在のKing Crimsonに話を戻しましょう。今リハーサルの真っ最中で、バンドで作曲も行っています。ムードはとても良くて、3月に一週間古い曲をやった時のような感じです。今回、すこしジャムセッションと混ぜてやってみたり、今後の僕たちの音楽の新しい方向となるような実験的なこともやってみたりしています。
とはいうものの、まだツァーやスタジオでのアルバムについての計画はありません。今週のリハーサルの経過の中でどうなっていくか見ていくことになるでしょう。
今までのところいい感じの音楽で、激論はありません。でもこれからはもっと最近の曲を通してやることになっていて、他のメンバーのパートだったところが僕担当になります。 (すごく複雑な曲にはなじみつつありますが、Trey Gunnのパートを全部僕が演奏するのは全く不可能。僕なりにカバーしてみて、いくらかでも収まりがいいようになるようにベストを尽くしてみます。)

続きはまたすぐにね。

Sept 7, Nashville

クリム週間 - 5,6日目
さて、新しい写真集に関して大きな反響を頂いています(下にある昨日のダイアリーでお知らせしました)。予約をいただいた方にはいつ発送できるかこのページでお知らせします。

リハーサルは新しい曲の作曲と演奏が大部分を占めるようになってきています。どんな感じかと聞かれたならば、古い曲のリハーサルをやっているよりもっと楽しいといったところです。 いくつかのアイディアを試してみて、まだ随分ぎこちないところもありますが、その他は途方も無く強大なエネルギーレベルまで到達しています。かなりいい感じ。この音楽が作品に結びついていけばいいと思っています。

昨夜の「第一回クリムゾン労働者の日ディナー」で、クリムゾン・ガレージセールのアイディアが浮上しました!(Adrianと僕はいくつか処分したいと思っている楽器やその他のものがあるんですが、大した楽器じゃない場合、自分が出品者としてeBayに出したいとは思いませんね。なぜならセッションやツァーに使ったものかもしれないと思われるから。ガレージセールならその点は解決するし、周りにいっぱい転がっている古いツァーでの品物も一掃されるでしょうからね!)まぁこのアイディアがどうなっていくか、じき分かるでしょう。

リハーサルは明日終了の予定です。まだ次回いつどうやって集まるかに関しては未定です。
夜リハーサルが終わったらすぐに家に向かって長いドライブに発つつもりですが、明日どれくらいハードかによります。道沿いにインターネットに友好的なモーテルを探してここの写真をアップするつもりです。写真はあまり撮りませんでした。その理由は主に、3月のリハーサルの時に撮った写真とおなじように見えたから。

Sept 8, Nashville

クリム週間 - 7日目
リハーサルと作曲の期間の中には、先に進む前に我々の演奏を聞く時間が稀にあります。(20分間のテイクの後では苦痛とも言えます!)まぁ今回は、この過程を改善するように努めてきて、最終日は今週の成果を熱心に聴いて、楽譜を書いたり曲に名前を付けたりしていました。

またいつもに反して、リハーサルが終わる前にこの更新をアップロードしようとしています。というのは、片付けが終わったら雨のハイウェーへ出て行って、北へドライブする二日間はちゃんとしたインターネット接続が期待できないからです。

とても素晴らしくバラエティーに富んだ音楽でした。メロウな雰囲気のものや、すごく獰猛なものもありました。また後ほどどれくらい変更や追加をするか、書き直しが必要かを掘り下げることになるでしょう。

OK、午後5時になって、片付けが終わりました。クールな一週間でした。いつものクリムゾン同様、常に挑戦であり、胸が踊るようであり、そして…、ちょっとの間この音楽から離れて4/4拍子の世界に帰るのが嬉しいような気もします!

右側にCRIMSON Chroniclesから写真を追加します。家に帰ったら何枚か写真をつけてこのダイアリーを更新して、この一週間のクリムゾン日記のページも作るつもりです。

Sept 14, Woodstock

ようやく家に落ち着きました(4月以来3日以上家にいたことがなかったんです)いくつかベースを演奏する仕事をこなして、これからしばらく自分のソロアルバムの仕事を進めるつもりです。
それから、California Guitar Trioと共演することになると思いますが、まだ確かじゃありません。 でも、確実なのは我らがローカル・バー・バンドのUncle Funkが10月2日にKingstonにあるKeeganエール醸造所で演奏することです!

本の進行状況:印刷は終了、イェイ!いくつかサンプルシートが送られてきました。出来映えは最高です。でも…本に仕立てる行程がまだ進行中で、印刷されて、裁断されたページが今製本所に行ったところです! それで、今僕はその作業終了の電話を待っているところです。それからここWoodstockに送られてくることになります。(予約された分を可能な限り早く仕入れるため、一部を早急に送ってもらうようにしました)
本を注文された方には、忍耐強さに感謝します。進行状況を逐一報告し、もちろん、本があなたに送られるまでクレジットカードからの決済はいたしません。

クリムゾンの進行状況:すばらしい5日間の音楽作りの時間でした。何曲か自分たちの試聴のため(そして、練習のため)に録音したのですが、多分これから何かの形で新しくリリースされることになると思います。大部分はまだ計画はありませんが、ライブの計画がちらりとでも見えたら、ここにお知らせします。PatはこれからTrey Gunnとツァーをやり、Adrianはプロデュースの仕事を始めたところですので、僕たちがまた会うまではまだ当分かかるでしょう。

僕はクリムゾンのドライブ/リハーサル日記を別にアップしました(誰かがいつかWaffle Houseのジュークボックスの曲を参照したくなったときのためにね!)この数年の変なページと同様、上にリンクが張ってある、 "site stuff"から行けるこのサイトのアーカイブにいずれしまわれることになります。

Sept 16, Woodstock

写真集のCrimson Chroniclesの発売日は9月15日だって言いましたっけ? 言いましたよね。 このサイトで何年も予言してきた発売日が、締め切りに間に合わなかった最後の最後になりました。
でもしかし、あなたは僕はこれが最終的な日付だと言ったと気がついてますよね。 本は、実際に昨日の15日に完成しています。だからこれが正式な発売日だということに執着したいんです。
悲しいかな、本は今まだ印刷されたアイオワにあります。それがここに届くまでは、注文をいただいた方に発送できません。それで既に注文して下さった偉大な人たちに発送するのはもう一週間ほど後になってしまうと思います。

本のできばえはファンタスティックだそうです。それで、これを保護するために、こっちに送られる前に収縮包装することに決めました。ところがこれはこれでこっちに届いたら僕にとってやや厄介なことで、予約を頂いた分にはサインと日付を入れようと思っていましたから、サインしようとしたら、包装を破かなくてはならないんです。

本の印刷のことでangstingじゃないときは、ウッドストックにあるJerry Marottaのスタジオでアルバムの仕事をしています。 (Junichi申し訳ない、"angsting"という言葉を使ってしまって・・・。彼はこのページを日本語に訳しているんだけど、この言葉は辞書に載ってないんじゃないかな。Angstというのは、ある人間が20年かそれ以上写真集の制作を続けてきて、それが遂に最高の品質で印刷が出来上がって、ウェブで発売することになったら沢山の注文を受けて、ところが完成した本をまだ見ることができなくて、おまけにそれをいい具合に郵送する方法がうまく見つからない状態だってときに生じる感情のことなんだよ。angstとかangstingというのがこういうのを表現する動詞だよ)(訳注:確かに英和辞典には出てませんでした。でも、 Merriam-Webster Online Dictionaryには載っていて、その意味は、a feeling of anxiety, apprehension, or insecurityと書いてありました。なるほど。)

Peter Gabrielの2004年ツァーからの”アンコール”シリーズCDについて良い知らせを聞きました。既にリリースされて、これを聞いた友人は素晴らしい音だと言っています。ツァーはとても楽しいものでしたが、ツァー全部のベースの音を聴きたいかどうかはねぇ。いい写真を撮ろうと頑張ってたときは、多分音をひとつふたつ飛ばしてしまった晩もあっただろうからねぇ!


Sept 25, Woodstock

本が到着: パパベアレコードには、以前にも大きな配達を受け取ってきました。千枚ものCDやポスターの箱や、本の"Beyond the Bass Clef"や。 でも、こんなのは、今週届いた荷物の重さとは比べ物にはなりませんでした。 新作のCrimson Chronicles写真集は、前にもお話したように、大きくて重いのです。 今や僕は、6,000ポンド以上(訳注:6,000ポンド=2,721.600キログラム)の重さの箱を動かすのはどんな感じなのか思い知りました。

2,3日前に、ウッドストックでのセッションから、パパベアの倉庫がある建物へ荷物が丁度届いたところに駆けつけました。本が梱包された箱が、トラックから降ろされてまだ木製のパレットに載っているのを見つけましたが、巨大な建物のなかの、僕の倉庫があるところから離れた場所に置かれていたのでした。手動のフォークリフトをパレットに差し込んで、ジャッキアップして、押そうとしてみましたが・・・ムムム、車輪の上に載っているはずなのに、まるで家を押そうとしているみたいでした。全く動きません。 ざっと計算してみると、このパレットの重さは約2,600ポンド(訳注:2,600ポンド=1,179.360キログラム)あります。 僕はこれまで本を愛してきましたが、この時ばかりはちょっと自分の愛に迷いが出ましたね! 兄のPeteに助けを求める電話をして、全てうまくいきました。

それで、本の発送はこれから始まります。再度、この本を注文することで出版をサポートしてくださった方々に感謝したいと思います。皆さんは、きっとこの本のクォリティーとリーズナブルな価格に喜んで下さるだろうと思っています。

Uncle Funkリターンズ: ウッドストックにあるJeo Beesmerのバーのバンド、Uncle Funkが僕の好きな地元のKeeganエール醸造所でギグをやります。前回の出演のときは大入りで、今回ちょっと前売り券を制限しなくちゃならないとのことで、入場券を手に入れるには、Keegan醸造所のサイトへ行って、"e-mail us"オプションからその旨書いて欲しいとのことです。(公演日は10月2日です)

ウッドストック・フィルム・フェスティバルが10月に行われます。 我々の静かな町で行われる大規模な催しです。数え切れない場所で上映が行われ、いくつかコンサートも開かれます。更に、Anna Gabrielの、Peter GabrielのGrowing Upツァー・ドキュメンタリーも上映されることになっています。きっと楽しいことでしょう。


Oct 3, Woodstock

Uncle Funk: 昨夜開かれた、Kingston近郊にあるKeeganエール醸造所での公演は、いつものローカルバーバンドのUncle Funkのもので、楽しいものでした。 今回は、昔の頃のGabrielバンドの同窓生の再会も加わりました:Jerry Marottaと僕がバンドに入り、ギタリストのSid Mcginnisが、競演したJimmy Wiederのバンドで演奏しました。それからLarry Fastがニュージャージーから公演を見に来てくれました。 もちろんジャムセッションもやりました(いえいえ、Solisbury Hillはやりませんでした。それとはかけ離れた"You Can Leave your Hat On"をやったんです)

このバンドではいつものことですが、ステージ上は写真を撮るには暗くて、ほんのちょっとしか撮りませんでした。あとでここに載せて、今回来てくれた友人たちにこのサイトで見てもらいたいと思っています。

クランベリーの季節: ケープコッドにはまたクランベリーの収穫の季節がやってきました。これまで僕の両親を訪ねて何度もここに来ました。彼らはクランベリーの湿地に住んでいるのですが、僕はこのページに明るい赤の写真を沢山載せてきました。今度もまた載せてみましょう。この写真は湿地の管理人が沼地に水を張ったあと機械に乗っている、おかしな様子が写っています。この機械は水の下で茂みを水かきのブレードでかき回しています。クランベリーはそれで表面に浮かんできますから、あとで湿地の一方に集めてトラックに運ぶのです。

CGT ギグ  今後、California Guitar TrioとJerry Marotta、そして僕の公演が3回あります。 それぞれ、マサチューセッツのLowell、同じくFall River、そしてニューヨーク州のPawlingで、11月3、4、5日の日程です。詳しい情報はまだ知りません(その町のどこでやるかとか!)が、手に入ったらお知らせします。きっとすごくノレる公演になるんじゃないかな。一年前のケベックミュージックフェスティバルのときの、同じラインナップでの公演は記憶に残るものでした。

Oct 19, Woodstock

僕にしては珍しく長い間更新していませんでした。 でもご心配なく。それですごいツァーの写真や大きなレコーディングの計画をお見過ごしになったわけじゃありません。 僕はもっぱら自宅でのレコーディングをしたり(僕のオフィス兼スタジオは他人さまにお見せできるようなものじゃあないからね)Cape Codで両親との時間を過ごしていました。

このサイトのカウンターが200万を過ぎたのを僕はいささかボーっとしてて気づかなかったようです。(カウンターはこのページの一番下にあります)過ぎる前にお知らせしなかったのは、僕がこの数に到達するのをいかにワクワクして待っていたかの反映というわけじゃありませんが、再度言わせていただきたいのは、音楽を聴くことを愛していらっしゃる方たちとロード生活やスタジオでの経験を共有することは、僕のキャリアにとって最も満足できる側面の一つだということです。 僕はいつもすごく密接と言えるに十分なほど音楽を愛する人たちと触れ合う旅をしてきました。そして、彼らが僕にどれほどこのページにある舞台裏を見るのを好きかを話してくれるのを聞くことが、僕が写真やダイアリーを書く楽しさに反映されていくのです。

また同時に、このウェブサイトが僕の音楽や本や、アートを皆さんに届ける働きをちゃんと果たしてくれていることに感謝します。僕はものを強引に売り込むのを避けてきました。価格は控え目にするよう心がけてきましたし、メーリングリストも避けてきました(あなたはどうか知りませんが、たとえそれが僕の好きな音楽だとしても、僕は要りもしない勧誘を受けるのはひどく嫌いなので、ずっと昔にどんなサイトにもサインインしないと決めたのです。その結果、僕がどこのエリアで演奏するときでもそのあたりのグループのEメールで人々をしつこく悩ませる誘惑にかられることはないのです。)
これら全てのことは、ロード生活の楽しさを分け合うことや、大きなレーベルのフィルターを通さずにソロアルバムを売り出すために快適なコンビネーションを作り上げているように思えます。

ここしばらく僕の心の中には200万ヒットが近づくにつれ、このメインページの意匠を変えたいという気持ちがありました。僕の他のたくさんのプロジェクトリストのように(多分あなたもそうだと思うけど)これは最初の締め切りを過ぎてしまいました。
でも、ふたたびここPapa Bearレコードでは、ウェブプランナー兼アーティスティックディレクター(僕)についての苦情が会社社長(僕)の耳に届いており、ちょうど販売促進部門(僕)の怠慢同様、すべては大目に見てもらい、新しいスケジュールが描かれて、音楽部門(僕)が引き継いで曲作りに戻りました。
デスクの上を眺めると、その光景が全てを物語っています。 ウェブが遅れがちになると、コンピューターとならんでピアノが僕の左手を活発にクリエイティブにさせていて、スタンドに置かれたベースは手に取ってもて遊べるようにすぐ傍においてあり、デスクの上は紙切れ(と請求書)とミキサー、DIボックス、チューナー、カメラ、歌詞を書いたナプキン、ヘッドフォンなんかが占領していて・・・そう、これはレコード会社を経営するとか、整然とウェブサイトをアップトゥデートするには良策とは言えません。でも、僕にとってはこれで構わないし、ここを訪れて下さった方には感謝しています。

それで、このページの改訂はすぐにでもやりたいと思っています(少なくとも次の100万ヒット目までには!)し、トニーレヴィンバンドのサイトで人気があったゲストブックを加えたいと思っています。 でも派手なグラフィックよりは僕がもっと興味を覚えた内容に中心を置くことには変わりないですし、長ったらしいけど沈滞したページよりは頻繁な更新にエネルギーを割くよう心がけたいと思っています。 (あぁそうだ、それで思い出したけど、長いこと放ってあるディスコグラフィーとリンクページを更新する時間が必要ですね!)

ここを訪れて下さり、お引き立て、ありがとうございます。
     Tony


 

 


 

Oct 27, Vermont

Phishバンドのギタリスト、Trey Anastasioのアルバムの仕事をやっています。 彼はVermontの森に小屋兼スタジオを持っていて、周囲の色とりどりの紅葉は、良い音楽を楽しんで作るのに完璧な環境になっています。
Jerry Marottaもここでドラムを演奏していて、曲も、ジャムセッションも、歌もすごくうまくいっています。
沢山レコーディングをやっていますから、写真を撮るのに大忙し。今日のが終わったらアップロードしますね!

Nov 2, Woodstock

OK、ずいぶん遅くなりましたが、Vermontでやった、Tray Anastasio セッションからの写真のページをアップしました。ご覧のように、とても楽しくて、すごい田舎でした!

明日はマサチューセッツ州のLowellへ出発です。California Guitar Trio、Jerry Marottaとの共演の3回公演がスタートします。
じゃぁまた。

Nov 5, Fall River, マサチューセッツ州

ちょうどCalifornia Guitar TrioとJerry Marottaとの公演を、ここFall Riverで終えたところです。 今夜はニューヨーク州のPawlingでもう一回公演をやり、トリオはツァーを続け、Jerryと僕は家路につきます。

このツァーについてのページを作りましたが、ここには何枚かの写真と、初めの二回公演が3階フロアで行われたってことで、ちょっとゼーゼー言ってる様子が書いてあります。(僕は新しいAmpegのアンプを持ってきて、ほっとしてます。これは古いSVTよりずっと軽いんです。ベーシストなら誰でもこれを階段で上へ運ぶときには笑っちゃうだろうな)

Nov 6, Woodstock

昨夜のPawlingでの公演分をCGTツァーページに追加しました。 あっという間に終わってしまった感じですが、トリオはツァーを続け、僕とJerry Marottaは僕たちのパートを終えました!

僕のこれからの予定は、いくつかレコーディングセッションがあります:Trey Anastasioと追加のセッション、それから英国で新しいアーティストと…、写真を撮る機会があったらまたレポートしますね。
ここしばらくはライブ演奏の予定は入っていません。1月のNAMMショー(音楽関連のトレードショー)には、今回は行ってみようと思っていますが、きっとたくさんの魅力的な新しい楽器の山の写真が撮れるでしょうね。

じゃぁまたね。

Nov 15, Woodstock

音楽の面ではここしばらくは特別動きはありません。 それで、シャーロックの素敵な写真を載せることにしました(右にあります)。最近妻のアンディが撮ったものです。なんて男前なんでしょう!
彼が庭の落ち葉掃きを手伝っているときの写真です。今や庭いっぱいで、素晴らしい秋のシーズンはもう過ぎていっています。雪はもういつでも降り出しそうです。

もうすぐ英国のRealWorldスタジオでセッションがあり(これまで一緒に演奏したことのないアーティストと)、Trey Anastasioのアルバムの残りの仕事があります。 それから1月には、イベントでいっぱいのNAMMショー、California Guitar Trioとの東海岸のツァー、それからマレーシアでのレコーディングの仕事の予定があります。 全部の写真を撮るのが待ちきれません。

ところで、キングクリムゾンファンの皆さんすべてに、クリスマスプレゼントのリストにCrimson Chronicle写真集はもってこいじゃないでしょうか。(OK、めったに売り込みしない僕の商品にしてはこれで十分かな!)

Nov 22, Woodstock

最近のセッションやツァーの写真はまだありません。でも、来週、来月からはきっと沢山あると思います。
先週いくつか参加が予定されているプロジェクトについて書いたのですが、レコーディングとかツァーでここ数年学んだことは、沢山のことが、なんらかの理由でボツになるってことです。 それで、いつも惜しい気持ちでいたので、実際にその仕事をやっているときに、レポートすることにしたいと思います。それ以前には言わないでね!

たびたびFunk fingersについてお問い合わせのメールを受け取りますが、もう製造も販売もしていません。ちょうど1ペアeBayに売りにでていると知らされたので、もしあなたが僕に問い合わせされた方の一人ならオークションをチェックしてみてはいかが(僕は関与していませんよ)。

週末にはウッドストックで僕の良い友人であるRobbie Dupreeのコンサートがありました。 何人かの友人が遠くからやってきてくれました。中には、このサイトや沢山のミュージシャンサイトの有名な(!)ウェブデザイナーである Dan Beachがいました。彼と一緒に、何人かのミュージシャンもいて、一緒に写真を撮りました。 写っているのは、左からJohn Sebastian、Artie Traum、エンジニアの Tom Mark、ウェブデザイナーの Dan Beach、僕、Happy Traum、そして Pete Levinです。
あぁ、足だけだって分かってるよ。こういう撮り方が気に入ってるんだ。なんて靴のコレクションだろう!

Dec 1, ボストンから英国へ向かう飛行機の中で

ルールとして、僕はここには個人的なことは書かないことにしてきました。 ウェブサイトとは、ツァーやレコーディングの日記や、この両方の裏側をちょっと覗き見するところだと考えています。 でも、先週僕の父が亡くなって、そのことについて書かなくてはならないと感じました。

僕たち家族にとってはつらい時間でしたが、92歳まで長生きできたという幸運に恵まれ、彼のエネルギーと堂々たる態度は最後まで失われませんでした。80代になってさえ、母を横に乗せたコルベットを運転して、マサチューセッツで僕が出演した沢山の公演にやってきました。いくつかの会場では、プロモーターやアシスタントは彼と車を覚えてしまい、彼らに父が来ることを話しておく必要もありませんでした。

そして今、彼の人生の早い時期を振り返ると、彼の自由なスピリットと芸術を作り出すユニークなアプローチが、兄と僕、そして彼と出会った沢山の人々にどれほどインスピレーションを与えていたかを実感します。 僕が8歳の時、父はスタジオへ連れて行ってくれて(彼はラジオのエンジニアでした)母の誕生日のプレゼントに音楽を録音したのです。(彼らは当時テープは使いませんでした。レコード盤に直接カッティングしたんです。それはあの割れやすい78回転のレコード盤でした。まったく古い話です)
家では、父は常に作品の制作で大忙しでした。絵画や彫刻やその他たくさん。家具やジュエリー、料理さえもクリエイティブでユニークでした。
彼の手になるベース奏者の像が(右に作品の写真があります)僕にベースを手に取らせることになったのかどうかは分かりませんが、でもこの像は僕が成長するのと共にあったものです。

彼の制作対象はペインティングから木の彫像、そして見上げるほどの金属製のスキーヤーへと変わり、それら全てはぼくたちの家の中に置いて鑑賞されて、決して売られたり展覧会に出品されることはありませんでした。彼の芸術はまったく個人的なもので、彼自身だけの喜びのためのもので、彼の裡なる芸術のみによって導かれたものでした。

彼はまた、ピアノを演奏しました。いつも即興で、いつもキーはF#でした!(黒鍵の音楽です) 夥しい読書量で、短時間でクロスワードパズルを解き、50年代初頭にうちの最初のTVを部品から手作りしました。 また彼は自分のオースティン・ヒーレーのプレキシグラスのバブルトップ(訳注:オースティン・ヒーレーは当時の英国のオープンスポーツカーで、バブルトップは丸く膨らんだ透明な屋根のこと)を作り上げ、毎日のようにスポーツカーオーナーが家まで追いかけてきて彼にどこでそれを手に入れたのか尋ねていたものでした。 彼はレッドソックスの試合をラジオやTVで放送する時に、マイクロフォンを長いチューブで取り囲んで、バットが折れる音を捕らえようとしていたものでした。また、Grant WoodのFall Harvestの複製を、僕の部屋の四方の壁に模写して、10歳の僕のまわりを取り囲んでまるでアイオワのコーン畑の真ん中にいるような気持ちにさせてくれたものでした。

このサイトに書かれているクラブやコンサート、そしてスタジオでの生活や写真は、素晴らしいものです。 そしてこれは現在形で見えているものです。僕のインスピレーションがどこから来るのか、同じくらいの才能の他の人たちが尻込みしている間に、何が僕をミュージシャンとして跳躍させることになったのかを振り返ることは稀なことです。 でも、兄のPeteと僕は両親から偉大な恩恵を受けており、今になって父、Paul Levinがいない生活に直面してみると、僕がなす全てのことで、以前より増して父は僕と共にあると感じられるのです。


カミング・スーン:

12月、レコーディングセッション(英国のバース、ヴェルモント、ウッドストックで)
1月、アナハイムでNAMMショー(多分ワイルド!)
1月、California Guitar Trioツァー(いくつかの日程は下記参照)
春、King Crimson リハーサル(いえ、ツァーのプランはまだありません)


 

 


 



Dec. 7, Bath, England

ここバースにあるRealWorldスタジオでアルバムの仕事をしています。 今ドルは英国のポンドに対してすごく安くなっているのが分かって、スタジオに張り付いていて、いつものようにバースにある書店へ本を漁りに出ることもありません。

このスタジオは長年Peter GabrielやKing Crimsonとここで働いてきました。ここはほとんどいつもと変わりはありませんが、いくつか二重窓の内側に新しい" 像" が置かれていました。これにちょっと触れておきたいと思います。というのも、これがとても変わってるからなんです。どうやらPeterと僕のようなのですが、最近のツァーを写したものらしいのです。いずれにせよ、写真を載せずにはいられません(右の写真です)僕が演奏してるように見えるのは、とても変な感じです!

アーティストは若い女の子で、彼女の初めてのレコードです。彼女のマネージメントは、たまにある事ですが、僕がセッションの写真を載せるのを望んでいませんので、窓から見えるPeter と Tonyにとどめておきます(それと家にいる犬たちがお祝いの季節に準備万端な様子と)

来週はヴェルモントで再びTrey Anastasioのレコーディングです(ドラムはJerry Marottaです)今度は雪の中のドライブになるでしょうから(前回は有名な紅葉の期間でした)、彼らが暖炉で火を焚いててくれたらと思います。多分一緒に沢山レコーディングするでしょうから、ライブでも演奏したいものです。

それから帰りが間に合うようだったら、娘のMaggieの監督デビューを見たいと思っています。彼女自身の脚本によるNightmare Before Christmas,で、ウッドストックのBearsvill シアターであります。 子供が成長して大人の世界に入っていくのを見るのはドギマギする経験です。Maggieの最初のバンドのHideous Underwear(訳注:悪趣味な下着の意)(この名前はパパが許可した訳じゃありません)は去年解散し、彼女はドラマの脚本書きや演出に対する愛情を追求するようになっています。(彼女が小さい頃、ツァーに連れ出していましたから、今頃はロードのクルーになっても良い頃なんだけど!)

それじゃ、また。


Dec. 26, Woodstock - ナイトメア、バーモント、そしてサンタ

バーモントにある納屋で、Trey Anastasioのアルバムの素晴らしいセッションをやりました。 バーモントの山の雪景色は素晴らしく、右に載せた写真の他に、Trey セッションから小さなページをアップしました。

それから同じく右には娘のマギーがステージの舞台監督をやった、ナイトメア・ビフォア・クリスマスからの一枚も載せました。ウッドストックでは大当たりで、出演者とお客さんたちは大喜びでした(マギーが脚色と演出をやりました)

そして、毎年恒例のサンタクロースはウッドストックのビレッジグリーンにイブの晩早くに出現しました。今回の現れ方は(毎回厳重に秘密にされてるんです)賑わっている通りに大きく成長する双極の巨大なスノーマンの中から現れてスノーマンの帽子によじ上り、それから地元のハシゴ車に救い出されるという筋書き。素晴らしいイベントでした!(そう左に見えるのはピースマークだよ)

ページの下の方にあるのは僕が表紙に載っている最新号のBass Guitar Magazineです。トップに書かれている"The Emperor of Bass"という僕を指すフレーズはPeter Gabrielが毎晩のように僕を紹介するときの言葉から採られたものですが、実はちょっと違っていて、本当は"The Emperor of the Bottom End"なんです。 これはまた違った含みがある言葉で、僕のようにPeterのユーモアのセンスを良く知っている人間にとっては、こっちの方が確かに彼が意図するところだろうと感じます。



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